テーマ:野球のトリビア(237)
カテゴリ:野球
オリックスがこうも負けるので、
興味の対象がメジャーリーグへと移ってしまっている。 何と言っても、イチローである。 もし、シーズン257安打を達成したならば、 1920年以来の快挙となる。 更には、木田のマリナーズ移籍。 あそこの球団は、我がチームの同窓会でも企画してんのか。 イチロー、長谷川、木田……。あとは田口だ。 ……。 そもそも、メジャーリーグに興味を持ったのは、 いつのことだったか。遠い昔を思い出してみる。 ジョージ・ブレット。 “ロイヤルズの至宝”とも言うべき三塁手。 通算3154安打を放ち、殿堂入りも果たした。 また、1976年、1980年、1990年と3つの年代で 首位打者を獲得したという唯一の男でもある。 ヤツの存在を知ったのは小学生の頃だったか。 あの瞬間、初めて「メジャーリーグ」という単語が、 我が心に刻まれたのである。 ブレットはとても絵になる選手だった。 抜群の成績、そして珠玉のエピソード。 彼もまた、この日記のために生まれてきたような男だ。 中でも、超有名なのが「パインタール事件」である。 ざっと当時の流れを書いてみよう。 発生日時:1983年7月24日 事件現場:ヤンキースタジアム 事 件 名:パインタール(松ヤニ)事件 概要は以下の通り。 1)ヤンキース1点リードで迎えた9回表、 二死からブレットが逆転2ランを放つ。 因みに、打たれたのは晩年をダイエーの ダメ外人として過ごしたリッチ・ゴセージ。 2)そこに抗議を申し立てたのが、 ヤンキースのビリー・マーチン監督。 「アイツのバット、松ヤニ塗り過ぎやん」 ※ 規定では、滑り止めの松ヤニは、 グリップエンドから18インチまでと 決められている。 3)これを受けて、ホームランは取り消しに。 ブレットはアウトとなり、試合終了。 4)ブチ切れたブレット、球審めがけて猛ダッシュ。 「なんでやねん、なんでやねん、なんでやねん」 しかし、判定は覆らず。 5)もちろん、ロイヤルズは提訴。 そして、リーグ会長の大岡裁きが炸裂した。 ■ ブレットのホームランは有効。 ■ 試合はサスペンデッド扱いにし、 後日その続きを行うこととする。 6)結果、ロイヤルズは5対4のまま9回裏を抑え、 見事に白星をもぎ取ったのだった。 実は、マーチンは前々からブレットのバットに 松ヤニが思くそ塗りたくられていることを 知っていて、抗議するのに効果的な機会を 狙っていたのだとか。執念だね~。 けど、大人気ないね。 因みに、この事件で問題となったバットは、 クーパースタウンにある野球殿堂博物館に展示された。 ほんと、記念品好きにも程があるぜ。 そんなブレットには、こんなエピソードもある。 1992年9月30日、エンジェルス戦のことだ。 この日、彼は3000本安打の偉業を達成したのだが……、 直後に牽制で刺されやがった! 記念すべき3000本安打を自ら台無しにするとは。 ん~、ナイスガイ。本人、半ギレの目つきで、 照れ笑いだか苦笑いだかを浮かべていた。 スタジアムはもう爆笑の渦。 スタンドの奥さんだけが恥ずかしそう。 問題のシーンについて、ブレットはこう語っている。 「一塁手のヤツ(ゲーリー・ガイエティ)が 話しかけてきたのがいけないんだ」 言い訳までカッコ悪い! あァ、どあほう。愛してるよ。 ……。 イチローには、こんな愛嬌は期待できんだろうなァ。 257安打達成を本塁打で飾るも、ベース踏み忘れるとか。 そんでもって「ベースの上に蛙がいて……」なんて ダサい言い訳をしたりとか。 ありえないよなァ。 但し、これだけは言える。というか、見える。 ヤツが快挙を達成した試合、マリナーズは負ける。 間違いない(長井秀和風)! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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