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カテゴリ:・・読み聞かせ
『ごんぎつね』のごんは、何歳<ぐらいか?
なんか、戸籍調査みたいな題ですね。 でも、この年齢って、読み聞かせ・表現よみをする時に どうしても、それを音声で表現しないと、 よんでいる時が面白くないし、聞いていても、理解に苦しむのですね。 落語を聴きに行きますが、 最初の方は、聞いていて、疲れます。 それは、話の理解に努力が必要だからでもあるのですね。 はっきり言ってしまえば、落語家の話が、うまくないからですよね。 例えば、登場人物の語り分けが、不十分でもありますよね。 真打ちのは、努力しないでもラクに聞けます。 そして、面白いですよね。 話が分かり、 登場人物をリアルに語り分けていますね。 さて、『ごんぎつね』に登場する狐の年齢の事、 このことも大事だなあと想うことがあるのですね。 それは、これは、有名な話ですから、 色々な方が録音して出しています。 それから、挿絵が描かれています。 それらで、気になる事があるのです。 あまりにも漫画チックだったり、 幼すぎたりしているのです。 これは、「小ぎつね」と書かれているので、 それを「子ぎつね」と読解しているためなのかなあと、 考えたりしています。 それから、作品をちゃんと読解してないからかなあ、 とも考えます。 登場人物の年齢を意識して音声化するには、 作品を深く読解が、先ず、必要なのですね。 そして、それを、声でそれを表現する工夫が求められる事になるのでですね。 ですから、表現よみは、読解力も着けることになるのですね。 もちろん、音声化が楽しい、 これが表現よみの命ですが。 実は、この年齢を声に出すと言う事を指導されたのは、 30年ほど前の事です。 初めて表現よみの勉強で、幸田 文の『おとうと』を読むことになりました。 ただ、読み取ったことを声に表せばいいと思って読みました。 すると、指導者が、 「碧郎(重要な登場人物)」は、いくつですか?」と質問を僕にされまた。 作品では、「中学1年生」と書いてありますので、その事を、 答えました。 すると、指導者は、 「あなたの音声化の声は、あなたの30代の男性の声ですよ。」 と、指摘されました。 そして、 「碧郎は、中学1年生だから、それを意識して、音声化しなくてはね」 と、付け加えられました。 この時の、驚き。 文章を読んだ時には、中学1年生と 読んでいるのですが、音声化では、まったくそれを忘れているのです。 落語で、疲れると書きましたが、 それは、書かれている内容にふさわしい語りになっていないからで、 この僕の表現よみと似た事があるのですね。 (もちろん、落語家の語りは、プロですから、 僕の表現よみとは比べ物にならいほどうまいのですが) このようなことを書きますと、 読み聞かせがしにくくなった と言う声を聞きます。 しかしです。 どうか、このようにならずに、続けてください。 このようなこともあると言う事を意識のおいて 続けますと、必ず、上達するものですから。 それに、どのようにうまい人でも、 おうちの方の・先生のナマのよみの方が、 ずっと、いいのですからね。 プロのよみは、参考にすればいいのですよね。 やる中で、このようなことを参考にしてやれば、上達するものです。 師は、「実行が実力を生む」と言って、おりました。 続きます。 ご訪問・コメントなど有難う御座います。 下の2つのマークのクリックをして戴けますと、励まされます。 人気blogランキングへ 下記の本は、研究会がまとめたものです。 絵をクリックしますと、本の概略が分かります。そして、楽天での購入の仕方も分かります。 尚、本書は、1~6年まで、各学年あります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[・・読み聞かせ] カテゴリの最新記事
音読が小学校の頃とても苦手でした。
すぐつっかえてしまうのです。 今思えば、単に読む回数が少なかったという単純な理由だったのになあと、悔やまれます。 小学校の勉強は、時間をかければたいていはクリアできることばかりですね。 はじめに難しく感じることの壁を取り去る工夫を、子供にしてあげればいいのだなあと、今日さんの日記を読み思いました。 どうも有り難うございました。 (2007.03.02 20:41:38)
