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カテゴリ:・・・フィンランドの教育
日本でも、この「考える」は、多くの学校の教育目標に掲げれれています。
でも、フィンランドの国語教科書をみますと、日本と違っています。 何が違うかと言いますと、その考えさせるために取り入れている授業の方法tとして、 子供が考えざるを得ないような課題 を設定しているところです。少しだけですが、見てみなしょう。 1 コトバ(語句・語彙) 10~20の指定語句を使って、できるだけ短い文を作る。 これは、語と語の関連付け、破綻が無いようにしなければなりませんね。 それには、語の意味が分かる必要があります。そしてその上で、語と語の関連を考えて文を作らなければなりませんね。 このような学習は、頭を使います。 漢字書きの機械的な練習より、 脳内の血流は盛んになりますね。 これは、僕等が、指導してきた漢字指導の文作りに当たります。 学年の発達段階に合わせた指導が必要です。 上記の10~20の指定語句を使って・・・・というのは、 中学年以上でしょう。 低学年の僕等の実践例(2006年02月26日の日記) を下記に載せておきます。 ・・・・・・・・・・・・・・・ こどもたちは、(大人も)学習した漢字は、使いたいのですね。 それは、サッカーボールを買ってもらったら、 蹴りたいのと同じ心理ですね。 漢字もボールも、使うための道具なのですからね。 下記は、1年生の子が『気』と言う漢字を習った後、 文に書いて使った(遊んだ)ものです。 この子にとっては、サッカーぼるを蹴って遊んだようなのもですね。 上記のように習った漢字使って自由に文が書ける、 それには、段階があります。 では、どのような指導をしてきたか、それを書いてみます。 初めに、文の指導です。 これは、文ちゃん人形を使うといいでしょう。 この人形で、 文には、頭(主語)と体(述語)あるという意識を持たせるのです。 このことは、下記をご覧下さい。 画像・2年生で465枚書いた作文の補足・漢字教育を通して教育を考えてみたいのです(13) (続きます。) ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 作文 物語を書かせる。 このことと、考える力とは、どのように関連するのでしょうか。 箇条書きにして見ます。 誰に読んでももらうか、考えます。 物語のは主人公をきめます。 この主人公に何をさせるか、考えます。 物語の流れは、どのようにするか、考えます。 段落分けも、考えます。 書き終わって、校正をします。 発表をします。 以上のような各場面で、真剣に考えますね。 僕がしました作文指導の中でで、この物語書きの指導は、 子どもたちが一番、喜び、真剣になったものでした。 その事を書きの日記(2005年09月19日)で書いていますので、 ご紹介しておきます。 ・・・・・・・・・・・・・ このような考えで、作文教育も実践し、官制で公開授業をしました。 とにかく子どもが、よく書けるようになりました。 補教にいくと、6年生で、鉛筆を立てたまま何も書けない子が数人はいました。 ですから、全ての子が、先ず、書けうようにする事が、第1と考えて実践しました。 あるとき、こんな電話がありました。 「うちのKは、学校から帰ると、普段は、ランドセルをほおり投げて、外に遊びに行ってしまうのですが、ここ2・3日、机に向かって、何か、書いているのです。何を書いているのでしょか?」 というのでした。 これは、3年生で、「物語を書く」を指導した時のことです。 全ての子が、自由に書けるように指導して、それから、この「物語を書く」 に入ったときのことです。 K君のように、子どもは、書きたいのです。書き方が分かれば。 書く内容は、いくらでも、持っています。 だって、思う事・考える事などは、たくさんあるのですから。 そして、K君は、『インデアンの逆襲』という題で、30枚書きました。 K君は、今は、30歳過ぎましたが、大切な宝にしているようです。 このほか、こんな例もあります。 6年生の指導です。移動教室の記録作文でした。 最低で、30枚、書きました。 100枚が平均でした。 最高は、160枚でした。 この作文教育も、『天母への道』 の子どもの力を引き出すの精神を根底に工夫をしました。(ここに『天母への道』 を出すのは、失礼かな?) この事は、下記の本にまとめました。 『小学生の作文教育』(明治図書)1・2・3・/4・5・6年 (読売教育賞賞外優秀賞 受賞) 波多野完治さんから、「新しい作文教育の提案です」と言うコトバを戴きました。 残念ですが、絶版です。しかし、アマゾンの古書で売られています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ たくさんの方にお読み戴きたいので、ブログランキングに参加しています。お陰さまで、11 位です。 賛同される方は、下の2つのマークをクリックして戴けるとうれしいです。 人気blogランキングへ ・・・・・・・・・・・ 下記の本は、漢字教育のあるべき姿と実践を載せています。 「1セット5過程」について触れ、文作りの実践も載せています。しかし、まだまだ、十分とはいえません。皆さんで、豊かにして欲しいです。
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文ちゃん人形,いいですね。
先生の作品ですか? (2006.03.14 09:15:50)
ほしのねこさん
>文ちゃん人形,いいですね。 * これを使うと、楽しく授業が、出来ますね。 >先生の作品ですか? ----- 仲間が、教室で使っているものをお借りしました。 (2006.03.14 11:41:20)
私は日記を昔からつけてきましたが,昨年の6月に初めてブログをはじめました。
