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カテゴリ:・カタカナ・ひらがな指導
[お」と「を」の区別、実際、子どもに文を書かせて、それでの学習です。
子どもが 「ぼくは、がっこうで、てつぼうお しました。」 というような文を書いたとします。 この時、これの扱い・指導をどのようにしたら良いでしょうか。 以下の文章は、僕が、単行本・雑誌などに発表したものです。 ヒントがありますので、ご紹介いたします。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (引用) <日記や作文で漢字が書けるようにするには> 1 はじめに・・・駅になかなかたどり着けない 前回(第三回・5月号)では、 漢字の定着のさせ方について書きました。 今回は、日記や作文などの文章を書く時に 漢字を使って文章が書けるようにするにはどうしたら良いか、 その事について述べます。 僕は、在職中、子どもたちに毎日、日記を書かせました。 それは、日記は、子どもと教師・子供同士などの こころのつながりが深くなっていくからでした。 この中で、体験した事ですが、 3年生になっても、多数の子どもたちが、 1年生で習った漢字が使えて書けてないのです。 殆ど、ひらがなばかりの日記なのです。 まだ、3年生という発達の時期の日記なので、 親に読んでもらいました。 勤務校の学校からの帰途の駅まで7分あまりでした。 この帰途、3~4人の父母から、 日記の漢字使用について訴えられた事がありました。 1年生の漢字も使えてないというのです。 駅になかなか着かないのでした。 そして、父母会では、先ず、この事が話題の中心になりました。 「日記は、漢字学習のためにあるのではないのですから」 と説明して、 日記を書く意義を話ても父母は、納得してないようでした。 その後、僕も考えました。 気づいた事は、1年生で学習した漢字 「先生・学校・見る・・・・・・」などが、 3年生なっても文章を書く時に使えないのは、 義務教育の精神と外れるのではないかということです。 父母の願いは、健全だったのです。 どうして、文章を書く時に使えないのか、分析してみました。 2 どうして、3年生になっても、1~2年生で習った漢字を使って、日記が書けないのか 1~2年生を担任した先生方は、 全ての子どもが漢字テストで100点取るまでやっていました。 また、1~2年生では、作文のたびに、 習った漢字をひらがなで書いている言葉は、 赤ペンで、直してあげていました。 とにかく、手を尽くしてあげていました。 それなのに、書けないのです。 これは、どうしてなのでしょうか。 今までのやり方では、 日記、作文を書くときに習った漢字が使えないということは、 はっきりしています。 効果が上がらないのです。 このことは、別のやり方の導入が必要だ ということだったのです。 3 考えついたこと そこで、試行錯誤し考えついたのが、 これまでに述べてきた 『1セット5過程』(このことは、このブログで後で、述べます。) の漢字指導でした。 (この事については、これまで述べましたので、省略します。) それと併せて、次の方法でした。 それは、それは、子どもたち同士で直し合いする方法です。 ここでは、子供同士の直し合いについて説明します。 4 子供同士の直し合い その方法は、次の順でやりました。 a まず、5人ほどで1つのグループを作りました。 クラスは、35人でしたから、 このグループが7つほど、出来ました。 このグループは、 漢字力の高い子と低い子が混ざっていた方がいいようです。 低い子ばかりですと、 直すことが出来ない場合も起こります。 b そのグループを図のようにして、机の並べ替えをしました。 ・・・・省略・・・・・・ c 各グループに1番から5番までの番号を着けました。 図をご覧下さい ・・・・書略・・・・・・ d 教師の合図で日記帳を時計回りに隣の子に渡します。 (この時、 1番の子のノートは2番の子に、 2番の子のノートは3番の子に、 3番の子のは4番の子に、 4番の子のは5番に、 5番のこのは1番に渡っています。) e dを、確認して、 一人目(1回め)の直しです。 これは、赤の筆記用具で、 習った漢字を使ってかける言葉で、 ひらがなで書いてあるコトバを、 漢字に直せるのです。 この時、漢字は、 ひらがなで書いてあるコトバの右に丁寧に書かせます。 直すのは、内容についてではありません。 学習した漢字でありながら、 ひらがなで書いてある言葉を漢字に直すのです。 この漢字に直すことや自分で後で書き足したりし易くするために、 * 日記は、一行おきに書かせました。 * 直す時間は、3分前後です。 時間をかけ過ぎても、効果はありません。 直せる漢字は、すぐに、分かるものです。 * この時、丁寧に直して書くことを徹底して指導します。 f 次は、は、二人目(2回目)の直しです。 又、ノートを右隣に廻させます。 1番の子のノートは、3番の子に、 2番の子のノートは4番の子に、 3番の子のは5番に・・・・・、・・・・・、・・・・・ 渡っています。 ここの時間もやはり3分ほどです。 直し方は、一回目のやり方と同じです。 g 次は、3人(回目)の直しです。 1番の子のノートは、 4番の子に、2番の子のは5番に・・・・・・・・。 時間は、やはり、3分前後です。 こうして、1番の子のノートが5番の子に渡るまで行います。 1人の子のノートは、 4人から見られ、 直すべき漢字は赤で書かれているわけです。 5 その効果・・・駅までスムースに こうして、書いてきた日記をグループで読みあい、 直しあうことは、大変、効果を表しました。 日記に習った漢字を書くようになったのです。 ですから、父母から訴えられる事がなくなりました。 それまでは、何人かの父母に訴えられ、 駅まで着くのに1時間もかかった事がありました。 ところが、これを3~4回導入したら、それがなくなりました。 習った漢字は、まあ、使えるようになったからでした。 この内容は、次の本に詳しく記述してあります。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 以上の中にヒントがあります。 (続く) ランキングに参加しています。よろしかったら、クリックを。
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最終更新日
2006.09.15 10:37:29
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