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2016.04.25
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僕だけがいない街 Another Record

僕だけがいない街 Another Record
著者:三部けい
価格:1,080円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



【僕だけがいない街 Another Record】
2016/3/30発売
原作 三部けい (さんべけい)
著者 一肇 (にのまえはじめ)



☆アニメのあらすじを紹介してきた「僕だけがいない街」の初のスピンオフ小説です。予約していたので発売日に楽天ブックスから届き、その日のうちに一気に読み終えたのですが、記事のほうは遅くなりました。あらすじと読後感想です。

ネタバレ注意

☆本の冒頭にも「お読みいただく前に」の注意書きがあり、原作コミックス6巻以降で判明する事件の真犯人の名前や真相が明記されている...とあります。原作をこれから読む方はご注意ください。商品説明にある紹介は以下の通り。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
藤沼悟の壮絶な追跡の果てに、連続児童誘拐殺人事件の真犯人は、ついに逮捕された。犯人は一審で死刑判決を下されるが、発見された犯人の手記に頻出するスパイスなる謎の存在への呼び掛けから、精神鑑定によって一転して無罪判決になってしまう。検察は即日上告するが、犯人はなぜか無罪を勝ち取った弁護士を罷免し、若き弁護士・小林賢也が国選弁護人として指名される。彼はサトルの親友であり、自身も事件の当事者の一人だった。ケンヤは戸惑いを覚えながらも、手記を通じて犯人の不可解な内面を探り、己の正義をも突き詰めていこうとする。そして、ついに訪れる最高裁での審理。そこで明かされた、ある真意とはー。真犯人逮捕の「その後」を描く、驚愕のオリジナルストーリー!

☆もう大まかな内容はここに出ている感じなのですが、ここでもうひとつ、原作未読でアニメだけを最終回まで見た方、原作に基づいた内容になっているので、原作を読んでから、またはアニメとは別物と思って読んでください。アニメでは真犯人は藤沼悟への殺人未遂で逮捕されますが、時効になった事件以降それまでの犯行はなく、死刑判決が下されること自体ないと思うので。

☆映画については、真犯人は逮捕されるけど、主人公が死んじゃって、タイトルの僕だけがいない街の意味が違っているし、続きはないですよね。タイトルが同じだけの別の作品ということで理解しないとです。

★Another Recordは、プロローグの後、第一章から第九章まで、被疑者手記とケンヤ述懐が交互に書かれ最高裁の法廷へと続きます。手記は「スパイス」に話しかける形で書かれており、その存在、または答えを捜しているように感じられます。あらすじはポイントになる言葉、出来事を拾って原作未読の人にもわかるように進めていきます。

【プロローグ】

・我が国犯罪史上最凶最悪と言われる殺人者、元美琴小学校教諭の「八代学(やしろがく)」は、もともとは「御子原学(みこはらがく)」で逮捕時の肩書は市議会議員の『西園学(にしぞのまなぶ)」

・すべてを解決に導いた、藤沼悟は、今は漫画家をしていて、あまり売れてはいないが日々忙しくしているようだ。

・責任能力が認められないとして逆転無罪が言い渡される決め手となった手記は、かつて雛月を隠した泉水小の古いバスの床から発見された。

・無罪を勝ち取った弁護士が罷免され、国選弁護人として小林賢也が指名される。ケンヤは悩んだが弁護を引き受けることにした。

【一章 被疑者手記 一】

・手記を書き始めたのは、千葉市の市議会議員「西園学」として働きながら、現在進行形で殺人を繰り返し、誰からも疑われていなかった46歳の時。

・八代はそれまで37人を殺害していた。被害者のほとんどは小学生の女児。だが自分は小児性愛者でもシリアルキラーでもなく、世間はどうでもいいが、スパイスには誤解されたくないのでノートに記す。

・蜘蛛の糸を読んだのは小学校五年生の時。蜘蛛の糸が暗示するものを感じたが正体がわからなかった。学は二つ上の兄が物置小屋でイタズラをするための女の子を誘い、小屋の前で見張りをさせられていた。親は兄に見切りをつけ成績トップの学だけを溺愛していた。

・小学六年のある日、いじめられて靴を隠された知らない一年生の男子が下駄箱の前で泣いていた。「ゆうき」がないから何も言えなかったと泣く一年生に、そんなのは勇気じゃない、そんなとき「負けない気持ち」が勇気だと学は言って靴を渡し自分は上履きで帰った。蜘蛛の糸の答に少し近づいた気がした。

