出会い、そして旅立ち

保育園の時もそうだったけど、タンポポは本当に人に恵まれている。

1~2年の担任は、o先生。
小柄ながら、背筋がピンと伸びていたベテラン先生。

「学校が恐い」

と泣きじゃくるタンポポを大きな愛情でしっかりと受け止めてくれた。
O先生じゃなければ、登校拒否になっていただろう。

3~4年生の担任は、U先生。
大きな声と身振り手振りで表現する先生。

「私も引っ込み思案だったんですよ。
 お芝居をはじめて、自信がついて...
 今からじゃ想像できないでしょ?
 タンポポちゃんも大丈夫。
 好きな事が見つかれば、自信につながって積極的になりますよ」

とおっしゃって下さった。

5~6年の担任は、A先生。
新任の若い先生。
子供の目線で、子供と一緒に考え、行動する先生。
はじめは、あまりの張り切りに子供が引いていたけれど、
いつしかペースに巻き込んで、とても団結したクラスにしてくれた。
バトン部を立ち上げ、タンポポに自信と積極性をつけてくれた先生。
学級会はとても意見が活発で盛り上がり、他校から視察に来るほどになった。

恵まれた先生と、友達と6年間を過ごしたタンポポ。
沢山の経験と、思い出を抱えて小学校卒業。



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