2018/08/20(月)22:35
金継ぎとキリスト教の類似点
世界!ニッポン行きたい人応援団をやってた。
こういう、日本賞賛番組はいい加減飽き飽きしていたのだけど、今回は良かった。
タダで外国人を日本の職人の元に派遣し、日本の技術スゲー!と外国人の口から言わせる手法は相変わらず。
でも、感動したのは、キリスト教の考えと金継ぎがリンクしたから。
金継ぎは、壊れた上に金が施されて、より、味わいが増す。
完全な形の頃とはまた違った、新しい物になる。
なんか、傷や苦労が後々、全くの別物になって生まれ変わるというの、すごいキリスト教的だと思った。
前は、罪をイエスの血が覆ったというの、
あと、メッセージで良くある、悲しかったことや辛かった事も全て神はご存知で、ゆくゆくはそういう心の傷さえも役立たせる、というの、
臭いものに蓋をしただけじゃん?と思っていた。
そんな昔のスポ根マンガみたいなのヤダ、と思っていた。
そしたら、真珠は、貝の中に入った核となるもの(要はゴミ?)を覆っていって、あの美しい真珠が出来ると聞いて、あー、そういう感じなのかな?とも思ってた。
でも、金継ぎの方がより良くそれを表してると思う。
漆は、木を引っ掻いて傷を作り、そのかさぶたとして出る樹液を採取するらしい。
だから最初は小なく切って、段々木を慣れさせる。
段々と木の防衛力を上げていく。
漆の木は10年かけて育て、漆が取れるのはたった1年、牛乳瓶1本分、お椀10個分しか取れない。
その後はすぐ伐採して植林して、また10年育てる。
極め付けは、金継ぎが最も美しいのは50年後との事。
時間の持つ威厳。
人も、傷が治ったー!回復したー!解放されたー!と喜んでるうちはまだまだなのかもしれない。
神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。
ローマ 8:28
金継ぎ、楽天で1000円でやってた。
勿論、あのテレビの職人さんとは格が違うだろうけど、器の格も違うのだから、この値段でやってくれるのならば有難い。
金継ぎの入門セットもある。
お気に入りの作家さんのマグカップ、割れて捨ててしまってけど、とっておけば良かった。
金継ぎ 欠けと割れの修復
【送料無料】藤井漆工芸 金継ぎ「美」セット