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カテゴリ:教育再生会議・教育基本法
小1・2の算数・子国語のテストは、100点が普通でした。
1960年代の事です。 ですから、野依座長が言う事は、正しい面も含んでいるのです。 今のようないじめは、まったくありませんでした。いじめる子がいると、周りの子が、制止していました。 以上のような学校でした。 もっと具体的に書いてみます。 これは、僕の経験・体験ですが、 それほど、外れてはいないと思います。 地方から出て来て、東京の学校に就職しました。 当然、みな、僕よりは、年上の先生方です。 ある時、1年担の先生が、職員室で、算数の○付けをしてきました。 「みんな100点ですね」と言うと、 「これで、当たり前よ」と、さっと、かわされてしまいました。 そうなのです。 1・2年生の国語・算数は、100点で当然と言う空気が 学校には、あったのです。 もし、100点ではないと、指導者の力が無いと見られていたのです。 100点ではない子は、残り勉強をさせて、見てあげたものです。 しかし、今は、そのようなことをする、 余裕は、まったくなくなってしまいました。 これは、はっきり言っておきますが、 教育行政の責任です。 このことは、事実で、いくらでも書けますよ。 でも、あまり、この事は書く気が、しないのです。 先生方が、怠けていると言う風潮がマスコミで流されましたが、 それは、違います。 このような実態でしたから、このような教育をしてきた先生方からすれば、 現在の教育に対する嘆きは、大きいでしょうね。 この時の先生は、今、80歳前後ですね。 自分が一生やってきた仕事が、このように壊れている、 これを見るのは、悲しい事でしょうね。 このようなことを語るには、本当は、資料を基にしなくては、 ならないのですが、それをそろえて語る、それが僕の 仕事の中心ではないので、このような、書き方になって しまっています。 ただ、ここで、一つだけ、提出できるものがあります。 国立国語研究所・文化庁の漢字調査です。 現在は、このように、指導漢字、全ての漢字の調査をした資料は、無いのです。 この文図は、漢字の書きの実態調査(国立国語研究所・文化庁)を 僕等が文図で表したものです。 1・2年生は、かなり良いですね。 このようなテストで、これだけの点数をとるということは、 授業後のテストでは、100点が殆どですね。 NHK教育TVで、漢字教育の問題を2夜(3夜?)にわたって、 放映した事があります。 僕の授業を放映し、談話をちょこんと入っています。 その時、勤務校の実態調査をしました。 上記の表と同じ傾向でした。 4年生から定着率が急に低下しています。 これは、なぜか、その事は、また、アトデ、触れないと、 このシリーズの意味がなくなってしまいます。 ただ、簡単に触れておきます。 これは、4年生頃から抽象的な漢字語が多くなる事と関係しています。 低学年で学習する水・学校などの具体的な漢字語(日常語)は、 いつも触れ、使うので、意味が分かり定着がいいのですね。 ところが、高学年の理論・論理・理解・・・・・・などの抽象的な漢字語は、 日常あまり使わないので、辞書上の意味(概念)は、分かっても、生活の中での生きた意味(概念)がよく分からないのですね。 この抽象的な漢字語こそ、これからの学習をしていく上で、駆使していきたいものなのですがね。 では、それをどう指導するか、 それが、大切ですね。 その為に、そこで、必要なのが、この文作りですね。 これは、子供の五感覚や考えなどが入った文章作りになり、理解されやすくなるのです。 今まで、この新出漢字を使って、 文章を書かせる指導は、あまり、してこなかったと思います。 漢字テストをして、100点で、合格。 というところまでだったと思います。 上記の調査の結果は、このような指導の反映ですね。 ちょっと、それましたが、このシリーズ、まだ、続けます。 来年もよろしくお願い致します。 たくさんの方にお読み戴きたいので、ブログランキングに参加しています。お陰さまで、2 位です。 賛同される方は、下の2つのマークをクリックして戴けるとうれしいです。 人気blogランキングへ 一年を返り見したり古暦。 古暦佳き日は赤丸記されし。 いささかな煙残して暦果つ。 遠山の頂き染めし冬茜。 http://pareo94.ddo.jp/mikiko/ 奥の細道 ・・・・・・・・・・・ 下記の本は、漢字教育のあるべき姿と実践を載せています。 「1セット5過程」について触れ、文作りの実践も載せています。 しかし、まだまだ、十分とはいえません。 皆さんで、豊かにして欲しいです。 * 1・2・3・4年生も,既刊です。 5年・6年は、間近かです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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