・その翌日にスパイスと出会った。学校でクラスの河合里穂という女子がクラス委員の学に増え過ぎたハムスター7匹を持って相談してきた。何とかするよと家に持ち帰って果実酒用の瓶に水を入れてハムスターを全部落とした。三時間ほどして見ると、1匹だけ、溺死した仲間の上に乗ってはいあがろうとしていた。その光景に言葉もなく魅入られた学は生き残ったハムスターに「スパイス」と名前をつけて飼うことにした。

【二章 ケンヤ述懐 1】

・小林賢也。31歳、独身。高校までを北海道で過ごし大学入学と同時に上京。千葉大学の法学コースを卒業し司法試験をクリアし、今は東京の法律事務所に所属している駆け出しの弁護士。

・弁護士になる前から「えん罪事件」の解決はライフワークと言えた。それは弁護士だった父の影響が非常に大きかったが、本格的に興味を持ったのは、やはり、八代学が起こした同一犯における連続児童殺人事件にわずかでも関わったためだと思われる。

・八代事件の国選弁護人に指名されたという通知を受け取った時、自分は被告の教え子のひとりであり、ある意味あの事件の関係者なので断るつもりでいたが、すぐには断れず、なぜか思考停止に近い状況になっていまっているうちに勾留状の写しが送られてきて正式に西園学の国選弁護人になってしまった。

・無罪の決め手となった「八代手記」は執拗にスパイスなる者に向けて何かを訴え続けていたがハムスターの名前だけではないように思え、何度読んでもわからなかった。

・ケンヤは悟と雛月に会って話をすることにした。藤沼悟と雛月加代は将来くっ付くのではないかとケンヤは思っていたが、雛月は今は杉田加代となっていて、2歳になる息子がいた。ふたりとも八代が担当弁護士を解任したことはニュースで知っていたが、ケンヤが国選弁護人に選ばれたと聞くと驚いた。

・もちろん断ったんだろうなと悟に言われて、受けようと思っていると答えると悟はケンヤを睨みつけ去ろうとした。ケンヤは話だけでも聞いてくれと本当は関係者以外に見せることは許可されていない八代手記を見せたが悟は、八代は頭がいいやつだから保険だろうと言った。

・雛月に、サトルとケンヤくんがあんなに苦労して逮捕に追い込んだのに、どうしてすぐに断ろうと思わなかったのと聞かれたケンヤは、手記は、八代自身、「無罪を勝ち取る精神鑑定に持ち込むものとしてよりも、犯罪者としての証拠になることを覚悟した上で、誰かに何かを伝えたくて書いているように思える」と話した。

・悩んだ末に弁護を引き受けることにしたのは多分、僕の弁護士としての矜持なんだろうと思うとケンヤは言った。国選弁護人に選ばれたのは運命かもしれない。自分が逃げて八代はが再び死刑になったら僕は弁護士としてベストを尽くしたかとこの先ずっと自問し続け、この仕事を続けていけないような気がすると言うと悟は、その言葉を八代に殺された子どもたちに言ってやれるかと言った。

・悟は、八代が捕まらなかったら代わりに死刑になった人だっていた。今もまだたくさんの子どもたちが殺されていたかもしれない。八代がやったことは絶対に許されることじゃない。僕はどうしたってあいつを許せない。そう言うと立ち上がりケンヤを冷たく見下ろした。

【三章 被疑者手記 二】

★ここで頭上に蜘蛛の糸が見えた話が出てきます。アニメではハムスターのスパイスと出会ってから見えるようになったと描かれていますが原作では違っていて大きな事件があるので注意。

・中学一年になっても学は兄のおぞましい所業の手伝いをさせられていた。一学期が終わろうかという初夏のこと、小屋の前にハムスターのケージを代わりに置いて見張りをせずに出かけている間に兄が弄んでいた女の子を死亡させてしまった。学が小屋を離れた後に母親がその近くで近所の婦人と立ち話を始めた。小屋に入ってくることはなかったが声に驚いた兄は少女の口を塞いでしまった。

・小屋に戻った学は少女の蘇生処置をしたがダメだった。長持の中に少女を隠した兄にすぐに見つかるよと言ったが、兄は少しの間だから問題ないとなぜか笑い兄の頭上に光る糸のようなものが見えた。兄は学に罪を押し付けようとしていた。それに気づいて兄を見ると、頭上の伸びたものは「蜘蛛の糸」だとはっきりわかった。そして自分がすべきことを悟った。