自分の思うままにただ書いていた日記と違い, 読んでくれる誰かを意識しながら書くブログとでは, 頭の使い方がかなり違っていると実感します。 そしてコメントのやり取りも,一方的に書くブログとまた違った頭の使われ方だなあと感じます。 日本語を使って誰かとコミニュケーションをとるためのいい勉強になったなあと思います。 (2006.03.14 14:01:36)
先生の日記を読んでいると、教育というもの自体が、ものすごく高度なコミュニケーションであるんだ、ということを感じます。
本当の教育って、こんなにあたたかいものなのだと思って感動してます。 (2006.03.14 14:59:43)
小学校中学年の頃、授業で「物語」を書きました。私の作品は「地底探検」というSF?短編小説でしたが、どこにいったかなあ・・・・・
「物語を書く」なんて、今の小学校の授業にもあるのでしょうか。そんな余裕はないのかなあ。 (2006.03.14 15:12:35)
みえこ55さん
>私は日記を昔からつけてきましたが,昨年の6月に初めてブログをはじめました。 >自分の思うままにただ書いていた日記と違い, >読んでくれる誰かを意識しながら書くブログとでは, >頭の使い方がかなり違っていると実感します。 * 相手の事を考えて書くからでしょうね。 頭を使いますよね。 100ますや音読の機械的な訓練より、頭を多角的に使いますね。 >そしてコメントのやり取りも,一方的に書くブログとまた違った頭の使われ方だなあと感じます。 * このやり取りで、僕は、とても、深めることが出来ています。 >日本語を使って誰かとコミニュケーションをとるためのいい勉強になったなあと思います。 * いつも、ありがとう御座います。 ----- (2006.03.14 17:24:02)
tea*roseさん
>先生の日記を読んでいると、教育というもの自体が、ものすごく高度なコミュニケーションであるんだ、ということを感じます。 >本当の教育って、こんなにあたたかいものなのだと思って感動してます。 * 今の社会の影響を受けて、教育が、荒れていますね。 子どもたちも親も先生も気の毒ですね。 教育とは、本来、人間のものですものね。 ----- (2006.03.14 17:33:13)
かなにゃん3728さん
>小学校中学年の頃、授業で「物語」を書きました。私の作品は「地底探検」というSF?短編小説でしたが、どこにいったかなあ・・・・・ > >「物語を書く」なんて、今の小学校の授業にもあるのでしょうか。そんな余裕はないのかなあ。 ----- * その意義を感じれば、取ることが出来ますよ。 僕は、手探りで、これを導入してみました。 周りから、相当、非難されました。 でも、子供が真剣にやり、そこで育つもの感じてきましたので、 その重要性に確信を持っています。 それが、このフィンランドで、やられていたとうのです。 これから、日本の教育の中でも、 盛んになっていくと思いますよ。 (2006.03.14 17:38:55)
フィンランドの教育を支えているものの大きな柱は教員力だと常々感じています。
言い換えれば教員力を発揮できるような育成制度・職場環境・報酬システム・社会的地位などです。 日本の先生に同様のことを期待するのは現状では酷な気がします。(奉仕に近いがんばりを見せる教員の方には頭が下がります。) (2006.03.14 23:53:04)
かなにゃん3728さん>
私も中2でSF小説を書きました! 今でも手元にあります。 あの頃の国語はゆとりがあったなぁ。 ちなみに、私は塾でも書かせたことがあります。 (2006.03.15 04:08:28)
そらさん
>フィンランドの教育を支えているものの大きな柱は教員力だと常々感じています。 >言い換えれば教員力を発揮できるような育成制度・職場環境・報酬システム・社会的地位などです。 * そうなのですね。 上が、方針をちゃんと出しているのですね。 日本は、ただ、しめつけ場かり、目だっていますね。 それと、合わせて、教育内容が、整理されていますね。 日本のように競争の教育ではなく、考える教育になるような教育内容になっていますね。 こどもに競争を仕組まなくても、子供同士は、無意識に競争していますね。 >日本の先生に同様のことを期待するのは現状では酷な気がします。(奉仕に近いがんばりを見せる教員の方には頭が下がります。) ----- (2006.03.15 07:18:23)
今日9729さん
>かなにゃん3728さん >>小学校中学年の頃、授業で「物語」を書きました。私の作品は「地底探検」というSF?短編小説でしたが、どこにいったかなあ・・・・・ >> >>「物語を書く」なんて、今の小学校の授業にもあるのでしょうか。そんな余裕はないのかなあ。 >----- >* その意義を感じれば、取ることが出来ますよ。 >僕は、手探りで、これを導入してみました。 > >周りから、相当、非難されました。 >でも、子供が真剣にやり、そこで育つもの感じてきましたので、 >その重要性に確信を持っています。 > >それが、このフィンランドで、やられていたとうのです。 > >これから、日本の教育の中でも、 >盛んになっていくと思いますよ。 「物語」を作る指導というのが非難されたんですか? びっくりです。 小論文で有名な先生が書いた本を読みましたが、「創作」も力をつけるのに有効な手段と書いてありました。 今、うちは塾系通信をしていますが、「物語の続きを書く」課題が毎月あります。 学校でも実践してくれるといいですね。 (2006.03.15 10:29:50)
そうですか。やはりSFでしたか。
中学生の頃は、多くの授業時間、私にとって「創作タイム」でした。 自主的に?物語や詩を創作をしたり、漫画を書いたりしていました。 数年たつと滅茶苦茶恥ずかしくなって、ほとんど廃棄処分にしたと思います。 そらさんは塾の先生だったんですね。 これからも色々教えてください。 (2006.03.15 11:02:03) |