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カテゴリ:・漢字指導
路上レッスンとは、丁寧に指導された後、
子どもが、自分の頭で考えて、その漢字を使って 文を書くことです。 今まで、この過程の指導が、希薄か殆どありませんでした。 だから、日記や作文で漢字が使えなかったのです。 新出漢字の読み方・意味・書き方をして、 テストで100点になる。 今までは、ここまで、終わりでした。 しかし、これでは、実戦が、入ってないのですね。 実際に、自分した事・考えた事・思ったことなどを 新出漢字を使って書いてみる。 これが、実戦です。 路上練習です。 このようなこと、僕ら研究会は、最近、気づいたのです。 「日記・作文で漢字を使ってない」 という声を聞きますが、 指導が、そこまで出来てなかったのですね。 子どもが悪い訳ではないのですね。 短い文で、新出漢字を使って、書いてみる必要があるのですね。 それをやらないと、本当の力になりませんね。 それでは、応用が利かなかったのですね。 練習した文でのテストは出来るが、 別の文になると書けなくなる。 自分たちの頭で考えた漢字の使い方、 この学習過程が必要だったのですね。 これが、漢字の路上レッスンです。 下の実物をご覧下さい。 習った漢字 木・林・森・水・空・上・土・下・雨・日。田・月 を使って、文を書いていますね。 子どもたちは、この文書き(文作り)が、 一番、好きです。 自分の力が発揮できるからですね。 自分の思ったことを 書くことができるからですね。 この中で、漢字の使い方が身に付きます。 本当の力になるのですね。 2年生になると、 文が長くなりますね。 書くのが楽しいからですね。 このように長い文の中で、漢字を使うと、 その漢字の意味が良く分かり、 その漢字の応用力が着きますね。 大人が与えた文での漢字テストだけですと、 その文ではできるが、 他の文では、できないと言う事がありますね。 とにかく、こどもが、楽しく、積極的にやるのが、 この文作りです。 これは、僕が、かつて、指導した4ね生の子どもの漢字ノートです。 漢字指導を丁寧にしないでテストをしたときのノートです。 丁寧にしないと言っても、 普通、一般にされている程度には、やりました。 読みと意味と書きは教えました。 1セット5過程でやらなかったのです。 次のノートをご覧下さい。 これは、前のノートの指導から、約、1ヵ月後の同じ子どものノートです。 指導の結果が、良く出ていますね。 1セット5過程で丁寧に指導しました。 ですから、路上レッスンをしているのですね。 これは、 路上レッスンをした結果です。 前の時は、5問でした。 ここでは、10問にしました。 漢字指導は、指導の結果が、目に見えて現れてくるものですね。 読解力・算数・体育などでもその事は、同じですね。 そこには、子どもの発達力が、潜在しているからですね。 それを、引き出すのが、教育ですね。 かつて、声楽を習っていた時に、 そこに音大の声楽科の1年生が入ってきました。 こちらは、その時、もう既に、そこで5年もやっていたのですから、 入門したばかりの音大生より歌えました。 ところが、1年も経つと、こちらが、 足元にも及ばないほどになってしまいました。 若者の発達力の大きさですね。 下のマーク、ボッチとクリックをして戴けるとうれしいです。 一日、1クリック、有効です。 もう、1つ、あるのですが。 人気blogランキングへ * 僕らの研究会のまとめは、下記の本に出ています。 *8月中に、1年生が出ます。(出版されました) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[・漢字指導] カテゴリの最新記事
高校教員を経て塾に転職しましたが、「教員免許がいらない」ということで、時に小学生の個別指導を任されることがあります。