・学は兄を物置小屋に呼んで殺害した。輪っかを作っておいた縄を兄の首にかけて繋いでおいた芝刈り機のモーターのスイッチを入れた。死亡を確認して縄を小屋の蝶番に掛けなおしてスイッチを切って部屋に戻った。母が発見して大騒ぎになったが、少女を死亡させてしまった兄が罪に苛まれて自殺ということで学が疑われることはなかった。

・あまりにもすべてがうまく行きすぎた。両親は近所からの冷たい視線に耐えかねて引っ越しを決め、やがて離婚したが、兄がいなくなって学には平穏な日々が訪れた。学は「蜘蛛の糸」の意味に気がつきかけた。ここが「分岐点」だった。

・蜘蛛の糸は連れて行くべき人間の印ではないか。誰かが糸を切るべき人間じゃないのか。この世は地獄と悟りつつも死ぬこともできない人間にだけ現れる「死」という名の希望なのではないか。そんな考えが芽生え心の中にいつまでも残った。

・初めての殺人が発覚せずに終わったことでいろいろ想像し意味づけをし始めてしまった。「見えざるものの意志」を感じ「正しい殺人」が存在すると考えた学はその後の中学生活、高校に進学してからも見えざる意志の存在を意識して過ごした。そしてそれが存在するとして自分に何を訴えていてどう生きろというのかとと考え続けた。

・それを知らしめてくれたのは大学1年の時、小見苗沙羅(おみなえさら)という少女だった。彼女が亡くなって新聞に小さく載ってから名前も知ったが小学五年生の11歳の少女だった。たまたまデパートの屋上にいると、金網の外側に彼女は立っていた。ちょうど店の裏手で他に気づく人はなかった。

・人はどうして生きるのかなと言う少女に惰性じゃないかなと学は言った。ここから飛び降りようとしても君の自由だから止めないと言うとお兄さんおもしろいねと少女は言った。人生するのもめんどくさいし死ぬのもめんどくさいと言った少女の頭上から天空に向かって輝く銀の糸が伸びていた。

・気づくと金網越しに手を伸ばし少女の背中を押していた。少女は宙空にいて時が止まったように思えた。学がもう我慢する必要はないよと言うと、少女は確かに「ありがとう」と告げた。そして落ちて行った。ランドセルから遺書が見つかり学はその場にいたので事情聴取を受けたが、教師志望の大学生だったことと泣き通しだったことで判断を誤ったのか、自殺直前の少女と会話をした人物というだけで即日解放された。

・人を殺して泣いたのは後にも先にもあれだけだった。彼女のありがとうという言葉がなければ立ち直れなかっただろう。そして真に礼を伝えるべきは自分だと思った。このとき確実に見えざる意志の存在を確信した。彼女は「見えざる存在が意志を伝えるために逢わせてくれた天使」であったのだろうと思った。

【四章 ケンヤ述懐 2】

・ケンヤは東京拘置所を訪ね八代に国選弁護人になったことを告げる。奇妙な縁だなと言った八代は、そもそも私は事件について一切否定をしていない。あの自称人権派の弁護士が勝手に進めて、判決後、得意げに見下ろしてきたから即座に解任してやったと言い、高裁の無罪判決に不服かと聞くと、公然と精神障害と認定されて喜ぶやつがいるかねと言った。

・八代はケンヤに、お前の目は死んでいない。弁護士の倫理に反してまで私を死刑に追い込もうとする意志で引き受けたのではないと感じる。どうして弁護を引き受けたのかと聞いた。悟たちにも同じことを言われ裏切り者を見るような目で糾弾されましたよと答えたケンヤは、あのノートを読んだからかもしれませんと言った。

・一番の疑問は、スパイスという存在が何か、もしくは誰を指しているのかということで僕には正直わかりませんとケンヤは言い、ここであなたに尋ねても教えてくれないでしょうねと言うと八代は、教えないというのは違う。私の中でもまだ答えが出ていないんだと言った。

・私が殺した子供たちの多くは、私にありがとうと言ったんだよと言い、手記は精神鑑定のための保険だったのかというケンヤの問いに、まさかと答えた。そして弁護を引き受けた理由を答えられないでいるケンヤに、書くということは自分を知ることにもなるから、君もひとりきりになれるところで、なぜ私の弁護を引き受けたのか書いてみるといい。それから改めて引き受けても遅くはないぞと言った。

