2007/03/21(水)11:46
親力って結局何なんだろう?
ここ数年、親力(おやりょく)なる造語が飛び交っている
親の力で、子供は伸びるんだという
私の数少ない現場経験から考えると、まあそんなこともあるかもね と言うところだ。
一つ一つかかれていることについては、間違っていないと思う。
とっても良いことばかりだと思う。
ここからは私の意見だが、親の力で子供が必ず伸びる、と言う考えにはどうしても賛同しかねる。
子供はそれだけで独立した人格です
確かに子供時代は親の影響力は大きいです
でも、それが100%ではない。
そもそも、100%親の影響力で育つ子供って、どこか不気味ではないですか?
というか、そういうのは真の教育ではないと思う。
教育は自立させてあげること
ある程度まで来たら、自分を踏み台にさせてでも、社会に大きく羽ばたかせるようにしてあげなければならない。
親力は、私のイメージだと、どこまで行っても親の視点から離れることがない、カゴの中の鳥のイメージ
親力が引っかかるのは、まさにそこなのである
親力が大事と、少々無理をしてでも子供を伸ばそうとする。首尾良くうまくいったとき、最後は自分を凌駕する存在になるのです。そのときに快く社会に送り出せるのか?
教育の主体は、子供自身になければならないと思うのです
周りの人はそれをサポートする
しかし親力は、親にその主体がある
そこに大きな問題点を感じるのです。
結局教育は、その子の能力と置かれている環境をふまえて、正面から子供と向き合い、地道にやっていくしかないという結論に行き着いてしまう
いずれにせよ、誰にでも通用する物は、実は誰にも通用しないと言うことをあらためて感じてしまうのである。
ただ、世間一般に流布するには、わかりやすいツールやメソッドがどうしても必要
それを鵜呑みにしないだけの能力は要求されるんですよね。