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カテゴリ:文学文の読解
書き込み・書き出しは、言葉の発達・言語の獲得でどのような効果がるのでしょうか。 今回は、子供の書き出しでそれを見てみましょう。 まず、書き出しの全体像を下の画像で、見てみます。 これは、『わすれられないおくりもの』(前々回、そのテーマは書きました)の最後の場面の書き出しです。 子供が、原文を読んで、感じた事・知ったこと・疑問に思ったことなどの ところに番号を付けて、そこで感じた事・知ったこと・疑問に思ったことなどを 下に書き出していますね。 原文にある番号と下の番号が合っています。 ここは、原文を読みやすくするために、ここだけアップしてみました。 ここは、子供の書きだしが、読みやすいようにアップしてみました。 子どもは、語・句・文・文章を読んで、 そこで思った事・考えたこと・知ったことなどを書き出していますね。 書き出したことは、自分の頭の中に浮かんだ事・考えたことなどですね。 実に、子供らしい考え・思ったことなどですね。 書き込み・書き出しの教育的意義 道路にある赤信号を見ると、人間は、止まりますね。 これは、信号の中身が<赤はとまれ>を意味していることだからですね。 このことは、ことばという信号についてもいえますね。 上の子供の書き出しでは、 丸1の「雪が消えたころ」の(信号)原文に対して、 この子供は、(春なのにまだ、雪が残っていたたんだ…子供の内言)と、 考えて発見していますね。 自分で読んで、自分で発見しているんですね。 この言葉(信号)の中身を認識すること、 これが言葉を豊かにすることなのですね。 別の言葉で言えば、これが、言語の教育なのですね。 漢字の機械的なドリルだけ・暗唱だけでは、このような言語の活動が あまりなされないから、言葉の豊かさが養われないのですね。 漢字の機械的な書きは「ロボット書き」と言われますが、 上のような言葉の意味を深める活動が、貧弱だからですね。 指導要領で暗唱がでてきましたが、うっかりすると、 言葉の活動が、貧弱になり兼ねませんね。 では、どのようにして、これだけの書き出しができるようなったか、 その指導の工夫を次回、述べさせていただきます。 ご意見・ご感想などよろしくお願いいたします。
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ドリルや穴埋め式では、答えがひとつと限られてしまいますが、このような書き出し式のやり方は、とてもたくさんの脳が働きますね。
物事にはいろいろな感じ方があり、答えがあるということがわかっていいですね。 多面的なものの考え方が身につくので、とてもいいと思いました。 (2008.02.22 17:54:56)
このブログに出会えて嬉しいです!
「教育者が教育されなければならない」という、あたしが学生時代に出会ったコトバを思い出します。アタシは、教育のゼミに所属していますたけれども、合宿で先生が「子どもは、教師を選べない」とおっしゃたことを生涯わすれられません。何か、久しぶりに「ゼミ」にきた気分です… 結局、教師にはならなかったオッサンの迷言? もっと、一人ひとりが違ってアタリマエのこと、みんな違うから素敵なのだぞという教育ができるように、学校での労働条件も変えていかないといけませんネ! 表現読み、というときに、主体は、読み手自身ですよね。たとえ、それが、未熟でも、「間違え」ても!そのひとつひとつのプロセスを大切にしていただけるように、「教育」「授業」を、子どもたちの一人ひとりを主人公にしていただくことを切に願っています。 娘に「参観には?」「ゴメン、仕事ですから」と答えた父より… (2008.02.22 20:34:22)
今日、頭痛の原因を知りたくて医院に行きました。
風邪を引いた未就学児達がたくさんいましたが、彼らの手にするのは絵本でした。 字を読めなくても真剣に眺めてる子供達が、文字を覚えたらどんなに世界が大きく広がることだろうと思いました。 (2008.02.22 20:41:21)
書き出す・・ということは自分が何かを感じて
それを言葉にする・・ということだと思います。 うちの息子を見ていると 出来事に対しては、言葉はたくさんあるのですが 書いてある言葉に大してはなかなか自分の言葉が出てきません。 言葉では表現できても、文章には表現できない・・と思っていましたが、きっとこういう小さな積み重ねのような授業をしていただいていれば、 少しは出来るようになったのかもしれないですね・・ (2008.02.22 22:28:35)
書き出して発見・覚える事
ありますね。 (2008.02.23 06:48:33)
今日先生 東京のほうでは分かりませんが私の地域にはこの精神にかける教師 管理職がものすごく多いのです。
先日ALTと授業をしました。私がプログラムを持ってALTに助けてもらう。コレが「小学校の英語活動」のきほんです。ALTが主となって授業をやるのではありません。担任がプログラム もっといってプロジェクトをもって望まなければ意味は半減しますし やがて子どもも飽きてきます。 私は夏の校内研修で「英語活動のあり方」について講演しました。「どうして英語が嫌い?」と先生方に聞きますと「話せない」「正しくいえない」「発音が自信ない」という凄い消極的な答えですから「じゃあ 話せるようになりましょう」ということで色々と演習をしました。 でもアレから半年たちますが誰もやっていません。ALT任せです。じゃあ 「俺のあの講演の準備に費やした時間は何だったのか」と疑問に思いました。結果的に自分自身が伸びたのですから、私はよく渋谷にいきます。理由は一つ色々な国の人にたくさん会えるからです。 外国人の中にも愛想のない人もいます。それはそれでいいです。でも大抵はコミュニケーションできます。 先生方が研修できないわけ やはり 余計な報告書が多すぎることです。 もっと目の前の子どもを育てることに専念したいです。それ以外のことが多すぎますね。 でも教師自身も襟を正さなくてはいけません。 日々研鑽に励まなければ (2008.02.23 07:27:50)
