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カテゴリ:言語分析(文学言語理論言語日常言語)
蘭学事始・冬の鷹を例に文章を読む(書く・聞く・話す)時のわきまえを考えて見たと思います。 そのことが、文章を読む(聞く・書く・話す)時に、楽になることがあるからです。このことを、書こうとしたのは、次のようなご意見を戴いたからです。このご要望、教育上、今、とっても大切なことですね。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日さんの日記でこれから勉強させていただきたいと思います。宜しくお願いします。(May 21, 2008 08:39:32) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ このご意見・要望は、国語科教育のカナメに座ることで、教える側が、このことを頭において、授業をすべきことでしょうね。(ピアノの弾き方で、次の本がありますが、これを読んで、ピアノを弾くことが、楽しくなりました。それと、このご意見・要望は同じですね 。
このことを蘭学事始・冬の鷹の文章で考えてみたいと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 『冬の鷹』(吉村 昭)より
この日もその者に刀を下さすべしと定めてるに、その日、その者が俄かに病気のよしにて、その祖父なりという老屠(ろうと)、齢九十歳なりといへる者、代わりとして出でた。・・・・・・・・・・・・・・
『冬の鷹』と『蘭学事始』を読んで、そこから、感じる事・わきあがってくることに、違いがありませんでしたか。 冬の鷹からは、なにかほんわかしたものが、読みながらわき起こって来ませんか。このわこ起こってくるものこれを、情感性(ジョウカンセイ)というのですね。
文章の中には、このように文学言語で書かれたものと、理論言語で書かれたものがあるということを、意識しておくと読解が楽になりますね。詩は、文学言語の世界なのですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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同じ対象について書いても、違う言葉を使うと、違う世界につながるのですね。
面白いですね。 (2008.05.23 09:27:42)
難しそうですが、ぼちぼち理解していきたいと思います。
(2008.05.24 20:30:15)
ダンナは日々大量のビジネス書類を作成していますが、知人親戚宛の手紙となると数行が精一杯です。
その他には「用件を伝えるメール」ぐらいしか書かないんじゃないかな。 おそらく、この「文学言語」を持ってないんじゃないかな、と思いました。 (2008.05.25 07:35:10)
森の声さん
>同じ対象について書いても、違う言葉を使うと、違う世界につながるのですね。 >面白いですね。 ----- * そうなのですね。 物語・詩・俳句・短歌・・・・・・ 説明的文章・理論文・・・ 読んで、そこから、生まれる気持が違いますね。 (2008.05.26 08:04:57)
goldberg2006さん
>私はむしろ、「蘭学事始」のほうに、うきうき感(?)を持ってしまいます。 ----- * そうですか。 人によって違ってくるのでしょうね。 文学的な世界に興味を持つ人、 科学的な世界に興味を持つ人によってでしょうね。 ただ、情感性が、湧いてくるのは、文学的な文章ですよね。 ふるさとの やまにむかいていうことなし ふるさとのやまは ありがたきかな(啄木) よみなが・歌いながら、そこに、自然に情感性が湧いてきますね。 (2008.05.26 08:10:13)
リエさん0037さん
>難しそうですが、ぼちぼち理解していきたいと思います。 ----- * ありがとうございます。 書き方が、乱暴でしたね。 もっと、丁寧に書かないと、いけませんでした。 goldberg2006さんへの返信で少し、具体的になったでしょうか。 でも、もっと、分かりやすく、書かないとですね。 反省しています。 このことは、言語を見る時に重要な視点ですからね。 このようにお書きくださったこと、ありがたいです。 (2008.05.26 08:13:58)
かなにゃん3728さん
>ダンナは日々大量のビジネス書類を作成していますが、知人親戚宛の手紙となると数行が精一杯です。 >その他には「用件を伝えるメール」ぐらいしか書かないんじゃないかな。 >おそらく、この「文学言語」を持ってないんじゃないかな、と思いました。 * そんなことは、ないでしょうよ。 かなにゃんさんに、恋をささやいたでしょうし、恋文も書かれたでしょうし・・・・・。 人間でしたら、体に内在しているでしょうから。 それから、好きな歌手がいて、それを歌っているでしょうし……。 自然を見て、ああ、すばらしいなあというのも、文学言語の世界でしょうし…。 帰宅して、あっきい君を見て、ほっとするのも文学言語の世界でしょうし・・・・・。 ----- (2008.05.26 08:21:19)
今日9729さん
>自然を見て、ああ、すばらしいなあというのも、文学言語の世界でしょうし…。 杉田玄白や前野良沢が、「未知の世界」であった、「人体の中身」にふれていくようすも、ストレートに文学的な感動として、感じることもできますね。 映画「YASUKUNI」で、あえて何も付け加えて解説せず、「ドキュメント」だけ伝えて「芸術的価値」が生まれるようなものかも。 (2008.05.26 20:54:46)
お仕事でしばらくお目にかかれないとはさびしい限りですが、出来上がりに期待して楽しみにします。
より優れた文学言語でかかれたものほど私たちを引き付け、さらに高めてくれますね。 ご紹介の「蘭学事始」と「冬の鷹」、必ず読みます。 ありがとうございました! (2008.05.29 09:53:10) |