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カテゴリ:芯聞であります。
双対の幻影10 まずは1次元の慣性系。ベルトコンベヤー。
なんだけど、さらに制限付けて、その横姿だけ。 列車の運転手じゃなくて運転士視点はやらない。まだやらない。
加速器の実験じゃ、粒子と粒子をほとんど光速でぶつける。 ところが小柴さんのカミオカンデでは、光速に近い素粒子がぶつかるだけ。 加速器の粒子のひとつに乗れば、ぶつけられる粒子2つの内、1つが基準系。 日常でも光子が皮膚や網膜にぶつかってきても、その方向に身体が進んでも、 加速器の実験のときのような、光速同士のぶつかり合いにならない。 このトンチ(頓知)問題は放っておいて、
加速器の実験で2つ粒子がほとんど光速でぶつかり合うのを観察する視点が横姿。 観測ではないよ。観測は座標トリックに引っかかったあとの思考だから。
小柴さんは確か、うる覚えだが、 宇宙からのニュートリノと地球で反射したニュートリノを分離したんだったかな。 数量としての観測結果データと理論値が合わなくて、 最初、データは信用されなかったが、ま、そんなようなもの。
思考実験はつい相手の動きだけを見て、 自分の状態、実験装置と時空での情報布置、 偵察部隊の情報は今得た新鮮なものであっても、 作戦本部は前線から離れている。 これを考慮しないとね。これを忘れる。
小柴さんは本物の物理学者。そしてマイケルソンとモーリーも。 頭でっかちにならぬよう、1次元の横姿でまずは演習をしよう。 イメージのトレーニング。対象の観察ではなく、 対象を観察している自分のイメージを得る訓練。
1次元の横姿に制限するのは、まだ君等がヨチヨチ歩きだから。 ベルトコンベヤー本体を基準系とする。http://www.youtube.com/watch?v=SlVtKu00DnY 小石川後楽園 20101001。
難しく考えて、内部時間だ、固有時だ、どうのこうの考えたって、無駄。
砂袋は物体の動きを表象し、 ベルトは〔空間そのものの動き〕、慣性系を表象している。
物体の動きというのは、物体という部分が、見える範囲という全体の中で移動すること。 これをもう少し厳密にして、 物体の動きというのは、物体という「注目された部分」が、 見える範囲という「注目された全体」の中で移動すること。
移動する空間というのは、見える範囲を越えた帰納的手続きによる延長を演繹的に処理したもの。 「注目された全体」空間そのものが移動するのは、イメージできない。 だが、その一部を動いていると認識する為に、動いていない部分と見比べる。
少し堅い表現になってるが、これをイメージに直してみよう。 自分がカニ歩きをしたり、その場で回転すれば外界全体が移動するイメージを得られるが、 ここでは、まだ、自分ではなく、対象だけを論じている。
地と図。静止衛星からは自動車が動き、道路は動いてない。 地が道路で、図が自動車。地が注目された全体で、図が注目された部分。
普通、地は動かない。地図を広げて、その上を自動車や列車が動くのイメージする。 東京から大阪へ新幹線が、とか。
しかし、数学的抽象度の世界では、静止衛星に拘(こだわ)る必要はない。 どちらが動いているとしてもいい。どちらが動いていないでもいい。 動いていないのは車、ラリーX。(でも方向、向きは変わるけど、ね。) 車に乗った感覚だけど、自分は動かないということで。画面中央維持。 でも、俯瞰のカメラアイの東西南北と地図の東西南北は同期して、車の前後左右に同期していない。
さて、数直線をイメージする。原点Oから左右30万キロメートルに点を描く 。 原点Oの点を含めて3つの点が在る。 これをA4コピー用紙上に縮小して描く。 その上に透明下敷き載せて、3つの点のところをサインペンで印(しる)す。☆マークとかで。
A4コピー用紙は基準系。透明下敷きは慣性系。別に速度30万キロメートルを越えてズラしてもかまわん。 なにせ、慣性系は恣意的な、数学的処置であって、物理的現象の制限は、ないのだから。 ただし、光子はA4コピー用紙や透明下敷き上を秒速30万キロメートル相当の長さを越えて動くことはできないとする。
以上は、9と10の間の前に、書きかけのものだが、 それよりイメージし易いのでやるんで、重複になってるかジャムるの回避の為、アップ。
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最終更新日
2010.10.14 04:16:19
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