さっきの続きです。これから墓参りして
地元に戻りアルザスで何かの学校の校長先生をしていた方の講演を聴きます。 (2008.02.23 07:29:20)
みえこ55さん
>ドリルや穴埋め式では、答えがひとつと限られてしまいますが、このような書き出し式のやり方は、とてもたくさんの脳が働きますね。 * そうなのですね。 >物事にはいろいろな感じ方があり、答えがあるということがわかっていいですね。 * これで、人間を知ることになりますからね。 >多面的なものの考え方が身につくので、とてもいいと思いました。 * 教育って、そういうことも指導することですよね。 ----- (2008.02.23 08:39:20)
dreem21どんさん
> このブログに出会えて嬉しいです! *ありがとうございます。 こんな嬉しい言葉は、ありません。 > 「教育者が教育されなければならない」という、あたしが学生時代に出会ったコトバを思い出します。 > アタシは、教育のゼミに所属していますたけれども、合宿で先生が「子どもは、教師を選べない」とおっしゃたことを生涯わすれられません。何か、久しぶりに「ゼミ」にきた気分です… * まあ。 こちらも、大感激です。 > 結局、教師にはならなかったオッサンの迷言? > もっと、一人ひとりが違ってアタリマエのこと、みんな違うから素敵なのだぞという教育ができるように、学校での労働条件も変えていかないといけませんネ! * そうなのですね。 ここが、大問題ですね。 > 表現読み、というときに、主体は、読み手自身ですよね。 たとえ、それが、未熟でも、「間違え」ても!そのひとつひとつのプロセスを大切にしていただけるように、「教育」「授業」を、子どもたちの一人ひとりを主人公にしていただくことを切に願っています。 * そうなのです。 表現よみの真髄ですね。このことは。 > 娘に「参観には?」「ゴメン、仕事ですから」と答えた父より… * 時には、行ってあげてくださいね。 ----- (2008.02.23 08:43:01)
逆立ち天子さん
>今日、頭痛の原因を知りたくて医院に行きました。 >風邪を引いた未就学児達がたくさんいましたが、彼らの手にするのは絵本でした。 >字を読めなくても真剣に眺めてる子供達が、文字を覚えたらどんなに世界が大きく広がることだろうと思いました。 * 子供の実態のお知らせ、ありがとうございます。 この子たちが、本嫌いになる。 大問題ですね。 ----- (2008.02.23 08:44:01)
yasukohatensiさん
>書き出す・・ということは自分が何かを感じて >それを言葉にする・・ということだと思います。 >うちの息子を見ていると >出来事に対しては、言葉はたくさんあるのですが >書いてある言葉に大してはなかなか自分の言葉が出てきません。 >言葉では表現できても、文章には表現できない・・と思っていましたが、きっとこういう小さな積み重ねのような授業をしていただいていれば、 >少しは出来るようになったのかもしれないですね・・ ----- * 率直なコメントありがとうございます。 使わせていただきました。 (2008.02.23 08:44:38)
Ronaldo1969さん
> 今日先生 東京のほうでは分かりませんが私の地域にはこの精神にかける教師 管理職がものすごく多いのです。 > 先日ALTと授業をしました。私がプログラムを持ってALTに助けてもらう。コレが「小学校の英語活動」のきほんです。ALTが主となって授業をやるのではありません。担任がプログラム もっといってプロジェクトをもって望まなければ意味は半減しますし やがて子どもも飽きてきます。 > 私は夏の校内研修で「英語活動のあり方」について講演しました。「どうして英語が嫌い?」と先生方に聞きますと「話せない」「正しくいえない」「発音が自信ない」という凄い消極的な答えですから「じゃあ 話せるようになりましょう」ということで色々と演習をしました。 > でもアレから半年たちますが誰もやっていません。ALT任せです。じゃあ 「俺のあの講演の準備に費やした時間は何だったのか」と疑問に思いました。結果的に自分自身が伸びたのですから、私はよく渋谷にいきます。理由は一つ色々な国の人にたくさん会えるからです。 > 外国人の中にも愛想のない人もいます。それはそれでいいです。でも大抵はコミュニケーションできます。 > 先生方が研修できないわけ やはり 余計な報告書が多すぎることです。 > もっと目の前の子どもを育てることに専念したいです。それ以外のことが多すぎますね。 > でも教師自身も襟を正さなくてはいけません。 > 日々研鑽に励まなければ ----- > 先生方が研修できないわけ やはり 余計な報告書が多すぎることです。 > もっと目の前の子どもを育てることに専念したいです。それ以外のことが多すぎますね。 > でも教師自身も襟を正さなくてはいけません。 > 日々研鑽に励まなければ ・・・・・・・・・・ * 同感です。 ありがとうございまいした。 (2008.02.23 08:47:41)
Ronaldo1969さん
>さっきの続きです。これから墓参りして >地元に戻りアルザスで何かの学校の校長先生をしていた方の講演を聴きます。 ----- * その中身、また、教えてくださいね。 (2008.02.23 08:48:30) |