オープンテラス席の女
スターバックスが日本に「上陸」したのは、1996年の8月2日、東京の銀座松屋通りだそうですね。ぼくも一時期、足繁く通ったことがありますが、今はあまり入りたいとは思いませんね。その理由の一つはあのオープンテラス席ですよ。何しろ駅前や通りに面した繁華な立地にですよ、気取ったサングラスのぺチャパイのオネーチャンだとか、アングロサクソンの、吹き出物が出たスキンヘッドのオッサンだとか、ちょっとゲイジュツとかやってますよ俺っち的なアンちゃんが、店の入り口付近で足を組んでこっち見てるわけですよ。思いっきり目が合っちゃたりするだけど、これってフツーの日本人の感覚からすると、恥ずかしい気がするモンですよね?違いますか。ところが奴らときたら通行人をナメてますよね。完全に壁紙か何かの、その辺の模様でも眺めるように目を泳がせながら、安モンのコップを口元に運びつつ、微笑すら浮かべているわけですよ。それ以来ぼくはオープンテラス席と、その種の文化を象徴するようなカフェとの決別を行ったわけです。ですが因果なものでありまして、遡ること数年前。某ハウスメーカーがスターバックスの店舗を初めて手がけるということで、その仕事に絡んだことがあります。スターバックスのビジネスモデルが成功を収めたその理由の一つは、徹底したブランドイメージの管理と、コンセプチュアルにラインナップされたメニューの多様性。これです。「ちょっとカフェでコーヒーを」このコスい人間の行動に、如何に付加価値を与えたか?ここがスターバックスが人をして語らしめる理由となっているわけです。スターバックスが誕生したのは1971年のシアトルですね。西海岸を代表する港町であり、穏やかな海と山を有する合衆国でも珍しい四季のある町です。しかしぼくが何ゆえここに違和感を抱くのかと言えば。簡単な話ですよ。”シアトル式”のカフェが日本の真ん中にドカンとできる。今じゃ田舎でだってしょっちゅう見かけるさ。一番恥ずかしいと感じるのは殊にスタイルの無い日本人に限って、外国のカルチャー(食文化)を無批判に受け入れているその姿勢だよ。マクドナルドが浸透したせいで、日本人の糖尿病が何パーセント上昇したと思うんだよ!国は今すぐそのデータを公表すべきだね。(´ー`;)y-゜