・我慢しきれなくなったケンヤが立ち上がり、あなたは、まだ僕の教師のつもりでいるのかと言うと、八代は薄く笑って首を振り、君はもう立派な大人さと言った。

【五章 被疑者手記 三】

・「戦え、ワンダーガイ」という、毛色が変わっていて視聴率もあまりふるわなかったヒーローになぜか惹かれていた。主人公は若い男ではなく妻帯していて子供までいたが子どもたちの未来を心から憂いて「正義の味方」になった。しかし戦えば戦うほど家族と離れてしまい、正義とは理解されず孤独の極地にいるようなヒーローだった。

・ずっと後になって、このヒーローに惹かれた理由がわかった。まるで私じゃないかと。人を苦しみから解放しても理解されることはなく殺人鬼と呼ばれる。小見苗沙羅に「ありがとう」と言われたのが、すべての始まりだった。あのとき涙したのは、「この世を地獄と知った人間の解放」こそ、私のすべきことであり生まれた意味。人生を賭けて達成すべき「使命」と悟ったからではないかと思った。

・その後、依然として人々の頭上から延びる蜘蛛の糸は見えていたが、捕まっては使命を全うできないなどと考えているうちに数年過ぎた。21歳のとき、二週間の教育実習で教壇に立ち、ここで使命を実行していこうと決心した。捕まるわけにはいかないからルールを作った。ターゲットを「少女」に絞り、必ず「身代わりの容疑者」を作った。それから初めて「使命の実行」を自らに許可した。それは功を奏した。

・虐待されている少女を解放したときは、たいていは虐待を続けていた親を身代りにし彼らにふさわしい罰だと思った。いくつか危ない橋も渡ったし、身代わりの容疑者を用意するのは思ったほど簡単ではないことも学んだ。ひとつずつ着実に心をこめて実行していくことで連度が上がった。その陰にはひとりの女性がいた。

・その女性は八代の婚約者だった。使命を果たし続けるために世間的に健全な男性を装う必要があると感じて選んだようなものだったが、頭のいい女性だった。大学で臨床心理学や児童発達心理学を学び、八代の行動履歴を知っていた彼女は、ふたりが住む街で起きた児童失踪事件の報道を見て疑念を抱き、この日はどこに行っていたのかなどと聞いてきた。

・そのとき、彼女の頭上に蜘蛛の糸が延びていることに気づいた。精神的に不安定になった彼女が、名前などを記さずに綴った日記を利用して使命を果たした。彼女は結婚を控え心配事が重なって発作的にビルから飛び降りたと社会的、法的に結論が下された。

・ちょうどその頃、ある晩、風呂から出て鏡の前に立った八代は自分の頭上に輝く蜘蛛の糸を見た。私は間違っていなかった。やはりこの世こそ地獄だったのだと思った。私自身の手法でようやく辿りついた。しかしその結論には、ひとつ重大な欠陥があった。「いったい誰が私の糸を切ってくれるんだ」

・「アッコねえちゃん」 
大学三年時、21歳のとき、二週間の教育実習で美琴小学校に行った。そこで「アッコ」と呼ばれていた小学二年の少女をターゲットにした。まだ「解放システム」は完成しておらず「身代わり」のこともよく考えていなかった。アッコを古い小屋に呼び出して解放してやろうとしたとき、いつの間にかついてきていた彼女を姉のように慕う年下の男児が小屋の外から「アッコねえちゃん、あそぼう」と声をかけたので八代は計画をとりやめた。

・アッコは外に出て行き、男児はほっとしたような顔をしていた。それから不意に八代に目を向けた。それはまるで生涯の「宿敵」を見つけたような、睨みつけるような視線だった。男児がというより状況の不理解に対して恐ろしいと思った。あの視線に感じた恐怖について今はなんとなく別の答えを持っている。

・「雛月加代」 
1987年。27歳になった八代は懐かしい美琴小に赴任が決まり担任を受け持つクラスを与えられた。教育実習から6年が過ぎ「解放」論もほぼ完成していた。教室ですぐにいくつかの天井に延びる「蜘蛛の糸」を見つけた。その中でひときわ輝く蜘蛛の糸の持ち主が雛月加代だった。

・すぐに雛月加代をターゲットのひとりにしたが、奇妙なことが起き始めた。それは「デジャヴ」に似たような現象だった。こんな経験は初めてだった。教壇の上から雛月が見える。つまりまだ殺していない。にもかかわらず何度も雛月を殺す光景を見るようになった。他にもターゲットはいたのに雛月加代にのみ、それは頻繁に起きた。