アニメでも「ごんぎつね」は子狐ですね。
以前は小さい狐と思っていましたが、私も自然に 子供の狐として受け止めていました。 「おとうと」は映画で見ましたが、川口浩の代表作と思います、森雅之、田中絹代の両親、岸恵子の姉も適役で、薄暗い田舎の映画館で見た映像が鮮明に 記憶に残っています。 朗読で、あの登場人物を、しかも年令まで考慮して 発声する困難さを痛感いたします。 (2007.03.02 21:30:03)
アニメーションで子どもの男の子を
演じるのは女性の声優さんの方が 上手く演じられるのでほとんどの作品が 女性の方がしめているのは声質のトーンに よるのかもしれませんね。 元本は子でなく小なのでしょうかね。 出版社によって違うのは責任者の考え方で 対象層にわかり易くするために改えたのでしょうかね? (2007.03.02 21:44:40)
うちの学校は光村図書を使っていますので、昔ながらの切り絵調の挿絵です。
よそのを見ると、かなり漫画チックなのがあって驚きました。イメージが全然違います。挿絵も大事だと思います。 ここで、先にエントリーされた「やまなし」の挿絵も、昔から変わらなくて好きです。 (2007.03.02 22:54:45)
落語との対比、分かりやすかったです。今娘に「くまの子ウーフ」を読んでやっていますが、うさぎのミミちゃん、きつねのツネタと状況に合わせて読み方を変えてやると娘はとても喜んで聞いています。登場人物の年齢も大事ですね。きつつきのゲラさんはやっぱり大人っぽいでしょうから。挿絵というと「もちもちの木」の滝平二郎さんの絵が印象的です。マンガチックなキャラクターではこの迫力は出ないだろうと思います。比べるのも滝平さんに失礼ですが。
(2007.03.02 23:31:51)
表現が大変になってきますね。
昔、大型児童館の指導員で 読み聞かせ・紙芝居・パネルシアター・エプロンシアター いろんな種類のお話を行っていました。 一人で何役も表現するとき 心がけていたのは、声色をかえるのではなく セリフのテンポです。 おじいちゃん、おばあちゃんはゆったりのんびり。 子どもたちはせかすように早く。 お母さんは優しく… すると、「やまんばなどだけ声色を変える効果…」 がてきめんに出ます。 最初はゆっくり。 場面が緊迫するにしたがって早く。 恐いですよ(^^) じゃあ、ごんぎつねのごんは… いちばん、自分の普通読みに近い形になりそうです。 子どもたちが想像する余地を残します。 きっと子狐っぽく早くは読まないでしょうね。 情景と情感から離れないようにゆっくりと。 読み聞かせもこんなことを考えて読むので 小さいころから、途中で飽きることなく集中して聞いてくれてました。 今は音読を聞く立場の方が主ですが こういうことを時々問いかけると 気をつけて考えながら読んでいるようです。 今はスーホの白い馬。 こういう物語の時の音読は 聞いていて楽しいですね。 (2007.03.03 01:27:15)
試行錯誤ののちに成長していく様を、身近で味わえたら、子どもたちも、安心して成長することができることでしょうね。
(2007.03.03 01:30:48)
私は深く国語の研究をしたことがないけれど現役の学級担任ですから 国語の読み には特に気をつけます。要するに子供達も先生も「ただ読めばいい」と言うものではないと言うことを意識しています。昨日6年ありがとう集会がありました。なんと出し物に使うCDを持っている子がインフルエンザで休んでしまったのです。急遽違う歌に変えました。そして上手にやりました。 臨機応変にある意味で出来るようになりました。
私はそれが嬉しく思いました。彼らは来年6年も私と勉強する気でいますが,果たして… (2007.03.03 10:03:29)
みえこ55さん
>音読が小学校の頃とても苦手でした。 >すぐつっかえてしまうのです。 >今思えば、単に読む回数が少なかったという単純な理由だったのになあと、悔やまれます。 * そうですね。 >小学校の勉強は、時間をかければたいていはクリアできることばかりですね。 >はじめに難しく感じることの壁を取り去る工夫を、子供にしてあげればいいのだなあと、今日さんの日記を読み思いました。 * 有難う御座います。 その事を広めたいと想って、このブログをやっています。 共感者がいて、うれしいですよ。 >どうも有り難うございました。 ----- (2007.03.03 10:15:29)