一部の小学生、漢字がとても弱い・・・ テキスト広げて、新しい漢字を見た瞬間「難しいよ!」「やだよ!」の連発。 「お前、逃げるんか?」「このまま逃げ続けるんか?」と行きたい所、さすがにこれやってしまうと周囲が凍り付いてしまうので、力加減を変えながら進めています。 学校での行動は、塾よりひどいかもしれません。 教養は本能とは違い、生まれながら持っているものではありません。その分、子供に関わる全ての人がそれぞれの責任を持って、人間形成を支えたいものですね。 (2006.08.21 01:16:05)
書くのが嫌いと言っていた長女も、いい課題を与えられると、
夢中で書き始めたりして驚いたことがありますが、 課題がないとまた書く機会が激減してしまうようです。 長男の学校では毎日絵日記が宿題なのですが、これはいい宿題だなあと感じます。 (2006.08.21 08:30:53)
はたやんさん
>高校教員を経て塾に転職しましたが、「教員免許がいらない」ということで、時に小学生の個別指導を任されることがあります。 > >一部の小学生、漢字がとても弱い・・・ >テキスト広げて、新しい漢字を見た瞬間「難しいよ!」「やだよ!」の連発。 * 拒否反応ですね。 このような小中学生が、たくさんいますね。 それだけではなく、そこから、国語嫌い、算数嫌い、・・・・・・になっていることもありますね。 ですから、漢字は、面白いものだよ。 と言う感じを持たせ、漢字の性質も学習できる取立て指導のことをここ何日かに渡って書いて来ました。 > >「お前、逃げるんか?」「このまま逃げ続けるんか?」と行きたい所、さすがにこれやってしまうと周囲が凍り付いてしまうので、力加減を変えながら進めています。 * これをやってしまうと、ほんとうに、子どもの心が固まってしまいますね。 それは、教育の名に値しないですよね。 この方法なら、素人でも、誰でも出ますね。 >学校での行動は、塾よりひどいかもしれません。 > >教養は本能とは違い、生まれながら持っているものではありません。 * そうですね。 学習で身に着くものですよね。 < その分、子供に関わる全ての人がそれぞれの責任を持って、人間形成を支えたいものですね。 ----- * そうですね。 コメント有難う御座いました。 (2006.08.21 08:58:07)
みえこ55さん
>書くのが嫌いと言っていた長女も、いい課題を与えられると、 >夢中で書き始めたりして驚いたことがありますが、 >課題がないとまた書く機会が激減してしまうようです。 * やっぱりですね。 その事は、想像できるのですが、このように教えて頂けると、僕ら考え、研究して来たことが、子供の実態とあっていたことが分かり、 ほっと致します。 ただ、10字書く 大人が書いた文を書き写す というようなことより、 自分の考えを入れて漢字を書く、 この方が,子どもの主体性が生きるからでしょうね。 >長男の学校では毎日、絵日記が宿題なのですが、これはいい宿題だなあと感じます。 ----- * 毎日、ですか。 でも、子どもは、思い出して、それを書くのですから、やらされる感じがないのでしょうね。 その中で、文字を手首化していきますね。 (2006.08.21 09:06:30)
習った漢字を使って、作文を書く・・・・
私も今度の合宿の自由時間に、子供たちにレクリエーションとともに、なにかクイズを考えようかな・・なんて思っています。 路上レッスンですね。 (2006.08.21 14:36:09)
丁寧に伝えた漢字を、子どもたち自身から生まれる言葉に乗せて表現する場を設ける・・・本当に考え抜かれた指導法ですね。
何事もそうですが、自分自身の表現抜きには、楽しさなど感じられないのですよね。そして自分自身の表現というものを進化させる具体的な道筋がなくては、やはり楽しくないのですよね。 コインの裏と表のように一体でありながら、ある意味、まったくの対極に位置する物事を、常に両サイドから支えていくことの必要性を痛感します。 ここまで完成された指導法は、人間の成長というものをも教えてくれる、道徳的、規範的な意味での教科書でもありますね。 (2006.08.21 15:18:35)
最後の写真のノート、きれいにまとめられていますね。前のノートと同じ人が書いたとは思えません。
落ち着いて学習した痕跡がはっきりと感じとれます。漢字も使えないと、英単語と同じですものね。 熟語なんかも、話言葉に出てくるようになると文章力も付くということなのでしょう。基本は、やはり文を作ることですね。 (2006.08.21 22:33:15)