・校舎裏を歩いているときに雛月を家から連れ出す光景を見たり、見覚えのない古い冷蔵庫で雛月に霧吹きで水をかけている自分の腕を見たりした。最初はとくに不思議にも思わず次は雛月を殺すんだなくらいに思っていた。しかし雛月加代を殺すことはなかった。どうしても殺すことができなかったのだ。

・何度もチャンスはあったが、まるで視界に映らない何か、人智を超える力が雛月を守っているように、雛月を解放してやることはできなかった。その事実に気がついた瞬間、肌が粟立って叫びそうになった。そしてアッコを解放しそこねたときに感じた恐怖の正体を悟った。

・「スパイス」 恐怖の正体はおまえだ。おそらく本能の奥底でずっと待っていたんだろう。私の「使命」に対抗する唯一の存在を。あのときアッコを助けた子どもの中にいたのは、もうひとつのおまえだったんじゃないのか。

【六章 ケンヤ述懐 3】

・八代に「なぜ私の弁護を引き受けたのか、ひとりになれるところで君も紙に書いてみるといい」と言われて反論したケンヤだったが、結局その言葉に従ってノートを買って喫茶店で書き始めた。確かにあいつは、わが国犯罪史上まれに見るほどの連続殺人犯だ。しかも事件は幼き日に身近で起きた出来事で被害者の多くは自分たちと同じ年頃だった。加えて八代は僕たちの担任でもあったのだから他人事と思えるはずがない。

・僕たちのクラスの児童たちは皆、彼を好いていた。憧れていたと言ってもいいかもしれない。クラスの女子にはずば抜けた人気があったし、男子の間にも信頼を得ていた。と、書き出したところで、ふと思い出した。小学五年のあるとき、八代に呼ばれて職員室に手伝いに行ったことがあった。そのとき突然、妙なことを聞かれたのだった。「なあ、ケンヤ、おまえは、この街にいるか」

・質問の意味がわからないでいると、八代は、すまん、お前はこの街の生まれだしなと言い質問を打ち消した。あのときは、八代はこの街の生まれではなく何か慣れないことでもあるのかなと思っていたが、公判資料から八代もあの街の生まれであり、そして正体を知る今になって、あのときの言葉は別の意味があるのではと思えてきた。

・連続児童殺人事件の真犯人が僕たちの先生であると知ったときの衝撃は大きかった。大人になってから事件のすべてを洗い出し、その可能性に気づいたときは膝が震えた。悟があのような目に合っていなければ一笑に付していたかもしれない。そのくらい自分にとって八代先生は理想的な大人だった。

・接見したとき、八代の瞳を見て、死刑を一切恐れていない。この世から消滅することをすでに受け入れていると確信した。だとしたらノートの持つ意味は何なんだろう。そしてなぜ見つけてもらえないかもしれない廃バスに隠したのだろう。責任能力の判断は最高裁で再度ひっくり返る可能性も低くないし、様々な状況証拠から言っても「えん罪」の可能性は低い。そこまで書いてケンヤは、ひっょとして僕は「弁護士としての矜持」よりも「えん罪」を恐れたのだろうかと思った。

・弁護士になった大きな理由のひとつにえん罪事件の解決に携わりたいという思いがあった。同じ弁護士である父は熱意と使命感の下に数々のえん罪事件の解決に奔走していた。被害者遺族に恨まれたり、マスコミに叩かれたり。子どもの頃は家のガラスが誰かに割られたり、母親がひと知れず泣いていたりするのは「父の仕事のせいらしい」ということしか知らず、父を恨んだこともあったが、仕事の意味を知り、ある日、負の感情は逆転した。

・それは1986年9月に北海道C市で小学四年生の女児が自宅浴室で殺害された事件だった。死因は練炭による一酸化炭素中毒だったが当初から殺人が疑われ、やがて女児の父親が逮捕された。ポケットに練炭購入のレシートがあったこと、借金があるのにパチンコをしていたこと、日ごろからしつけが厳しかったことが理由だったが、事件を知った父はひとり「おかしい」と言った。

