手術の日2005年10月6日。 手術の日。 朝8時半には病室を出発することだったので、私たちは8時前までに病院に行った。 実は前の日に主治医からちょっと呼び出しがあって、執刀する前に腹腔鏡で3箇所くらい穴を開けて周りに癌が転移してないかどうか見てみてから執刀しますとのお話を頂いた。もちろんその時点で転移があれば終了になってしまう。 8時半。 姑をストレッチャーに乗せ、私、夫、義弟で手術室に向かう。 そして手術室の前でしばしの別れ。 姑の前で決して涙は見せなかった。 でも泣くまいと思ってても涙が出てしまった。 やっぱり家族の人が手術をするということはとんでもなくつらかった。 実際自分の父が5年前に胃がんの手術をしたときも一緒だった。 それからお昼ご飯を食べ病院に戻ると姑の妹さん、主人のおばあちゃんなどたくさんの方々が着てくれた。 そして私の両親も。 午後6時45分。手術終了。 そして説明が主治医のほうからあった。 それによると・・・ ・腹腔鏡で見た限り周りに浸潤してる癌はなかった。 ・かなり難しい手術で胃全体がカチカチに硬くなってしまってるスキルス癌だった。 ・切除も通常の胃全摘出の範囲で一度病理検査に出したところまだがん細胞が残ってるということだったので上は食道ぎりぎりで切除し、下は十二指腸にもがん細胞があったためすい臓ぎりぎりで切除した。 ・CHPP(持続温熱腹膜灌流法)のよい適用だったが癌の切除+病理検査ですでに8時間経過してしまっておりここにCHPPが2時間加わるので体力的な負担が大きいからということでできなかった。 ・スキルス胃がんは立ちの悪い癌and腹膜播種の可能性もありえるので兆候がなくても今後抗がん剤治療を行う。 ・スキルス胃がんは粘膜の固まりがなく、広がりながら狭くなる。 ・なんとなくの症状なのでいつもどおり食べたりすることができる。 ・1年に1回の検診でもかかりやすく早期でもかなり無理がある。 ・見た限り限局から浸潤していくタイプのスキルスガンだと思う。 ・抗がん剤治療は早いうちから投与開始したほうがいい。 という話になった。 最後に主治医は去年(2004年=健康診断で胃に影があるが経過観察しましょうといった後)再検査を受けてれば・・・と言ってた。 そして抗がん剤を使うので本人へ告知する事に関しては主治医からしてもらうことにした。それまではもちろん伏せておいた。 そして10月20日。本人へスキルスガンの旨告知された。 |