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2020.05.31
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カテゴリ:ミニマルに暮らす
ちらっと聞き逃してしまったニュースだったため。

どこの都道府県の話だったのか。
もう決定したことなのか、まだ審議中なのか、
詳しいことは把握していないのですが。

それは。

子どもたちの学校における「トイレ掃除」に関するニュース、だったのでした。


長い間自宅で過ごすことを余儀なくされていた子どもたちの「学校生活」が、
いよいよ、本格的に、始まる。

感染を気をつけながら、細心の注意を払いながらの
それはおそらく手探りの、「新しい学校生活」なのだろうと思います。

そんな中。

出どころはわからないのですが、

感染拡大を防ぐ対策の一環として。「一つの考え方」として。

子どもたちには「トイレ掃除」をさせない方向で。 という、

これは果たして保護者側からなのか?

それとも、教委や自治体側からなのか?

そういう要望? 方針? 要請? のようなものがあったのだそうです。






BEAUTY&YOUTH×COLEMANのクーラーボックス。さっそく我が家に届きました ( ´▽`)ノ



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では一体誰が学校の(たくさんある)トイレ掃除を行うのか、となって、


まず最初は「教職員で遂行してほしい」となったらしく、


そうしたら、今度は教職員の側から、案の定大反発が起こって、


「それは無理だ。」と。


学校のトイレというのは、まず、各学年のフロアに男女それぞれ。
そして体育館に、校庭に、そしてもちろん教職員用にと、
何か所も何か所も設置なされていますね。

この特殊な状況の中で、子どもたちの毎日の指導をしながら、
また休校明けの学校再開に伴う、
いまだかつてない多忙・不規則な業務の中で、

教職員だけでそれをまかなうことなど、とうてい不可能です、と。

「教職員から生徒に感染させてしまうリスク」への懸念の声も。


これも、もっともな主張で。



 ***************************************



ではどうしたらいいのか。


誰が学校中の「トイレ掃除」をするのか。



外部の、
いわゆる「清掃業者さん」に委託する方向での検討を進めるしかない、
というような・・・

そんなニュースだったのでした。



日本中の学校が、もしもそういう方針になったりしたなら、
掃除業者さんはどんなことになってしまうのだろう。

まず、足りないことでしょう。

掃除のお仕事に対する「需要」や、
そして 社会における「価値」や「評価」のようなものが、

新しい生活の中では、ガラリと変わることも、あるのかもしれない。







15Lのサイズですが、大きめの保冷剤やお弁当、朝食のサンドイッチを入れるとなると、
このくらいの余裕が、丁度いいですね。 プリンやバナナも入れられそう(笑)




 ***************************************



少し前に、実は、家族が手術入院をしたのです。

こんな時でしたから、
たとえ手術をともなう入院であろうとも、
たとえ身内であろうとも「面会」も「付き添い」も、
もちろん原則禁止なのですが、

執刀担当医からの指示がある場合に限っては、
家族の付き添いがやはり「必須」で、
その時間、わたしは院内で過ごしました。

病院の「掃除のお仕事」を、間近で見ました。

お医者さまや看護師さん、医療従事者の方々への感謝と同じくらい、

いいえ、むしろそれ以上に。 

「病院の掃除をしてくださる方々のお姿」に、心を打たれました。

とても真面目な、一生懸命な、笑顔の素敵な、

65歳くらいかな、もう少し上くらいの女性でした。



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掃除の人に感謝するわたし、いいひと〜 とか。

そんなことを申し上げたいのではないのです。


「逆」なのです。


わたしが、病院の掃除をしてくださる方のお姿に 深く心を打たれたのは・・・


「こんな時だったから」 なのかもしれない、と 震撼した。


病院や、介護の施設の中で「掃除」をするお仕事の方を見かけたことは、
これまで何度だってある。

病院に限らず、
デパートやショッピングモールや、
駅や、空港や、ホテルや、公園だって・・・

何度も、何度も、何度も、あるのです。


こんな気持ちになったことが、果たして今までに1度でもあっただろうか。



愕然となった。





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目の前の、掃除をしてくださる光景を、
いつもわたしは「当たり前」だと思っていなかっただろうか。

奉仕やボランティアとは異なるのだから、と。

この方々は、この仕事で「お給料」をもらっているのだから、当たり前。


そう思っていたでしょう?


そんな自分を。 


心から、初めて。  心の底から恥じたのです。  




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ウイルスが怖くない人なんて、いない。

偉大な仕事だ、と 心から思った。



自分の仕事を過小評価されて嬉しい人は、いないです。


これは「家事」であってもそういうところがあるのだから、間違いないです。


「やってもらって当たり前なお仕事」なんて・・・この世には、なにひとつ ないんだ。



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この度の新型ウイルスでは。


なんとなく、なのですが。



これまで「華やか」とされてきた業種やお仕事が 主に「大打撃」を被っていて、

これまでそうではなかったお仕事の価値や尊さが

ここへきて、改めて見直されているような感覚があります。






とってもいいカラー。「MD.GRAY」
灼熱の、40度を越すような屋外でのお仕事もこれで安心。おとーさんのお弁当を、よろしくね。



↓ アーバンリサーチのエクスクルーシブは、ミリタリーを彷彿させる「コヨーテカラー」。






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コロナ禍の総合病院で。

本心は、建物に近づくことさえも怖かった、そんなさなかの「病院」で。


掃除をしてくださるおばあちゃんに、

心からの「ありがとうございます」と伝えようとした時、

心がぎゅっとなって、声が詰まった。 


そして涙が出ました。


あれは、感謝の涙だったのだろうか。


いいえ、「ごめんなさい」の涙だったと思う。



今まで、当たり前だと思っていて、本当にごめんなさい、と。


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学校のトイレ掃除は、どうなるんだろう。

とても大変な仕事。 汚れるお仕事。
子どもにも教職員にもお願いできなくなったその仕事をやってくださる方々は、

じゃあ、一体、誰だというのか。

だからそのニュースが、ぐっと胸に刺さって。


人員を、「学校のトイレ掃除」に ごっそり持って行かれてしまったりしたら、
掃除の仕事の会社はとんでもなく忙しくなってしまうのではないか、と。
みんなが過労になって、パンクしてしまうのではないか、と。



病院であったおばあちゃんの、あの笑顔を思い出す。


「手術中なの?それは、ご心配ですね。」と、


一人で病室で待つ不安なわたしに、優しく声をかけてくれた。


ありがとう。  


掃除してくれて、ありがとう。


あなたが、あの日病室を掃除してくださったこと、


あの日の気持ちと、いま感じているこの気持ちを、


わたしは一生忘れません。






                                     おわり







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最終更新日  2020.05.31 22:56:05



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