趣味でヒーローを始めた男
サイタマは強くなりすぎた。
どんな相手でもワンパンチで決着がついてしまう。
圧倒的な力はつまらないと感じるサイタマを本気にさせる敵は現れるのか。
★前のお話は→
第1話「最強の男」 第2話「孤高のサイボーグ」
第3話「執念の科学者」 第4話「今時の忍者」
ONE PUNCH MAN
ワンパンマン
#05 究極の師
A市にあるヒーロー協会本部では第55回ヒーロー認定試験の報告が行われた。総受験者数は全6会場で11684名。前回より22%増加。志望者が増えてもヒーローの質が下がってはダメだとの話があり、例の人材が受験に来た可能性が高いとの報告があった(ジェノスの履歴書を見ていた)
ヒーロー認定試験の会場でサイタマを見て笑っていた受験者たちは体力テストが始まるとサイタマの運動能力に驚いた。テストが終わって結果待ち。筆記テストも体力テストも実にくだらない内容だったとジェノス。サイタマもヒーロー試験にしちゃ簡単すぎるよなと言った。70点以上が合格。ジェノスは筆記はあの内容なら満点で当たり前で問題は体力テストだが先生と俺なら余裕でしょうと言った。
一時間後、結果が出た。ジェノスは満点合格でS級ヒーローに認定された。ジェノスは面接で先日破壊した進化の家の画像を見せられ見覚えはないかと聞かれたと話したがサイタマは面接はなかった。わざわざ面接をするまでのこともなかったということですねとジェノスが言うとサイタマが結果を見せた。71点でC級だった。
何かの間違いだから責任者に直訴してきますとジェノス。俺が恥ずかしいからやめてとサイタマは言った。放送がありふたりは合格者セミナーへ。講師はA級38位の蛇咬拳のスネック。1名はギリギリ合格のマグレみたいだがせいぜい努力するようにと言った。
態度が悪いサイタマに恥をかきたくなかったら俺のような立派なヒーローを目指せとスネックは言ったがサイタマは晩めしを何にしようか考えていた。帰り道、ジェノスがプロのヒーローが出来たのは3年前からだそうだと話す。大富豪アゴーニの孫が怪人に襲われて通りがかりの男性に助けられた。その話を聞いたアゴーニが私財を投じてヒーロー協会を設立した。
つまんねえセミナーだったとサイタマ。これで胸を張って活動できますよと言ったジェノスはこれで正式に弟子ですねとサイタマに言った。今日はこれでと帰って行くジェノスを見ながら弟子にするとか簡単に言うべきじゃなかったかもとサイタマは思った。
今日の新人は態度が悪かった。この世界の厳しさを知らないからすぐに死ぬぞとスネックが言うとジェノスは満点でいきなりS級認定を受けた超大型新人でサイタマは筆記や作文はひどいが体力は50点満点でほぼすべての体力試験の記録を大幅に更新した。彼の肉体には神が宿っている。君はすでにジェノスよりランクは下だしサイタマにもすぐに追いつかれてしまうかもと言われた。
C級でランキングトップになるとB級になれる。その上にA級があってS級はさらにその上。ジェノスって実はすごいやつだったのかとサイタマは思った。でもなりたかったヒーローと違う気がした。ひとりで歩いているサイタマの前にスネックが現れセミナーの続きだと言った。この業界には新人つぶしというものが存在するとサイタマを攻撃してきたが簡単に倒された。
サイタマはC級最下位の388位、ジェノスはS級最下位の17位の認定を受けた。
しばらく活動するとヒーローネームが付く。実力ランキング、人気ランキングにも登録されファンクラブを持つヒーローもいるそうだ。
弟子になったジェノスは手合わせをしてくれと言いふたりは出かけた。でもガチじゃないんだろうとサイタマが言うとジェノスは俺はそのつもりです、先生の本気を引き出せるまで全力でぶつかると言った。お願いしますと言うとジェノスの怒涛の攻撃。スピードを上げサイタマを完全にとらえたと思ったが後ろから肩をたたかれ俺の勝ちと言われた。
手合わせのルールを忘れたのですかとジェノス。回避可能な攻撃はちゃんと回避する、ふざけずに真面目にやる、気を使わない、ジェノスが戦闘不能になるまで続ける。ジェノスは本人も説明できないサイタマの純粋な強さの秘密を何かつかめるかもしれないと考えていた。
情けは無用ですと言うジェノスの目の前にいきなりサイタマ。パンチを出そうとするのを見てジェノスは死を意識したがサイタマはパンチを寸止め。腹へった、うどん食いに行こうと歩き出した。強くなるためならどんなこともやる覚悟はあるがサイタマの強さに近づけるイメージがまったく湧かない。次元が違うとジェノスは思った。
うどん屋でもうひと勝負とサイタマ。激辛メガ盛りバケツうどん(賞金5万、失敗1万支払) サイタマは途中でギブアップしたがジェノスは完食。そこにA級1位のイケメン仮面アマイマスクが来た。ジェノスと話をしたいというアマイマスクを新人つぶしかもしれないとサイタマが言うとここで待っていてくださいと外に出た。
ジェノスはすぐに戻ってきた。新人つぶししゃなかったのかとサイタマが聞くと要約すると歓迎されましたとジェノスは言った。アマイマスクさんのお知り合いなんですよね、握手してくださいと女の子たちがジェノスのところに来た。賞金もゲットして店を出る。これで1勝1負のイーブンだなとサイタマ。
今日からプロヒーローだからお互い頑張ろうぜとサイタマ。ジェノスはいったん出直してきますと言った。じゃまたなとサイタマは手を振った。
と、ジェノスは大荷物を持ってサイタマの家に。ここに住んでもいいですかと言われ絶対ダメとサイタマ。部屋代はらいますと札束を出すジェノス。ちゃんと歯ブラシ持って来たかとサイタマは言った。
☆次回 「最恐の都市」
【感想】
サイタマがまだ髪の毛があったころに助けたアゴの割れた可愛くないガキは大富豪の孫だったんだね。ジェノスがサイタマと同居するみたいでますます面白くなりそうです(ジェノス君お金もってるね~w)