・虐待の果てに死んでしまったのなら練炭の使用など不自然で、調べてみるとパチンコも普通の人が興じる程度で、厳し過ぎるしつけも事実ではなかった。弁護を引き受けた父はひとり孤独な戦いを始めた。このときケンヤは初めてえん罪というものの恐ろしさを知り、立ち向かうことの困難さを思い知った。ずっと後に、この事件そのものが、八代学によるものだとわかった。

・父のことを書いていたケンヤは、「戦え、ワンダーガイ」というヒーローを思い出した。改めて探し出して鑑賞すると、どうしてみんなに自分の行動理由を説明しないんだなどと思ってもどかしく観ていたのが、大人の今は、なんとなく理解できた。

・ワンダーガイの行動規範は正義に基づくものだった。それはいつも子どもたちのためという根があったが、彼は「本当の正義」とは人に押し付けるものではないと思っているような気がした。ただ自らが行動すること。そうして彼は子どもたちがよりよい世界で暮らせるよう、孤独な戦いに身を投じていた。作品を観ながら、いつしかその背中に父を重ねていた。

・そこまでノートに書いてケンヤは思い出した。孤独な戦い、そしてヒーローといえば、後に八代逮捕の最大の功労者となる「藤沼悟」という友人の中にこそ、僕はかつて「最高のヒーロー像」を見ていたのではなかったか。しかしそれは理解してもらえるとは思えない話で、ノートに記すことをためらったが、記すことは己を知ることと思い書くことにした。

・小学五年のあるとき、ケンヤは同級生の藤沼悟の変化に気づいた。同じグループにいたが目立たず引っ込み思案だった悟がある時を境に積極的になり、同時になぜか雛月加代に異様に固執するようになった。みんなは悟が雛月を好きなんだと思っていたが、ケンヤだけは違和感を抱いていた。

・言葉に方言が混じらなくなったり、少し前の記憶がごっそり抜けているような行動をとったりと理由はあったが、同じグループのカズやオサムやヒロミに聞いてみても、そうかなとか、サトルはサトルたべ、とかいう返事しか返ってこなかった。しかし悟が雛月を見つめる視線には誰からも感じたことのない「切実さ」を感じた。悟が雛月の手を握る仕草は、好きなものに触れていたいというよりも、手を離せばいなくなってしまうという恐怖に似た切実さがあった。

・1988年の2月の終わりに、みんなで科学センターに遊びに行った帰りに悟を試した。ありもしない貸してもいない本の名前を出して、先々週くらいに貸した本を読んだかと聞くと、悟はまだ読んでいないと答え、翌日、なくしちゃったみたいなんだと謝ってきた。悟が別人になったか別の人格が加わったかと思っていたケンヤは、ふたりきりになると、そんな本はないんだと話し、ストレートに「おまえは誰?」と聞いた。

・悟は「僕は正義の味方になりたい人」と顔を赤くして恥ずかしそうに答えた。ケンヤは思わず頬が緩み疑う気持ちが吹き飛んだが、その後、悟が口にした一言に全身が凍りついた。「ケンヤ、雛月は殺される」虐待の現場を見た。『次は』絶対に止めてやると悟は言った。ケンヤはおまえはもう正義の味方になっていると言い、俺も正義の味方になりたいから協力させてよと言った。

・それから悟との距離は一気に縮まったような気がしたが気になることはあった。虐待の現場を見たと言ったが、それだけで殺されると断言できるのか。3月2日。悟と雛月の誕生日会を悟の家で催していたが悟は途中で学校に忘れ物と言って出て行った。ケンヤがあとを追うと悟は学校には行かず、白鳥食品のバイク、トラック、自転車のタイヤの空気をすべて抜いた上に窓ガラスも割っていた。そのあと国道の歩道橋の上で使い捨てカメラを改造したスタンガンのようなもので雛月の母を狙った。

★アニメでは即席スタンガンは出て来ず、悟が雛月の母を歩道橋で突き落そうとしたところをケンヤが腕を掴んで止めています。

・即席のスタンガンは電流が流れず、失敗した悟は座り込んだ。ケンヤは悟に冷静になれよと言った。相談してくれよ。おまえはもうひとりじゃないんだからと言うと、ありがとうと言った悟は、どうしても今日、雛月が危ないって思うんだと言った。白鳥食品でのことをたずねると、別件であの家に警察を呼びたかったと答え、今から雛月を誘拐するから協力してほしいと言った。母親の虐待を止めるために警察を動かそう。騒ぎになっても途中で見つかってもいい。瞳に強い光をみなぎらせて悟はケンヤを見つめて言った。「どんな結末だろうと、雛月が死ぬよりはいい」