逆立ち天子さん
>アニメでも「ごんぎつね」は子狐ですね。 >以前は小さい狐と思っていましたが、私も自然に >子供の狐として受け止めていました。 * 流されてしまったのですね。 < 「おとうと」は映画で見ましたが、川口浩の代表作と思います、森雅之、田中絹代の両親、岸恵子の姉も適役で、薄暗い田舎の映画館で見た映像が鮮明に >記憶に残っています。 * 原作が、すばらしいですね。 文章を書く人は、一度、読まれるといいですね。 書くということは、どういうことか、見本になりますね。 >朗読で、あの登場人物を、しかも年令まで考慮して >発声する困難さを痛感いたします * 挑戦、これがあるから、楽しいのですよ。 ----- (2007.03.03 10:18:33)
エンスト新さん
>アニメーションで子どもの男の子を >演じるのは女性の声優さんの方が >上手く演じられるのでほとんどの作品が >女性の方がしめているのは声質のトーンに >よるのかもしれませんね。 * そうですね。 声優教室を妻が指導している朗読の学校でもやっています。 見ていて感じることは、作品をもっと、読解して欲しい事ですね。 > >元本は子でなく小なのでしょうかね。 * 教科書では、すべて、小ですよ。 >出版社によって違うのは責任者の考え方で >対象層にわかり易くするために改えたのでしょうかね? ----- (2007.03.03 10:21:39)
redu06さん
>うちの学校は光村図書を使っていますので、昔ながらの切り絵調の挿絵です。 > >よそのを見ると、かなり漫画チックなのがあって驚きました。イメージが全然違います。挿絵も大事だと思います。 * 初めて見た時は、びっくりしましたよ。 > >ここで、先にエントリーされた「やまなし」の挿絵も、昔から変わらなくて好きです。 * すばらしいですね。 ----- (2007.03.03 10:23:15)
ひかりんさん
>落語との対比、分かりやすかったです。 * 有難う御座います。 落語からは、学ぶ事がありますね。 朗読・表現よみ・読み聞かせをする方は、 参考にするといいですね。 > 今娘に「くまの子ウーフ」を読んでやっていますが、うさぎのミミちゃん、きつねのツネタと状況に合わせて読み方を変えてやると娘はとても喜んで聞いています。 * やっぱりですね。 その作品にのめりこんでしまうのですね。 孫が来て、妻がそのようなことをすると、 孫は、矢張り、喜びますね。 < 登場人物の年齢も大事ですね。 きつつきのゲラさんはやっぱり大人っぽいでしょうから。 挿絵というと「もちもちの木」の滝平二郎さんの絵が印象的です。 マンガチックなキャラクターではこの迫力は出ないだろうと思います。比べるのも滝平さんに失礼ですが。 * いつも読み聞かせをされていることからの具体的なお話、有難う御座います。 ----- (2007.03.03 10:27:46)
*namiママ*さん
>表現が大変になってきますね。 > >昔、大型児童館の指導員で >読み聞かせ・紙芝居・パネルシアター・エプロンシアター >いろんな種類のお話を行っていました。 * 先輩ねすね。 > >一人で何役も表現するとき >心がけていたのは、声色をかえるのではなく >セリフのテンポです。 * そうですね。 不自然な声にすると気持ちが悪いですからね。 テンポも大切な要素ですね。 > >おじいちゃん、おばあちゃんはゆったりのんびり。 >子どもたちはせかすように早く。 >お母さんは優しく… > >すると、「やまんばなどだけ声色を変える効果…」 >がてきめんに出ます。 > >最初はゆっくり。 >場面が緊迫するにしたがって早く。 >恐いですよ(^^) * 恐ろしいですね。 > >じゃあ、ごんぎつねのごんは… > >いちばん、自分の普通読みに近い形になりそうです。 >子どもたちが想像する余地を残します。 > >きっと子狐っぽく早くは読まないでしょうね。 >情景と情感から離れないようにゆっくりと。 * この作品のいいところですからね。 > >読み聞かせもこんなことを考えて読むので >小さいころから、途中で飽きることなく集中して聞いてくれてました。 * これは、すごい。 > >今は音読を聞く立場の方が主ですが >こういうことを時々問いかけると >気をつけて考えながら読んでいるようです。 >今はスーホの白い馬。 >こういう物語の時の音読は >聞いていて楽しいですね。 * 受け継がれたのですね。 ----- (2007.03.03 10:31:40)
