街ぐるみでバーゲンセール?
あまり気にしない人は気にしないんでしょうけど(あたり前か、笑)プラっと街を歩いただけで目に飛び込んでくる広告のキャッチコピー。これが案外、世相を切実に物語っていたりすることがありますよね。本来、不景気だったら宣伝費はなるべくカットしたいところです。しかし小売店となるとそうも言ってられない部分があります。店頭に、マァー売り気のない殺風景な景色と、無愛想な店員のオネーチャンが立つのみで、そこにちょっと賑やかしにでも入ろうか。などと、普通はあまり思わないものです。消費には目的買いと衝動買いがありますけれど、店頭で惹きつけるというテクニックは、衝動買いの消費者を呼び込む効果がありますね。ちょっと例を出しましょうか。au「新料金プラン¥980」モスバーガー「国産牛100%」カワイ音楽教室「カワイは<聴く>力を育てます!」イーブーム「専門ショップより安くします!」ろう金住宅ローン「お得な金利優遇が延長になりました」三井住友銀行「新しい講座はお考えですか。選ぶポイントは、ATMの手数料です。」などです。とにかく安さをアピールしたり(今、切実ですからね)、巷で話題になるようなニーズを、大きく外したようなキャッチはどれもありませんね。的確に「ソコっ!」ってところをついてきます。ただこのキャッチを見て入ったお客さんが、制約に至るという確立は非常に低い。低いけれども何も手を打たないマシだ。というどこか、ツンツンするようなサモシいし感じが、”終焉しつつある”高度消費社会の末期的な症状として、トロリと街に漂ってしまっている。そう感じるのは、ぼくだけでしょうか。