・あの日から悟は僕のヒーローになった。覚悟を決めた人間だけが動かすことができる何かを前にただ圧倒されていた。そして何より、初めて「真の友人」を得た気がした。あれは僕らにとって一番しあわせな時間だったのかもしれないとケンヤは思った。

・雛月を泉水小の廃バスに隠した。雛月自身のアイデアで彼女が言いだしてふたりは手伝ったということになり、雛月加代は表向き失踪した。担任の八代は石狩振興局の児童相談課に教え子が二日間も行方知れずと連絡を取り雛月の家に踏み込んでくれた。悟は雛月に夜中に誰かが来たと聞いて、雛月を自らの家に連れて行った。

・悟の母親の存在は大きかった。即座に悟ってくれて「あんたたち、でかした」と雛月を率先して保護してくれた。そして彼女と八代の見事な連携により雛月家の事件は終わりを迎えた。雛月の母親は育児放棄ならびに児童虐待容疑で二年間の親権停止処置が下されることとなり、雛月加代は転校が決まり祖母のもとで暮らすこととなった。

・雛月が転校してしばらく経ったころ、悟がぽつりと言った言葉を今でも覚えている。「あのとき、俺は、八代に父親を見たような気がしたんだ」

・あの時点では雛月を母親の手から守ると認識していたが、結果として雛月を連続殺人犯の八代学から守ったことになったのかもしれない。八代は殺人鬼である以前に明晰だった。ターゲットの近くに何があろうと守ろうとしている存在がいると気づいた瞬間に自らの行動を完成された教師のものへと変貌させた。それは悟をして父のイメージと重ねるほどに。

・当時は完全に騙されていたわけだが、もしあの時代に戻ることができたとしてもやはり騙されてしまうのではないかと思えるくらい、雛月加代失踪事件における八代学の行動は教師として完璧なものだった。

【七章 被疑者手記 四 そして、ケンヤ述懐 4】

・八代が議員になったのは、使命を果たして行く上で有利な立ち位置を手に入れるためだが、大きな理由は、世の中は本当にどうしようもないのか確認したかったからだった。数年間の教師生活で、現場の教師だけでは子どもたちの現状は変えられないと思った。

・重要な出来事が起きた。美琴小に赴任した頃から見始めたデジャヴは見逃すことができない重要なことで「兆し」ではないかと思っていた。その兆しがひとりの教え子へと帰結した。それが「藤沼悟」だった。

・デジャヴのきっかけとなった雛月加代は母親に虐待をうけていた。メインターゲットして計画を立てた。物置に下着姿で放置された彼女を救い出し、優しく「解放」の意味を告げる。睡眠薬入りの温かな食べ物を与えて眠らせ仕出し弁当の会社の冷凍庫に連れていく。霧吹きで体を濡らして凍らせ彼女は安らかな眠りについたままあの世へと旅立つ。遺体を物置に戻せばすべて終わり。翌朝、母親が娘の凍死体を発見する。母親が疑われなかったときの保険に仕出し弁当会社の悪い人間ではないが昼間ぶらぶらしている息子を用意した。

・計画は完璧だった。そしてある晩それを実行した。しかし次の日、何食わぬ顔で教室に行くと、そこに雛月加代がいた。昨晩「解放」したはずなのに、最期に「ありがとう」と微笑んだ光景が目に焼き付いているのに、雛月加代は自分の席に座っていた。激しく動揺したが解放欲求が現実を侵食したと思うしかなかった。くり返し脳内でシュミレーションをしたのでそんな感覚が芽生えたのだろうと。だから再度計画を実行に移した。

・二度目という感覚だったから手順は洗練されすべて計画通りに終わった。次の日は教室に行くと雛月加代の姿はなかった。やはりあれはただのデジャヴだったのだと安心しかけた瞬間、ぞくりとする気配を感じたが何に起因するのかはわからなかった。翌日も加代は登校しなかった。母親はまだ通報をしていないのかと焦りを感じた。と同時に恐怖を覚えた。それはアッコという少女を解放しようとして失敗したときの感覚と似ていた。

・そのとき、ふと児童のひとり、藤沼悟の視線に気がつく。彼も加代の身に起きている出来事に気がついていて守ろうとしている児童だった。何事も全力だなどと言ってしまったが、その悟は加代が無断欠席しているのに平然と席についていた。まさか。血が凍るような思いで事実に気づいた。雛月加代は死んでなどいない。ただ単に失踪しているだけで、それには藤沼悟が関わっている。彼こそが加代を世間から隠したのだと。