リエさん0037さん
>習った漢字を使って、作文を書く・・・・ >私も今度の合宿の自由時間に、子供たちにレクリエーションとともに、なにかクイズを考えようかな・・なんて思っています。 * そのクイズ、やってみての反応、教えて頂けると、うれしいです。 >路上レッスンですね。 ----- (2006.08.22 09:18:26)
tea*roseさん
>丁寧に伝えた漢字を、子どもたち自身から生まれる言葉に乗せて表現する場を設ける・・・本当に考え抜かれた指導法ですね。 * 子ども自身から生まれた言葉、そうですね。 分かりやすいですね。有難う御座います。 > >何事もそうですが、自分自身の表現抜きには、楽しさなど感じられないのですよね。 * そうですね。 これは、何事にも通じることですね。 このこと、このように書いていただいて、深めました。 > そして自分自身の表現というものを進化させる具体的な道筋がなくては、やはり楽しくないのですよね。 > * 進化ねえ。 そこも考える必要があるのですね。 >コインの裏と表のように一体でありながら、 ある意味、まったくの対極に位置する物事を、常に両サイドから支えていくことの必要性を痛感します。 > >ここまで完成された指導法は、人間の成長というものをも教えてくれる、道徳的、規範的な意味での教科書でもありますね。 ----- * そう、教科の指導が、道徳の指導にもつながるのですね。 (2006.08.22 09:26:11)
悠月さん
>最後の写真のノート、きれいにまとめられていますね。 前のノートと同じ人が書いたとは思えません。 * 子どもの1ヶ月の成長のすごさですね。 >落ち着いて学習した痕跡がはっきりと感じとれます。 漢字も使えないと、英単語と同じですものね。 * 英単語ねえ。 そこにまで応用して考えてくださって、ありががとうございます。 >熟語なんかも、話言葉に出てくるようになると文章力も付くということなのでしょう。 基本は、やはり文を作ることですね。 ----- * そのようですね。 (2006.08.22 09:30:02)
一年生でこれだけ書けるのですね!
多くの学校の先生は「書けるわけがない」と思っていると思います。 で、同じ字を何度も書かせたり、ドリルを何度もやらせたりして。 「料理を作ることはできないから、キュウリを切る練習ばかり」させてる感じだなあ、と思いました。 キュウリを同じ厚さの超薄切にできるまで切る練習をするより、不格好でもお塩してもんだり、シーチキンと混ぜたり、自分で工夫して一品料理にするほうが楽しいし、実用的ですよね。 (2006.08.26 16:51:51)
かなにゃん3728さん
>一年生でこれだけ書けるのですね! > >多くの学校の先生は「書けるわけがない」と思っていると思います。 >で、同じ字を何度も書かせたり、ドリルを何度もやらせたりして。 > >「料理を作ることはできないから、キュウリを切る練習ばかり」させてる感じだなあ、と思いました。 >キュウリを同じ厚さの超薄切にできるまで切る練習をするより、不格好でもお塩してもんだり、シーチキンと混ぜたり、自分で工夫して一品料理にするほうが楽しいし、実用的ですよね。 ----- * スバらしい喩え、有難う御座いました。 これなら、良く分かりますね。 (2006.08.28 00:41:57)
「漢字も使うもの」という今日先生の言葉で、それまで「ひらがなでもいいから、書くことを楽しいと思ってくれれば」としていたのに「意識して漢字を使う」に方向転換しました。そうすると、子どもたちは、本当は漢字も書きたいんだ、ってことに気がつきました。漢字を書く、漢字を使えるということは、子どもたちにとっては楽しいことなんですね。
このことを始めてから、「漢字」のつくりや書き順に私自身が敏感になり、今まではたいして興味を持っていなかった漢字学習がとても魅力的で楽しい学習だと思えるようになりました。 漢字でも算数でも英語でも「使える」ための勉強は、楽しいですね。 (2007.06.28 23:02:27) |