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テーマ:アニメあれこれ(26369)
カテゴリ:★アニメ・本・映画
進学校の競争に疲れていた八軒勇吾。入学した「大蝦夷農業高等学校」通称「エゾノー」は広大な大自然に囲まれた学校。一般家庭で育った八軒は、はじめての経験に悪戦苦闘......鋼の錬金術師の荒川弘が描く酪農青春グラフティー。
・前のお話は→ 第1話~第6話 あらすじまとめ 第7話「八軒、ギガファームへ」 アキ(御影)の家でバイトをしながら過ごす夏休みも2週間が経過。アキの母が戻ってきた。父はまだ入院中。土産のすいかを食べながら話す。テレビでは夏の甲子園。北海道代表は敗退。来年は一郎(駒場)がレギュラーで甲子園に行けるといいね。 アキの母が休みなしで働く八軒に、息抜きにどこかに行っておいでと言うが、どこかって? 車を出してくれるというので近くで遊べるところを聞いてみると、100キロ先、車で約1時間のイトーヨーカドーかなとwww 八軒は駒場が多摩子の家の話をしていたのを思い出し、行ってみることにする。 アキとアキの母とともに「ギガファーム」にやってきた八軒。牛800頭をかかえる大牧場。多摩子の父が迎える。ここでは携帯も通じるようだ。靴の消毒を怠った八軒はさっそく多摩子にしかられる。 多摩子が八軒たちを案内する。ロータリーパーラーという搾乳設備は一度に40頭の牛が乗れる、まるで牛のメリーゴーランド。効率よく作業が行われていた。ケガをした牛が処分のために運ばれていく。冷たいと言う八軒に多摩子は、慈善事業じゃない。効率よく大量に生産することによって収入が安定するし、共同経営だからこそローテーションで休みを取れる。儲からない、きつい、なんて前時代の農業じゃ、今の世の中、戦っていけないのだと話す。 姉かと見紛うような多摩子の母。しっかりした娘さんでと言う八軒に両親は、あとを継いでくれる気でいてくれるのはうれしいが、農家の子だから自分で継がなきゃという理由で進路を選んでしまっているのではと心配しているという。後継ぎという言葉にしばられずにという両親に多摩子は、ここに就職したいのは、経営に口出ししたいからだと言う。今の経営では、まだまだスキがある。自分が入社したら父さんは、お払い箱だと、まさかの下克上発言w 後継ぎではなく「乗っ取り」を考えていたwww アキに家を継ぐことで何か悩んでいるのかとたずねる八軒。自分でよかったら相談にのるなどと言ってしまう。「ありがとう。気持ち、うれしいよ」とアキ。八軒を馬みたいだよねと言う。意味がわからない八軒。臆病者? よい労働力? 馬刺し? ブサイク??? ちょうど牛の出産がはじまり見学させてもらうことにする。逆子を引っ張り出す作業を手伝う八軒。やっと生まれたが息をしていない仔牛を逆さにして人工呼吸。自分で呼吸をした仔牛に一同万歳。感動的だろうと言われたが、八軒は「グロい、怖い」 管理しやすいように、生まれてすぐ親子別々にされる牛。多摩子が仔牛に飲ませるために初乳を搾る。そうか、牛が乳を出すのは人間のためじゃなくて、自分の子供に飲ませるためなんだよなと八軒。いまさら何を言っているの、その乳を分けてもらうのが酪農じゃない、と多摩子。 八軒が仔牛に乳を飲ませようとするが飲もうとしない。多摩子が頭を押さえつけ、無理やり口にミルクを入れる。わからないから、これがミルクだと教えてやらないといけないのだと言う。仔牛を見つめる多摩子の目はやさしかった。 仔牛はオス。一週間もしたら肉牛育成業者に買われていく。母牛にべったりしたままだと別れがしんどくなるしと多摩子。オスは種牛にならない限りほぼ肉用。牛に生まれなくてよかったと八軒。親に相手にされてない上に食肉一直線な運命。なのに何も知らないきれいな目をしている。 「その澄んだ瞳のまま、せいいっぱい生きてくれよ。牛丼」 「だから、名前つけちゃダメだって」 多摩子の家からの帰り道、母のメールに返事をした。戻ってまたいつもの仕事。不思議だよなとアキに話す八軒。駒場の家と違って多摩子のところは容赦なく処分するが愛情がないともいえないし。豚丼のことで、クラスのみんなに名前をつけるなと言われたが、多摩子の兄は、つけていい、悩め、と言った。 「この業界って、シビアだけど、答えはひとつじゃなくてもいいんだ、って言ってくれてる気がする」 美味しい肉にするために注ぐ愛情、ばんえい競馬のヒーローにしたくて育てる愛情。「愛情のかたち」わかる気がするとアキ。競走馬にと期待して大切に育てた馬が、ある日突然お肉にしてといわれたら、ガッカリだよね。農家の親もそんな気持ちがあるんだろうなとアキ。 本当は馬関係の仕事がしたいとアキ。でも、ひとりっ子だし、継がないと家をつぶすことになる。期待している家族をガッカリさせたくない。家族の期待にこたえなきゃというところは一緒かなとアキは言うが、一緒じゃないと八軒。自分の気持ちを親にきちんと話してないんじゃないか。夢のこと、ちゃんと話せばわかってくれるはず、おれんちと一緒じゃない。 なんで人のことなのに、そんなに一生懸命なのと言うアキに、自分は中学で目標なくなって夢もないから、夢があってキラキラしているやつが正直ねたましいが、夢をかなえるために、しんどい思いしながらふんばっているやつの夢がかなわないのはいやだと八軒。自分のことで手いっぱいなのに他人のことを抱え込んじゃうおひとよしだよねとアキ。ビクビクしながら、それでもみんなのこと大切にして突っ込んでくる。そういうところホント馬みたい。 臆病で繊細で仲間思いの動物、そのめんどくささがまたいい。以前アキはそう言っていた。そういうことかと喜ぶ八軒。と背後に人の気配。アキの父が帰ってきていたw 「もう宿題おわらせたか、夏休み、あと一週間ちょいだろう......勉強に身が入らんわけでもあるのか」 「そっか、もう夏休みも半分以上おわっちゃったんだ。夏休みがあけたら、豚丼もベーコンになっちゃうんだな」 【感想】 ・多摩子んち、すごっ。そして夢と野心を持ち、ぶれない多摩子もすごいですね。形は違っても、多摩子も家族も、ほかのみんなも、動物への愛情はいっぱいのようですね。八軒は夏休みに貴重な経験をして、またひとつ大きくなったようでしょうか。彼の答えも見つかるといいですね。そして、夏休みが終わると豚丼ともお別れか~どうなることやら。心配だけど、続き楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.08.27 22:53:58
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