|
カテゴリ:・・・フィンランドの教育
このままでは、日本は、「落ちこぼれ」になってしまう?
これは、昨日、ご紹介致しました本の見出しからとったものです。 それは、国際統一テストである「学習到達度調査」(PISA)の読解テストで、日本は、 8位から、14位 に下がってしまった事による心配です。 そこで、この調査の1位であるフィンラドの国語はどうなっているのか、 それを見るためにフィンラドの国語教科書をざっと、4回にわたって、見てきました。 見てきた中で分かってきた事、感じた事を昨日書き始めました。 今日は、その2回目です。 日本の子供の読解力が低下した事、これは、事実です。 その原因はどこにあるのでしょうか。 これは、 日本の教育政策の貧困さにある と、僕は、考えます。 例えば、漢字指導。 これは、カタカナ指導を徹底 すれば、もっと、効率的に子供は、学習できるのですね。 その事を以前に書きましたので、採録しておきます。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 漢字は、カタカナを構成要素としてできているものが、かなりありますね。 例えば、「多い」は、カタカナの「タ」を2つです。 「私」は、カタカナの「ノ」・「木」・カタカナの「ム」 と見てよいでしょう。 ですから、カタカナをマスターしておくと、 漢字習得がスムーズにできるという訳です。 「シ」と「ツ」を正しく習得しておかないと、 「図」を間違って書いてしまいます。 このような例は、「ソ」と「ン」を正しく覚えていかないと、 それを使った構成要素の漢字を 間違って書いてしまう例とにていますね。 これらを、間違って覚えて、オトナまで引きずると、 オトナになっても間違い漢字を書く場合があります。 他にもこのような例はあります。 「マ」と「ア」など。 その他のカタカナも 正しく身に付けないと、 そのカタカナを構成要素とした漢字を 間違って書くことになります。 子どもの学級便りに、 明らかにカタカナを正しく身に付けていないことから来る、 誤漢字のはいったものをもらったことがあります。 これなどは、カタカナ指導が、 おろそかになっていることが,原因ですね。 それから、カタカナを習得しておく(手首化・・・「てくびか」といいます。)べき大切な事を、もう一つ挙げます。 それは、そのことによって、 漢字の筆順をスムーズに習得できる と言う事です。 なぜなら、 漢字の筆順は、 「上から下に」 「左から右へ」 の書き順を大原則にしているからです。 カタカナもそうなのですね。 ですから、画数が少ないカタカナの時これを徹底しておくと、 漢字の筆順習得の時に効果的なのです。 こうして見ますと、 カタカナの習得は、義務教育(普通教育)の目標の一なのですね。 ところがです。 ご存知のように、カタカナの指導は、今は、付け足し的です。 という事は、教師用指導書では、 指導時間が十分確保されてないということです。 このことは、文科省などに改善するよう要望を続けています。 では、この事をどうするか。 国字研(漢字指導法研究会)の紺屋 冨夫さんが、下記の本で詳しく述べていますので、ご紹介しておきます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ これは、カタカナと漢字学習の関係ですが、 他のことでも、修正すべき事はたくさん、あります。 この事が、これからのこの日記のメインではありませんので、この件は、ここまでにして、 次回は、日本の国語科教育の到達点について、 当面、学べる事をご紹介致します。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ たくさんの方にお読み戴きたいので、ブログランキングに参加しています。お陰さまで、11 位です。 賛同される方は、下の2つのマークをクリックして戴けるとうれしいです。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[・・・フィンランドの教育] カテゴリの最新記事
いつもありがとうございます。
もう少し、がんばってみます。 カタカナも、ひらがなも漢字からできたのだから、その逆を使った指導もできるわけですよね。 正しい書き順で漢字を覚えると、はじめて目にする漢字も正しく書けたりします。 子どもの頃から文字には特別親しんできたので、実感として、漢字指導はここを抑えたいというのがあったりしますね。 楽しみに続きも読ませていただきます。 (2006.03.17 09:28:49)
モニママさん
>いつもありがとうございます。 >もう少し、がんばってみます。 * もう、いっぱい、頑張っているではありませんか。 > >カタカナも、ひらがなも漢字からできたのだから、 その逆を使った指導もできるわけですよね。 * この発想、面白いですね。 その逆を使った指導ね。 これって、いいですよね。 早速、使わせて戴きますね。 この事を意識せず、上記の日記を書いていました。 この意識化、 これが、決定的に大切なのですね。 カタカナ、平仮名と漢字の指導の関係は、 これで、決まりですね。 * 正しいい書き順で漢字を覚えると、 はじめて目にする漢字も 正しく書けたりします。 * 全て、最初に、正確に覚える事ですね。 ピアノも、始めに指使いをきちんとして、間違わないで、弾く。 これが、基本、ですものね。 スキーも。 水泳も。 算数も。 ・・・ ・・・ >子どもの頃から文字には特別親しんできたので、実感として、 漢字指導はここを抑えたいというのがあったりしますね。 * そうですか。 僕は、ほったらかしの野生児でした。 >楽しみに続きも読ませていただきます。 * 有難う御座います。 ----- (2006.03.17 10:07:37)
