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カテゴリ:映画・TV
久しぶりに重苦しいDVDを観た。数年前にNHKが制作して放映した番組で、太平洋戦争の末期にフィリピンのマニラであった悲劇の一か月をまとめたもの。日本軍、米軍、マニラ市民、の三者三様のインタビュー証言を編集している。銃砲撃による遺体の写真もたくさん出てきて、気の弱い人は見ない方が良い、と言っていいと思うが、白黒写真なのでそれほど怖がることは無いか。
太平洋戦争は、大日本帝國海軍がハワイの米海軍基地を奇襲する20分前に大日本帝國陸軍がマレーを始め、東南アジア各国に上陸したことから始まった。当時の東南アジアは、各国が欧米各国の植民地となっていて、現地人は「どうせ白人には勝てないから、独立なんて夢物語だ」という思想が蔓延していたそうであるけれど、フィリピンだけは裕福な米国の植民地になっていただけあって、現地人も東南アジア一の豊かな暮らしをしていたらしい。そんなところに突然やって来た貧乏な日本軍に強制された生活を強いられるようになって、不満が溜まっていた。 米軍がフィリピンに再上陸したのは1945年2月やから、日本はもう、敗戦間際。三八式歩兵銃を始め、兵器も弾薬も数日分しか持っていないから、自動車のサスペンション用の鋼を加工して日本刀を作り、足りない銃器の補充にし、更には竹槍までも本気で作ったというから、戦う前から勝敗が決定している市街戦やった。 平和に暮らしていたのに、突然、日米両軍の戦闘に巻き込まれたフィリピン人こそ、いい面の皮。無関係のフィリピン人の死者が10万名以上、というのは、気の毒千万(日本軍が1万数千名の死者だったのに対し、米軍は1,050名の死者)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018/02/13 05:31:00 PM
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