2007/10/01(月)13:32
読み聞かせ・表現よみ・朗読の基調は、語り
読み聞かせ・表現よみ・朗読について、考えるのですが、
それらに、共通する基調は、語りであると
最近、つくづく思うのです。
そう言えば、僕らの研究会の指導者であった、大久保忠利も
晩年、盛んにそう言っていました。
(これは、B4番のわら半紙に書いものを、研究会に提起していますが、
氏の著書の中には、出ていないように思います。)
妻が師事していた山内雅人(*で詳しい)の朗読も聞いてきました。
氏の朗読を聞くたびに、その世界の本質を実体験してきたように思います。
ああ、朗読は、語りなのだと。
(氏の朗読を聞いていますと、自分の世界が広がり、
気持ちが自由になり、心が落ち着きます。
まさに、語りの世界の力なのですね。)
大久保が言っていたことと、山之内氏の朗読の世界が
同じだったのです。(大久保と山内氏は、NHKで仕事をしていた
関係からか、親交があったと、山内氏から、聞いた事があります。)
遠野の語り部の語りを聞きに行った事がありました。
ここの世界も、まさに語りでした。
山内氏の主宰した放送表現センターには、氏が、活動中、
関定子(カーネギホールで、日本歌曲を歌い、ニューヨーク子を総立ちにさせた
という歌手)や
塚田佳夫(由紀さおり・安田祥子のピアノ伴奏をしていて、
紅白歌合戦にも出ている。芸大声楽家出身)等も、朗読の勉強に来ていました。
塚田氏の朗読会を山之内氏の脇で聞いていた事があるのですが、
氏は、やはり、語りという視点から、批評をしていました。
語り、このことは、読み聞かせ・表現よみ・朗読の基調なのですね。
なれない方の読み聞かせ・表現よみ・朗読を聞いていますと、
この語りの世界をまず、感じないのですね。
「わたし、読んでいます。」
という感じが伝わってくるのですね。
それは、活字を、そのまま、声にして、読んでいるという
感じなのですね。
そうではなくて、前に聞き手がいて、
語ってあげているという感じで、音声化できると
いいのではないでしょうか。
「声で読む」のではなく、「声で語る」になるといいのでしょうね。
* そういえば、『声に出して読みたい:::』とか言う本が、ベストセラーになりましたね。
このことも、それでは、すぐに、できるかというと、
そう表現できるようになるには、時間がかかりますね。
でも、いつも、意識していると、語りになっていくし、
間違った「読んでいます」調には、ならないですね。 (田村 利樹記)
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* 山内雅人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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山内 雅人(やまのうち まさと、1929年4月3日 - 2003年4月7日)は、東京都出身の日本の男性声優。早稲田大学法学部卒業。別名に、山ノ内雅人、山内幹也がある。
1950年に早稲田大学を卒業して、1951年NHK東京放送劇団に4期生として入団。同期に黒沢良、川久保潔ら。ラジオドラマ『笛吹童子』の霧ノ小次郎役でデビュー。ラジオ『楽天くらぶ』の司会やテレビ『私だけが知っている』のナレーターとしても活躍し、出演本数は2万本以上とも言われる。NHKではNHK放送業務局長賞を受賞している。1977年に退団した後は、フリーで活動。
美しい話し言葉の普及と朗読に力を入れ、朗読会や朗読教室を主宰。1974年には国語学者の金田一春彦と共にNHK文化基金を元に、江戸と東京の言葉を聴衆する放送表現教育センターを設立。同センターはやがて、ナレーターや声優の養成所となり、山内は代表を務めて後進の指導にあたっていたが、2003年4月7日に肺癌のため逝去した。享年74。