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ゲニウス・ロキ

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Mar 30, 2009
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カテゴリ:アート
先週、宮本優里佳さんの個展へ行ってきました。少々お話させて頂いた限りでは、まだ駆け出しの、アーティストの卵。年齢的にもまだ二十歳そこそこの女の子です。

で、小汚いオッサンが、個展の感想などをしたためようとしているわけですが、そこに無理っぽい感じはないのかよ?テメぇ、アンっ、コラボケ!などとか!о(><)о

そうスゴまれても、ぼくには、どっか変なヨソの国の、戦争の話ぐらいにしか聞こえないことを、まず、予め付け加えておきたい感じがしますね。(´ー`)v

宮本さんの手法は、シルクスクリーンを使った絵画。ここに特徴があったわけですが、話を聴くと、手法に対するこだわりは「あんまり」ない。割りと何でも試してみたい。ということを仰られていました。

とりわけ彼女がその創作のモティーフ、その主題としてこだわっている(本人談によると)のは「手」だということで、そしてギャラリーに展示されている作品群も、その種のもので占められていました。

しかしたいへん失礼なことにぼくは、作家である宮本さんを目の前にして、散々ダメだしをしていたような気がするんですが。

嫌な顔一つせず聴いてくださるものですから、自分が「ダメだし」していることさえ気付かないありさまで、日々の「オッサン化」に、深刻な拍車がかかっていることに、改めて気付かされた次第です。
(><;)

で、彼女の作品に出てくる「手」です。

ぼくはこれは「指の絵じゃない?」みたいなことを言ったんですが、人間の身体のどこか一部にフレームインし、それに何か語らせるとしたら、「手」というパーツは本来、饒舌なモティーフではあるはずです。

女性などはよく、男性の手や指の形や表情に現れる、セクシャリティーに言及することがありますよね。
「この手はよく働きそうだ」とか-笑。「指の形がセクシーだわ」などとか!о(><)о

ところが!
「2次元」の”キャンバス”上に、それを表現しようとするとき。

例えばその手が持つ、表情や質感、人間にとっての手の役割や、機能性に着目し、尚且つそこから派生する感覚やトピックスを、現代アートの地平に立たせ。

そしてそこから生まれる思想やメッセージに、何かしらの可能性を見出そうとする行為は、実は至難の技なのではあるまいか?
などと思ったわけです。

彼女の作品に表れる主題は、手を通した(ツール化した)人間同士の関わりと、その未来を巡る形であって、例えばケータイでメールを打ち込む作業なんていうのは典型で、オッサンと女子高生では打ち込む速度も正確さも、指の使い方もまるで違うわけです。

またホワイトカラーとブルーカラーといった職業の違いにも、手の表情に、大きな違いが見られます。つまり、よく言われることですが、手には人生が現れるのです。

つまりぼくが言いたいのは、「手」を巡る主題を表現するならば、平面より立体。つまり彫刻や焼き物といった、よりテクスチャーが出る「表現媒体」の方が、はるかに向いているだろう、ということなんですが、ぼくはここで「サブ・タイトル」に、<アートの条件>などというサムいネーメングをつけた理由の一つは、他でもありません。

アートというのは常識の外側にあって、ぼくらのような凡人には、思いもよらない場所から突然、降りそそいでくるものであり、それは宇宙空間に漂う彗星のように、何年かに一度、ぼくらの頭上に巡り落ちるものです。

よって、ぼくは宮本優里佳さんの、今後のご活躍を、切に祈るものですが、彼女の作品展が開かれた折には、皆さん、どうぞ足を運んでみてください。

注記 同時代ギャラリー

   宮本優里佳 個展より







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Last updated  Mar 30, 2009 08:14:36 PM


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