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カテゴリ:自発性・内言
夏の全国研究会が終わって、反省会をしました。
「吉原先生のような授業は、 夢のようで、とっても、私には出来ません。 どうしたら良いのか、考え、努力します」 と言うような、発言が、若い先生から、たくさんで出ました。 吉原先生は来年の3月、定年を迎える方で、 このブログでご紹介しています『表現よみ』・1年で、 『おおきなかぶ』の授業実践報告をしている方です。 今回の全国アカデミーでは、 2年生の『スーホの白い馬』で、授業実践報告をしてもらいました。 上の意見は、その実践報告を聞いた方からの感想です。 たしかに、すばらしい授業でした。 2年生ですが、中学生や高校生のクラスでも、 これだけの話し合いが出来ているクラスがどれだけあるだろうか、 と言えるほどのものでした。 本日に日記で 課題にしたいのは、 このようなクラス・子どもをどのようにして、 育てたか、 と言う事です。 吉原さんは、表現よみのサークル誕生をさせた時の 発起人の一人です。 T市の国語研究会の中心になって、活動をしていた方です。 「全国で、困っている先生方が、たくさん、いる。 その先生方が、参考になるような研究をしたい。 その為にサークルを作ろうよ』 と言う事で、このサークルは、発足しました。 以上、前置きですが、 吉原さんが、子どもと接している中で、 堅持していることは、 「子どもの言葉は、子どもの心の窓」 という考えのようです。 これを、別の言葉で言えば、 「子どもの言葉を指導の手がかりに」 と言えると思います。 ですから、子どもが発した言葉を 「それはだめね」 「それは、違うのではないの」 「良く、聞いてないから、そんなこというのよ、聞いてなさい」 ・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・ などのような、否定的なことは、 吉原さんは、言わないのですね。 これを、言ってしまうと、 指導の手がかりを、 自ら、流してしまうような事をしている事になるからですね。 この考えは、研究会の考えでもありました。 このような事がありました。 新卒のN先生は、 子どもが、「マサイ族」と授業とかけ離れた発言をしたのを、 否定しないで、 それも絡めて授業を進め、その授業が、 うまく運んだ事がありました。 その発言を否定してしまうと、教室は暗い空気で覆われてしまうからですね。 あれから、15年。 この先生は、校内の中堅となって、頑張っています。 では、どうして、このように子どもの言葉を大切にして 子どもに当たるのか、その事を、次回は、 考えてみたいと思います。 本日は、これだけですと、中途半端ですが、 次回が、長くなりそうなので、ここで、区切らせて戴きます。 本日のブログの内容を応援してくださる方は、 下のマーク、ボッチとクリックをして戴けるとうれしいです。 それが、ランキングに反映します。 ランキングが上がると、アクセスが、増加します。 多くの方に読んで戴きたい気持ちは、皆様と同じです。 一日、1クリック、有効です。 もう、1つ、あるのですが。 人気blogランキングへ * 僕らの研究会のまとめは、下記の本に出ています。 絵をクリックしますと、本の概略が分かります。そして、楽天での購入の仕方も分かります。 尚、本書は、1~6年まで、各学年あります。 下記の本も、僕等の研究会が、まとめたもので、漢字教育のあるべき理論と実践を載せています。総合的なものです。 「1セット5過程」について触れ、文作りの実践も載せています。
* 4年生も,既刊です。1年がもうすぐ、出ます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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指導しやすいように、流れにのらない言葉を封じてきたことの弊害が、今、マグマのように噴出してるのかもしれませんね。
(2006.09.18 10:38:22)
主人は、殆ど自分からは会話を発しません。
大人しい性格なんだって思ってました。 でも、結婚して、実家に行って感じた事(思い込みかもしれませんが・・) 姑はずーーーっと話し続け、相手の話しもさえぎるし、主人にもYES・NOの質問しかしない。 主人が答えると、念押しをする。 褒め言葉も「この子は頭のいい子なのよ。母親に反抗したこともないし」のお決まりトーク。 これを非難する気持ちはもう消えうせた今・・・ 自分はどうか?を考えるようになりました。 子供が何を感じて考えているか・・それを知るためには、まずは言葉を発する機会を奪ってはいけないなーって。 親は子供の考え方に評価をつけてはいけないんだなと・・。 人の振り見て我がふり直せる、良い機会を下さった姑に感謝しなくては・・とやっと(無理やり)思える昨今です。(すみません。ちょっと愚痴です) (2006.09.18 11:50:21)