tea*roseさん
>試行錯誤ののちに成長していく様を、身近で味わえたら、子どもたちも、安心して成長することができることでしょうね。 * そう、これが教育ですからね。 tea*roseさん のピアノ指導、それですね。 学ばせて戴いております。 ----- (2007.03.03 10:33:08)
takenokoisyaさん
>胸にストンとこう納得できるお話ですねえ。 >ゴンギツネの作者「新美南吉」は実家の直ぐ近く。 * そうでしたか。 takenokoisyaさん の文章も、その影響を受けているのですね。 分かりますよ。 >郷土の誇りです。 * すばらしい誇り。 彼の文章は、大好きです。 品がいいのですよね。 ----- (2007.03.03 10:35:58)
phoenix622さん
>私は深く国語の研究をしたことがないけれど現役の学級担任ですから 国語の読み には特に気をつけます。 要するに子供達も先生も「ただ読めばいい」と言うものではないと言うことを意識しています。 * これが大切ですね。 ただ、今、このような事が、はやっているようですね。 これでは、子どもは豊かになりませんね。 だから、やっている方は、無力感に陥るのですよね。 教育の荒廃、こういうところにもありますね。 < 昨日6年ありがとう集会がありました。 なんと出し物に使うCDを持っている子がインフルエンザで休んでしまったのです。 急遽違う歌に変えました。そして上手にやりました。 臨機応変にある意味で出来るようになりました。 > 私はそれが嬉しく思いました。彼らは来年6年も私と勉強する気でいますが,果たして… * 頑張って・・・・・。 楽しみにしていますよ。 ----- (2007.03.03 10:39:41)
ごんは何歳か…考えたこともありませんでした。
でも、なんとなく子どもの狐の印象がありました。自分で『なんでだろう。』と考えてみたら、大人の狐はあんなに純粋で優しくはないだろうという結論に達しました。あれは、ずるさや生きるすべを知り尽くした大人の狐ではなく、子狐だったのだと思います。はたして正解は? 読み聞かせの研修などに行きますと(それほど行けていないのですが)よく言われることが『演じてはいけない』ということです。 声を変えたり、行き過ぎた表現をしてはいけない。主役は絵本で声は脇役なのだそうです。 表現読みは、絵本の読み聞かせには適さないってことなのでしょうか? 本の読み聞かせと、絵本の読み聞かせ、紙芝居等の読み聞かせ、語りなど、それぞれに表現法が異なるのですか? (2007.03.05 10:26:25)
しっかかもっかかさん
>ごんは何歳か…考えたこともありませんでした。 >でも、なんとなく子どもの狐の印象がありました。自分で『なんでだろう。』と考えてみたら、大人の狐はあんなに純粋で優しくはないだろうという結論に達しました。あれは、ずるさや生きるすべを知り尽くした大人の狐ではなく、子狐だったのだと思います。はたして正解は? > >読み聞かせの研修などに行きますと(それほど行けていないのですが)よく言われることが『演じてはいけない』ということです。 http://education.blogmura.com/rpc/trackback/1616/15tdd8tbxcav * このことについては、このブログで、かなり話し合って来ました。 カテゴリーから言って見ていただけますとうれしいです。 「演じてはいけない」 これの中味が分からないので、なんともいえないのですよ。 >声を変えたり、行き過ぎた表現をしてはいけない。 > 主役は絵本で声は脇役なのだそうです。 >表現読みは、絵本の読み聞かせには適さないってことなのでしょうか? * そのような事はありませんよ。 >本の読み聞かせと、絵本の読み聞かせ、紙芝居等の読み聞かせ、語りなど、それぞれに表現法が異なるのですか? * 本質的には同じですよね。 ----- (2007.03.05 22:21:10) |