日本の教育は、これでよいのかな

2010/07/10(土)13:04

裁判員制度・中教審答申・教科審のまとめと子どもの教育

文化審議会・品川区のカリキュラム(5)

裁判員制度、色々と問題を感じるのですが、 国民の常識を生かすことの大切さが、この制度の根っこにあるというのです。 この考えには、賛同する今日(さん)です。 さて、教育、これも国民の常識を生かす、これが大切ですよね。 首相は、39分の施政方針演説で、38回、国民というコトバを使ったとか。 国民を大切にするということは、教育も大切にするということですよね。 子どもの事で、保護者が・先生が困っていて、必死です。 それは、教育に対する予算が少なくて、 先生の数が少ない事が、大きな原因になっています。 こんな時、国民の常識を生かしたいものですよね。 <東京都世田谷区では、小学校1年から 下記のような漢詩を『日本語』を設置して 昨年の4月から導入しています。> という事を書きましたら、みな様(国民)の常識がたくさん 寄せられました。 教科審のまとめでは、常用漢字の読みの導入 を提起しています。 そのことについて、下のように書きましたら、たくさんの、常識が よせられました。      ・・・・・・・・・・ ねえねえ、と主任研究員がやって来る。化学薬品についての注意書き (要するに化学合成をしている会社は、 その一つ一つの原料や構成成分について危険性や取り扱いの仕方を明示する文章を付けなければならないわけだ) の話を私の隣にいるマネージャに聞きに来るわけだ。 ところが、話の中で「エキヨウか、ナンヨウか」と言う言葉が出てくる。 「それはイヨウじゃないの?」 と口を挟んでしまった。 彼は豆鉄砲を食らった鳩みたいな顔で「エキヨウじゃないの?」 「物が溶けにくいとか溶けやすいの難溶、易溶でしょ?」 「そうだ」 「難易度」ってあるでしょ、あの通りですよ。」 ここまで話すと納得してくれたが、ばりばりの大卒でちょいキャリアだ。 「化学の知識と国語力は違うんだ」と思い知った。 試しにワープロで入れてみると、両方とも出てこない。 そう言えば、「可溶・不溶」と言う言葉もあるが、 この言葉とどう違うのか、明確な答えは聞けなかった。 難溶は溶けにくい、易溶は簡単に溶ける、 可溶は「溶ける」で不溶は溶けないだろう。 化学大辞典を調べても、 この4つの言葉の使い分けはあまりよく分からない。 「きわめて難溶」などと書いてあったら「ほんの少しなら溶けるのか」とも思う。 彼には、男の子がいるそうだが、 くれぐれも正確な読みをしてあげて欲しい。 大人がきちんと覚えてなかったら子供には正しく伝わらない。 この頃、世代間の会話、語彙が通じないことがあるのはそのあたりが不徹底、 いや親の世代が不勉強だからだろうか。   ・・・・・・・・・・・・・・・・    良くある話 上の様な話を聞きました。 このような話は、何処にでも転がってる事ですよね。 僕の家でも、在りますよ。 ねえ、ねえと、妻が、聞いてきたり、僕が、聞いたり。    応用力 これは、学習の転移の事ですね。 その応用力、どのようにして着けるか、それを考え指導するのが、 教師なのですね。     易の指導    ・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・ 上のようなプリントを作りました。(<下の欄の『たのしくみにつく漢字の力』(ルック)> 始めに、音訓を同時に指導します。 これで、易の漢字の意味は、殆ど、分かりますね。 (現在の、教科書では、音と訓を別の時に教えているのもあります。) 易は、その読み方で、意味が、違って来ますね。 次に、この事を文の実際に即して、学習です。 この時、漢字語として、 貿易・交易・ 安易・簡易・軽易・容易・難易・ 易しい・易い・疲れ易い・ 易者・易談 など出し合って、学びあいます。 最後に、易を使って、文作りをし、発表です。 聞き合い、検討仕合ですね。 このようにしたら、易が、どのような漢字語(熟語)で、出て来ても、 その意味、読み方は、ただしくできるるのでは、ないでしょうか。 これが、応用力の基なのではないでしょうか。 つけたしですがこの易の書き、これは、場の旁(ツクリ)と違う事を ここでは、確認し合いますので、左隅の★印のことにも触れます。 このように、必要漢字は、丁寧にすべきと、 僕らは、主張しています。 この易の指導、15分は、かかります。 このような漢字学習は、子どもが、大好きです。 嫌いなのは、機械的な漢字書きドリルです。 教課審のまとめでは、このドリル・反復が強調されています。 その上、教課審のまとめでは、 常用漢字の読みを強調しています。 こうなると、上の様な必要漢字の指導が、おろそかになりがちです。 品川区では、子の常用漢字の指導の先取りをしています。 そこでからは、1字1字の指導が、おろそかになっているとの声が、 聞こえてきます。    常用漢字について     ・・・・・・・・・・ ところで、文化庁では、小学生が、「1945字の常用漢字を読めるように」と出した答申には、次の漢字が入っています。 この常用漢字には、59年度中学校国語教科書から排除された漢字80字が、 入っています。 「中学生にも、難しすぎる」といって、 排除された漢字ですよ。 それは、教科書を作る人達から 「難しすぎる」 と言われた漢字ですよ。 その漢字の一部を、ご紹介、致します。     ・・・・・・・・・・   ・廬 ・謁 ・帥 ・帥 ・嚇 ・朕 ・逓 ・畝 ・銑 ・逓 ・璽 ・嗣 ・屯 ・候 ・拷 ・錘 ・款 ・畔 ・猶 ・窯 ・桟 ・嫡 ・陪 ・寡 ・劾 ・繭 ・宰 ・硝 ・漸 ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・) などです。 はたして、文化審議会の委員は、 1,945字の中の1字1字がどんな漢字か 調べてみたのでしょうか。 委員さんは、この漢字、全部、読めますか?   ある有名な言語学者が、 「難しい漢字は、辞書で調べながら書いている。」 と、テレビで話していとことがありますが・・・・・・。 僕も、そうしています。 これらの漢字の読みが小学生に必要かどうか検討をしたのでしょうか。 (この委員の中には、音読で有名になった(今は、どうかな?) S・T教授も入っているんですよ。) さて、これらの漢字をどう教えるのかですが、 「こう読みます」・「このような意味があります」 とお話をして済むのですか。 それでは、教えたことになりませんね。 だから、これでは、教育者の役割は、果たせませんね。 それだけでは、子どもは、理解できないからですね。 使い方はどう教えるのでか。 この段階になると、もう、僕にも手のつけようがありません。       ・・・・・・・・・・・ 中教審答申が出されて、暗誦・暗記・ドリルなどが、 強調されています。 上のような古典の暗誦は、その中に書かれています。 上のような事が、モデルにならなければいいがと、 気をもんでいる今日(さん)です。 国民の常識を生かす時にきているのではないでしょうか。 ご面倒でしょうが、 下のマークの応援クリックして下さると、うれしいです。   * 22日の夕方まで、返信と皆様のブログへ訪問ができないのです。 その後、ゆっくり返信ご訪問をさせて戴きます。 よろしくお願い致します。 下記の本は、研究会がまとめたものです。 上記の内容が、子どもとの実践で、詳しく書かれています。 絵をクリックしますと、本の概略が分かります。 尚、本書は、1~6年まで、各学年あります。 各学年の教科書教材の授業報告があり、子どもと教師の表現よみが、CDに入っています。。

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