「子どもの言葉を指導の手がかりに」はなるほどなあと思います。
大人の言うことが正しいと決め付けて、頭から親の考えを押し付けたりしてしまうことは、今でも時々あります。 冷静に声に耳を傾けてあげる気持ちや姿勢は大事だなあと感じます。 子どもの力を引き出してあげる努力を、もっとしたいと思いました。 (2006.09.18 13:53:37)
tea*roseさん
>指導しやすいように、流れにのらない言葉を封じてきたことの弊害が、今、マグマのように噴出してるのかもしれませんね。 ----- < 指導しやすいように、流れにのらない言葉を封じてきた> これは、ファッショと同じですね。 どれだけ、この事を気づいている人がいるのかが、問題ですね。 (2006.09.18 14:56:06)
dola10さん
>主人は、殆ど自分からは会話を発しません。 >大人しい性格なんだって思ってました。 >でも、結婚して、実家に行って感じた事(思い込みかもしれませんが・・) >姑はずーーーっと話し続け、相手の話しもさえぎるし、主人にもYES・NOの質問しかしない。 * それも、悪気があってやっているのではないでしょうね。 >主人が答えると、念押しをする。 >褒め言葉も「この子は頭のいい子なのよ。母親に反抗したこともないし」のお決まりトーク。 > >これを非難する気持ちはもう消えうせた今・・・ * よかった、よかった。 これで、一安心。 >自分はどうか?を考えるようになりました。 > >子供が何を感じて考えているか・・それを知るためには、まずは言葉を発する機会を奪ってはいけないなーって。 * そうのですね。 >親は子供の考え方に評価をつけてはいけないんだなと・・。 * 常につけるが、その結果の処理の仕方を考える事が、重要ではないでしょうか。 >人の振り見て我がふり直せる、 良い機会を下さった姑に感謝しなくては・・ とやっと(無理やり)思える昨今です。(すみません。ちょっと愚痴です) * 愚痴ではないですよ。 物事を見つめているのではありませんか? 最近、このようなことは 、暗いと、言って切り捨てる傾向がありますが、 それに乗ったら、 問題は、開けないで、 解決しないですよね。 ----- (2006.09.18 15:03:04)
みえこ55さん
>「子どもの言葉を指導の手がかりに」はなるほどなあと思います。 * 有難う御座います。 >大人の言うことが正しいと決め付けて、頭から親の考えを押し付けたりしてしまうことは、今でも時々あります。 * 誰でも、ありますよね。 >冷静に声に耳を傾けてあげる気持ちや姿勢は大事だなあと感じます。 * そうですね。 >子どもの力を引き出してあげる努力を、もっとしたいと思いました。 ----- * 楽しみにしています。 (2006.09.18 15:05:43)
見方によっては、「言葉があるだけありがたい」かもしれません。
生徒の中には、友人との会話以外の局面では表現力に乏しく、「無言」「無表情」を示すケースもあります。それは学校のみならず、塾でもしかり。 確認を取ろうにも反応が無い場合、 「こいつは今、どう思っているのだろう?」 「何とかして、今の心境を引き出してやろう」 そんなことを考えながら手を変え品を変え、言葉を導き出すことが多いです。 そのときに出される言葉(表現)によっては注意することもありますが、感情的になってはいけません。 生徒への指導でヒステリーになる人がいますが、そういう人は大抵、同僚に対してもヒステリーになり、結果「周囲を萎縮させる」ことになります。 現に私も、その被害者を自覚しています。いわゆるスケープゴート。皮肉にも、そういうヒステリーでおせっかいな人より生徒を相手にするほうが気楽になり、バタバタしているときでも冷静になりつつあります。 学校と違い「個別指導」だから可能な点かと思いますが、時折こんなやり取りをすることがあります。 反応がおぼつかない生徒には、 「思ったまんま、言うてみ?」 「そういうときには、こう言えば良いのや」 口伝の場合も、あるいは紙に書くこともあります。 「いけないことは、ビシッと言わせてもらうが・・・」 「分からんことは、分からんと言えばエエ」 「分かるようにするヒントは、俺が出してやる」 「俺も分からんときは、一緒に調べよう」 こちらに間違いがあった場合、 「すまんかった。あれは俺の間違いやった」 「本当は、(書き書き)・・・こうなんや」 「知らんかったとはいえ申し訳ない!」 大人が心を開くことで、子供は少しずつ、早かれ遅かれ心を開いてくれると信じています。 とはいえ、やはり時には「お前の行為は大間違いや!」と一喝することもあり、力加減は難しいですね。 (2006.09.19 03:06:43) |