2020/09/15(火)20:11
議院内閣制だということがよくわかる、明日の国会
菅義偉氏が自民党の総裁になりました。
事実上首相になることは確実ですが、まだ今の段階では、政権与党である自民党のトップであるというだけです。
明日から3日間、臨時国会が召集されます。
そこで、まず首相指名選挙を行います。
衆参両院で行われます。
それぞれの議員が、候補者の名前を、自分の署名付きの投票用紙に記入の上投票することになっています。
原則として、政権与党である自民党は、菅さんに投票します。
その他野党は、それぞれ主に自分の党の党首に投票します。
現段階で自民党が圧倒的に議員の数が多いので、菅さんに決まるのは確実ですが、あくまでも国会議員の指名によって首相が決まるという仕組みです。
指名を受けた首相は、速やかに内閣の閣僚人事を行い、ここに晴れて菅義偉内閣が誕生するわけです。
日本の行政を司る内閣は、国家の最高権力である「国会の付託」によって成り立つという、議院内閣制の仕組みの一端を見ることが出来ます。
首相自身は国民が直接選べませんが、それを選ぶ各議員は国民の投票で決まりますので、間接的に選んでいるとも言えます。
内閣はあくまでも国会の信任によって成立するので、国会が内閣に不信任案を突きつけることも、それによって内閣が総辞職することもよくわかります。
もちろん、不信任案が可決した場合、首相は逆に解散権を行使して、衆議院を解散することも出来ます。
国民の投票で決まった衆議院を、解散することが出来る権利を持つわけです。
首相は様々な権利を持っていますが、この解散権は、最終兵器と呼んでも良いくらいの、最大の権力です。
もちろん解散後に出来た衆議院が、首相を再指名するとは限りませんので、諸刃の剣ではありますが。
明日からの3日間は、日本の内閣がどのようにして出来るか、その手続きを実際に見ることができる良い機会ですので、中学生も、ニュースくらいは見といた方がいいと思います。
以上、中3の公民で習うところをくどくど解説してみました(笑)
令和2年9月15日(火)
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