2009/06/11(木)15:31
扱い方を間違えないで
盲目のピアニストがコンクールで優勝した。そのこと自体はすごいことである。賞賛である。
ただ、根が天の邪鬼の自分としては、これを変に教育的に使われなければいいなと思っている。
それは、
「盲目の子でも一生懸命がんばればこれだけのことができるのだ。だからおまえもガンバレ!」
ということ。
たぶんほとんどの子供はこう言われて一応聞くとは思うが、発憤材料になることはないだろう。現実味がないのが実体だ。
今回の件は、ピアノの才能があり、努力できる才能もあり、それを後押ししてくれる環境にある子が、たまたま盲目だった というのが正しい認識だと思う。
決して、ハンデをバネにがんばったからできた訳ではないのだ。
世界のトップにたつのは、努力だけではないのだ。
ハンデにめげずがんばったから賞が取れたのでは、賞に対しても失礼である。
実力があったからこそなのである。
今回の件を変に教育的に利用しようとするとおかしくなる。
こういう人もいる
でも、自分は自分。
そう思って正解だろう。
焦ることもないし、他人との比較など必要もない。