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いつか光が届く前に・・・

勢いで感動できそうな小説。

2009/01/22 23:09 完成。

※この話はフィクションです。実在するもの全てと何らかの関係はありません。

「やばっ、忘れ物した!」
学校の帰り道、今日の授業を思い返しながら歩いていた萩原はやとは足を止めて呟いた。
(明日提出だよな、あれをやらないとまた赤点に近づいてしまう!)
そう思いつつ、はやとは走って学校へ戻った。

学校に着くともうすでにあたりは暗くなり始めていた。
(やばい…このままだと宿題終わらない…)
あせりつつ自分の教室へ急ぐはやと、
いつもはまだ話し声がする教室もなぜか静まっている。
そのことがはやとをさらに不安にさせる。
(急げ急げ急げ急げ)
そして、ようやく自分の教室が見えてきた、
教室の前について、一安心と壁に手をつき少し休む。
そして周りを見渡して思った。

なぜかこの教室だけ灯りがついている。

きっと誰かいるだろう、でもそれにしては静かだ。

考えれば考えるほど不安になってくる。

誰かが来るのだろうか、そうに違いない。

不安を振り払うように顔を叩く。

そして、扉を開いて中を見渡すと


赤い、なにかが、ながれている


それは線になって、こちらに、ながれている


それを踏まないようにして中に入る。


心臓の音が聞こえる。


線をたどる


ソコにあったものは



腹にナイフを立てた人の姿であった



思わず叫びたい衝動を我慢し、顔を確認する、


触らないように、触らないように、下から、下から、


それは…親友の工藤のりおの顔であった


「のりおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

「……………ぅ、」

「のりお!待ってろ、すぐに警察…救急車を」

「は…ん……に…ん………や…………す…」

「のりお?のりお!のりお!しっかりしろのりお!
 のりお?のりお!のりお!のりおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

無残な叫びが学校を木霊する。

俺は泣いていた。


犯人はダイイングメッセージのおかげもあり、すぐに捕まった。
のりおの友人の山本ヤスであった。
警察の取り調べによると動機は、「ついカッとなってやった」ということらしい。

あの時、最初の叫びで近くにいた日直の先生がやってきて、
ダイイングメッセージを聞いていなければ、
きっと、自分も疑われていたに違いない。

そして、葬式も終わり、月日は流れ、俺は墓参りをしに来た。
墓に一応持ってきた線香を立て、心の中で思う。


「俺、お前のこと、忘れないよ」


BAD END


※この話はフィクションです。実在するもの全てと何らかの関係はありません。


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