秋田県で起きた小学1年生殺害事件で
近所に住む遊び相手であった小学4年生女児(彩香ちゃん:水死)の母親(現在実子である彩香ちゃんの殺害容疑で拘留中)が容疑者とされている事件について
付近の住人がインタビューを受ける映像が頻繁に流されている
その映像の中で彼らは一様に
「彩香ちゃんはいつも汚い格好をしていた」
「髪もぼさぼさだった」
「あまり食事を与えられていないようだった」と
彩香ちゃんの不遇ぶりをベラベラと言い立てては「かわいそうだった」などと
不幸な子を想う一般市民ぶりをアピールしているが
この人たちは真冬の寒い中 玄関の外に閉め出されふるえている彩香ちゃんの姿等々を見ておきながら
児童相談所などに通報しようとは思わなかったのだろうか?
今までに報道された事件に関連する情報からは 私の知る限り 児童相談所の話は一切出てきてはいない
また それ以前の問題として 彩香ちゃんの父親はどうしていたのだろうか
(離婚後も子の父親であることに変わりはないのに!)
母方の祖父母 父方の祖父母は この状況を見て何を思っていたのかと考えると
胸が怒りに染まると同時に何ともやりきれない気持ちになる
本当ならば一番に守ってやるべきである血縁者にも見捨てられ
彩香ちゃんの境遇を知る地域の人間からも見捨てられて
彼女はどんな思いを胸に死んでいったのだろうか・・・
もし 本当に誰もが見て見ぬ振りをしていたとしたら・・・
彩香ちゃんは彩香ちゃんを知る人間全員によって抹殺された といっても言い過ぎにはならないだろう
今更 献花をして冥福を祈ってなんになると言うのだ 白々しい
子は親を選べない という言葉がある
親となるべきではなかった人間の元に生まれてしまった不幸な子供が
親の愚かさに気づき 親を捨てるまでに成長するのに何年かかるだろう?
不幸にも劣悪な環境に産まれてしまった彼らは
しなくてもよい辛い経験を何度乗り越えなければならないのだろう?
次に自らが親となるとき 不幸の連鎖を断ち切るのにどれだけの心の力を必要とするか想像できるだろうか?
子は親を選べない
ならば!
周りの人間が ほかに選ぶことの出来る道を作ればいいではないか
未来ある子供達を人間という名のドウブツの元に置き去りにすること これは社会全体の罪である
私たちすべての大人には 子供達を安全な環境で健全に育てる義務があるのだから