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カテゴリ:学力向上対策
第二次世界大戦時の徴兵検査の時、漢字の読み・書きの習得の調査もしたそうです。結果は、小学校3年生頃までの漢字は、ほとんどが、できたそうです。これは、その漢字が、日常、接してきた漢字なので、身についていたからなのですね。 ところが、抽象漢字は、習得率が悪かったそうです。(これは、都留文科大学学長をされた大田 堯さんらの調査でした。)このことは、勉強が分かるようになることと、深く関係あるのですよね。このことを本日は、考えてみます。よろしくお願いいたします。 左記の応援のマークをクリックして、戴けますと、うれしいです。 先生・学校など、いつも、目で見て・聞いているような日常漢字は、日本人なら誰でもその意味を理解できますね。理解できますから、読む・書くもできますね。その結果が、上記の漢字の調査の結果として、表れたのですよね。 ところが、日常、あまり接しないで、使わない漢字は、意味もわからないので、読めないし、書けなくなるのですね。これらの漢字に抽象漢字があるのですね。 その抽象的な漢字で、4年生頃から体育でも音楽でも算数でも・・・・・の時間でも出てくる言葉がるのですね。それが下記の表の中にあります。
上記の表が、見に食いので、全体の右半分を大きくして出します。 少しは、読みやすくなったでしょうか。このような抽象漢字語が、学習の中で出てくるのですね。学習の中で出てきて、これらの漢字語の意味が分からないと学習が理解できなくなりますね。ですから、これらの漢字語は、特別、丁寧に学習する必要があるという訳ですね。 これらは、学習に良く出てくる論理語なので、この漢字語を「学習論理語彙」と、言っています。この学習論理語彙に接してきたかどうかは、その子どもの育ちとも関連しますね。 僕が、育ったのは、山村の農家でした。育つなかで、上記の表の中にある本質・法則・現象・現実・矛盾・・・・・・・などの抽象語は、聞いたことがありませんでした。それは、家の人や、周りの人たちが、そのような漢字をを生活の中で、使わないからですね。 ですから、僕の場合は、抽象的な漢字語(「学習論理語彙」)の習得は、まったく、ゼロでした。これは、学習をする上で、大きなハンデイになりましたね。 このようなことがないように、学校の指導で、きちんと教えれるといいのですね。そのことが、教育界では、今まで、盛んに言われてきたのですね。 それは、学習の落ちこぼしは、これらの学習論理語彙の習得と関連があるからななのですね。 そして、学習と落ちこぼしは、9歳の壁の乗り越えと関係があると言われています。 ですから、落ちこぼしを出さない・9歳の壁を乗り越えさせるには、学習論理語の指導が、どうしても必要なのですね。 このことからして、蔭山 英男氏は「漢字は詰め込みが一番」と、言われ、大阪の橋下知事とそのことを実行に移していますが、勉強が分かるようにする漢字指導から見て、どうでしょうかね。 中学年から出てくる上記の表にある抽象的な漢字語は、1字1字丁寧に指導することが大切なのですね。(その丁寧な指導を僕らは、1セット5過程の指導といっています。)
それから、上記の学習論理語彙の表は、高学年になったら、教室に情景し、意識的に使っていくようにするといいですね。慣れの中での学習が、できるからですね。僕は、6年担任した時は、そうしました。 それから、ご家庭では、子ども部屋にはっておいてもいいですよね。) それから、これらの漢字の書きも大切ですね。手首化(見ないでスラスラ書けること)しないと、使えませんね。でも、その書きを身に着けるには、まず、意味をしっかり理解することですね。 理解と言っても、本当の理解には、その漢字語を使えるようにする指導が必要ですね。それには、その漢字語を使って、文を書いてみることですよね。このことについては、何度も、書いてきました。 この記事に対するコメントなどお寄せください。 また、参考になったなあと、お感じになりましたら、下のマークのクリックして下さると有り難いです。
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