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カテゴリ:聞く・話す
今回は、漢字教育の面から、この問題を考えて見ます。
今までの漢字教育は、読めて・書ければいいということにポイントがありました。 ドリルして、暗記して、100点になればいいという考えです。 しかし、これでは、抽象的な漢字語(例えば、法則・現象・矛盾など)の駆使が十分できないと言う事が分かってきました。 これらの抽象的な漢字語は、論理的な思考をする時に良く使います。 この論理的な思考は、落ちこぼしと関係する「9歳の壁」と関係が深いと僕らは、見て来ました。 ですからこの「9歳の壁」を乗り越えるのに必要な漢字語であるということができると見ているのです。 それでは、その抽象的な漢字語を身に着けさせるにはどうしたらよいか。 それに話し合い・発表・聞き合いが大切だと僕らは、気づいて来ました。一般的に言えば、izumuさんの会話が前提であるというご指摘の通りです。 それでは、この指導の概略をご紹介します。 先ず、抽象的な漢字(語)を使って、一人一人に文を書かせます。 次に、それを発表し合うのです。 40人の学級では、40通りの文が発表されます。 そのことを通して、抽象的な漢字語の概念を少し身につけます。 ですから、今回の文化審議会の答申や品川区の小中一貫校の漢字カリキュラムは、落ちこぼしを更に増加させると批判しているのです。 それは、漢字数が過多で、このような丁寧な指導が出来なくなるからです。 この落ちこぼしは、確かな教育ができなくなる要因ですから、日本中で更に子どもの問題・事件などが拡大する危険性があると考えています。この漢字の概念の獲得に焦点を当てて記述した本が、次の本です。 上の画面をクリックしますと、この本の概略がわかり、楽天ブックスでの注文ができます。 児童の言語獲得の研究50年余の先輩や仲間の研究の結集です。 ブログランキングに参加しています。上のマークをクリックすると点数になります。よろしかったらクリックを。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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