先日あっきいが持って帰った「もじ」のプリント。
カタカナが結構いいかげんになっていました。 「ケ」が「ク」にしか見えない。 どう見ても、二画目と三画目をつなげて書いていました。 こういう細かいところ、指導するととても嫌がるんですが、ちょっとがんばって教えておきました。 こういうことは、家庭でないと難しいかもしれませんね・・・ (2006.03.17 10:53:21)
ほしのねこさん
>ありがとうございますーーー(*^_^*) : こちらこそです。 > >トラックバックさせていただきました。 ----- * この内容、重いですね。 本当に、大切な事が、書かれていますね。 日本の教育も大したものですね。 (2006.03.17 11:07:56)
かなにゃん3728さん
>先日あっきいが持って帰った「もじ」のプリント。 >カタカナが結構いいかげんになっていました。 > >「ケ」が「ク」にしか見えない。 >どう見ても、二画目と三画目をつなげて書いていました。 >こういう細かいところ、指導するととても嫌がるんですが、ちょっとがんばって教えておきました。 * そうなのですね。 それなので、学校で、きちんと、教えるべきと、余計、考えるのです。 学校でやると、ちっとも、嫌がらないのですね。 親子ってこういうところは、難しいですね。 > >こういうことは、家庭でないと難しいかもしれませんね・・・ * いいえ。 本来、学校でやるべき事ですね。 これは、基礎の基礎ですらね。 これをやらないで、何をするというのでうかね。 ----- (2006.03.17 11:12:51)
カタカナ・・・うわー!!おもしろいです。そして実はピアノにもちょっと似たものがありまして。(似てないかも?)
ピアノの場合は音が中心にはなりますが、おちびさまのときに「レ」と「ラ」って、音的に混ざってるようなんですね。それがもーう、でっかくなっても残っていて、表面化しないながらも、嫌な影響を与えるのですよー。 (2006.03.17 11:26:08)
教育は大切なのは誰でもわかっているようですが,
教育現場でも具体的に何がいいのかが分かっていないのかもしれませんね。 「学力だけでは生きていけないので,生きる力を見につけさせよう!」 といと,学力が下がってしまったり・・・ 学校任せではいけないのですよね。 親と先生が一緒になって教育をしていけたらいいですね。 (2006.03.17 13:57:34)
tea*roseさん
>カタカナ・・・うわー!!おもしろいです。そして実はピアノにもちょっと似たものがありまして。(似てないかも?) >ピアノの場合は音が中心にはなりますが、おちびさまのときに「レ」と「ラ」って、音的に混ざってるようなんですね。 * これって、どういうことなのでしょうか? 教えていただけますと、あり難いです。 少しだけ(ソナチネ程度)、ピアノを弾いたことはあります。 それがもーう、でっかくなっても残っていて、表面化しないながらも、嫌な影響を与えるのですよー。 ----- (2006.03.17 15:40:52)
みえこ55さん
>教育は大切なのは誰でもわかっているようですが, >教育現場でも具体的に何がいいのかが分かっていないのかもしれませんね。 * そうでしょうね。 文科省でさえ、混乱しているのですからね。 >「学力だけでは生きていけないので,生きる力を見につけさせよう!」 >といと,学力が下がってしまったり・・・ >学校任せではいけないのですよね。 >親と先生が一緒になって教育をしていけたらいいですね。 ----- * これが大切ですね。 (2006.03.17 15:43:24)
説明不足ですみません。「レ」と「ラ」が音的に似ているので、小さい子は「ラ」を弾きながら脳みその「レ」に関する回路も働いているというのか・・・。表面的にはわかってるんだけど「ラ」なのに手がとっさに「レ」にも反応してしまったりすることが、ミスタッチなどの遠い原因になってるかな、と思うことがあるのです。
なかなかスムーズに頭が回転してくれない生徒が、実は そういうところで躓いていただけということもあるんですよ。ピアノの上達に、知識をそれこそ常に手首化しながらやっていける方法はないか、と考えるきっかけになる部分なので、「似ている」と書いたのですよー。 (2006.03.17 16:01:54)
tea*roseさん
>説明不足ですみません。「レ」と「ラ」が音的に似ているので、小さい子は「ラ」を弾きながら脳みその「レ」に関する回路も働いているというのか・・・。表面的にはわかってるんだけど「ラ」なのに手がとっさに「レ」にも反応してしまったりすることが、ミスタッチなどの遠い原因になってるかな、と思うことがあるのです。 >なかなかスムーズに頭が回転してくれない生徒が、実は >そういうところで躓いていただけということもあるんですよ。ピアノの上達に、知識をそれこそ常に手首化しながらやっていける方法はないか、と考えるきっかけになる部分なので、「似ている」と書いたのですよー。 ----- * ご親切に有難う御座いました。 よく、分かりました。 (2006.03.17 17:28:43) |