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カテゴリ:中学の漢字指導
一字訓読みを考案した訳について小池隆夫先生は、次のように書いています。
40年に渡って国語教育(日本語教育)に携わってきたが、 意識的かつ理論的な指導を心がけることがほとんどなかった。
漢字指導についても、漠然と「難しい漢字をこれほど教える必要があるのか」 といった疑問を感じていたが、 受験対策として「教科書の漢字はやっておけよ」と伝えた。
「公立高校の書きの問題は、 小学校で習った漢字だから、 中学校での漢字は基本的に読めればいいんだよ」と付け加えていたが。
というわけです。
そこで、取り組みとして小学校6年生で学習する漢字から、 一字訓読みを抜き出し、S中版漢字練習帳を作り配布した。
というのです。(この実物は、あとでお知らせできるかもしれません)
この一字訓読みを優先した訳を、 「一字訓読みの漢字をしっかり覚えることで、熟語(漢字語)の意味がわかります。」と、 作成した漢字練習帳に書き、生徒に、その意義を理解させています。
この考えは、僕らの漢字指導法研究会が考えている漢字指導のねらいと同じです。 世間では、ただ、意味も分からないのに 漢字を書かせる・暗記さえるなどの漢字書きが優先した指導がありますが、 これとは、対称的な指導ですね。 (意味も分からずさせている教育が多すぎませんか? それは、教育とは言えないと思いますが・・・・。) 以下、次号に続きます。 お読みくださってありがとうございます。
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この研究会の基本になる本が下記です。 僕らの研究会が、作ったもので、教室での実践をもとに、 理論的にまとめてものです。
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