日本の教育は、これでよいのかな

2009/03/23(月)22:56

フィンランドの国語教科書と日本の国語科教育研究の実績

・・・フィンランドの教育(11)

このままでは、日本は、「落ちこぼれ」になってしまう? これは、昨日、ご紹介致しました本の見出しからとったものです。 それは、国際統一テストである「学習到達度調査」(PISA)の読解テストで、日本は、 8位から、14位 に下がってしまった事による心配です。 そこで、この調査の1位であるフィンラドの国語はどうなっているのか、 それを見るためにフィンラドの国語教科書をざっと、4回にわたって、見てきました。 見てきた中で分かってきた事、感じた事を昨日書き始めました。 今日は、その2回目です。 日本の子供の読解力が低下した事、これは、事実です。 その原因はどこにあるのでしょうか。 これは、 日本の教育政策の貧困さにある と、僕は、考えます。 例えば、漢字指導。 これは、カタカナ指導を徹底 すれば、もっと、効率的に子供は、学習できるのですね。 その事を以前に書きましたので、採録しておきます。      ・・・・・・・・・・・・・・・ 漢字は、カタカナを構成要素としてできているものが、かなりありますね。 例えば、「多い」は、カタカナの「タ」を2つです。 「私」は、カタカナの「ノ」・「木」・カタカナの「ム」 と見てよいでしょう。 ですから、カタカナをマスターしておくと、 漢字習得がスムーズにできるという訳です。 「シ」と「ツ」を正しく習得しておかないと、 「図」を間違って書いてしまいます。 このような例は、「ソ」と「ン」を正しく覚えていかないと、 それを使った構成要素の漢字を 間違って書いてしまう例とにていますね。 これらを、間違って覚えて、オトナまで引きずると、 オトナになっても間違い漢字を書く場合があります。 他にもこのような例はあります。 「マ」と「ア」など。 その他のカタカナも 正しく身に付けないと、 そのカタカナを構成要素とした漢字を 間違って書くことになります。 子どもの学級便りに、 明らかにカタカナを正しく身に付けていないことから来る、 誤漢字のはいったものをもらったことがあります。 これなどは、カタカナ指導が、 おろそかになっていることが,原因ですね。 それから、カタカナを習得しておく(手首化・・・「てくびか」といいます。)べき大切な事を、もう一つ挙げます。 それは、そのことによって、 漢字の筆順をスムーズに習得できる と言う事です。 なぜなら、 漢字の筆順は、 「上から下に」 「左から右へ」 の書き順を大原則にしているからです。 カタカナもそうなのですね。 ですから、画数が少ないカタカナの時これを徹底しておくと、 漢字の筆順習得の時に効果的なのです。 こうして見ますと、 カタカナの習得は、義務教育(普通教育)の目標の一なのですね。 ところがです。 ご存知のように、カタカナの指導は、今は、付け足し的です。 という事は、教師用指導書では、 指導時間が十分確保されてないということです。 このことは、文科省などに改善するよう要望を続けています。 では、この事をどうするか。 国字研(漢字指導法研究会)の紺屋 冨夫さんが、下記の本で詳しく述べていますので、ご紹介しておきます。              ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ これは、カタカナと漢字学習の関係ですが、 他のことでも、修正すべき事はたくさん、あります。 この事が、これからのこの日記のメインではありませんので、この件は、ここまでにして、 次回は、日本の国語科教育の到達点について、 当面、学べる事をご紹介致します。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ たくさんの方にお読み戴きたいので、ブログランキングに参加しています。お陰さまで、11 位です。 賛同される方は、下の2つのマークをクリックして戴けるとうれしいです。 人気blogランキングへ

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