・ということは、あれはデジャヴだったのか。またしても「解放」に失敗したのか。八代は放課後、学校に残りひとり考えた。いったいあのデジャヴは何であり私に何を訴えているのか。何かが間違っているのか。私の使命が間違っている? いやそれはない。小見苗沙羅との出会いで確信した。彼女にありがとうと言われたとき内からほとばしるような興奮が立ち上がったことを昨日のように覚えている。

・だがその興奮は何に起因したのだろう。なぜこんなに少女の解放に入れ込むようになったのだろう。繰り返し自問してついにそこに行き着いた。それは愚かな兄が少女を殺してしまった時、私は思ったのだ。「僕なら助けられたのに」と。

・すべては自らの欠陥を補うための行為で、善行も悪行も人の行動のすべてはそこに帰結する。私にだって使命を見出すまでは葛藤があった。無数の思考実験を経て無垢なる魂が潰れる前にこの地獄から解放していくことが最善だと結論づけた。生きている間にどれだけの人間を解放していけるかが私の使命だと悟った。だがもしその「使命」自体が間違っているとしたら?

・そのときは、誰かが教えてくれるさ。何の根拠もなくそんな言葉が頭に浮かんだように思う。人為的なものではないような気がした。それを「意志」と名づけ「兆し」と呼んだ。今、起きている不可解なデジャヴは兆しなのか? 私のほうが間違っていると意志が干渉しているのか?

・それから先は考えてもわからなかったが、数日後、再びデジャヴを見た。雛月加代ではなく隣の小学校の女児、中西彩だった。ターゲットにすべきと意志が働いているのか、他に理由があるのかわからないまま彼女のあとをつけてみた。すると私の他にも中西彩をつけている小さな影があることに気づいた。最初のデジャヴから漂う一連の違和感の正体が中西彩をそっとつけている藤沼悟の視線にあったということに。

・加代の件も偶然ではなかったのだ。もうひとつの意志がこの世界には介在していたのだ。そしてそれに負けた。すでに雛月加代は解放条件から遠ざかってしまって今の彼女の瞳にはこの世は地獄と映っていない可能性が高い。負けたということを認めた瞬間に猛烈な悔しさが溢れてきた。だから加代が失踪した日、あの廃バスで段ボールを激しく蹴っていたのだ。そして解放道具を隠していた場所に雛月加代は隠れていた。あの場所は私の最初の敗北の場所だったんだ。

・藤沼悟、お前が「意志」であるならば挑もう。私が意志に反する存在であるとされるなら、私は死ぬだけだが、おまえが意志を騙るものであるなら、お前が死ぬことになる。それが、殺してきた37名の中で唯一違う、藤沼悟を殺害しようと決意した理由だった。あれこそは、私の存在証明であった。

・八代の手記をそこまで読んでケンヤは答えに行きついた。今すぐ伝えなければ。ケンヤは悟に会い、なぜ八代の弁護を断らなかったかわかったような気がすると言った。あのときのおまえの体を張った行動は僕の中で熱となり、おまえが植物状態になったことで形を得た。弁護士となり世の悪と戦うことを選んだ。

・かつて僕は悟の中にヒーローの姿を見た。これが僕のなりたいヒーローだって。それこそが僕の原点だったんだ。悟の行動が信じた人のためだったと知れて、えん罪事件に奔走する父の姿と重ねた。小学校の階段で悟に告げた「サトルを信じてよかった」という台詞。それが僕の出発点だったのだ。僕も悟の行動に見た「ヒーロー」になりたかった。

・弁護を引き受けたのは、弁護士という職業に疲れていたからかもしれない。僕はサトルのようになりたかっただけだ。けれど八代が逮捕され、日々の仕事に追われる中で少しずつその気持ちを忘れていった。かつてサトルの中に見たヒーローはもう消えかけていた。

・弁護士を辞めるきっかけにしようとしていたのかもしれない。弁護士の矜持だと言ったが本当は「真の悪」を知るために引き受けたのかもしれない。弁護士を目指すきっかけとなったのは「えん罪」をなくそうと奔走する父の背中だったのに。

・弁護士が弁護を引き受けるということは、まず被疑者のすべてを信じることが大前提であるのに、僕は僅かも八代学という人間を信じていないし、この先も信じることなどできないだろう。絶対的な悪を前にしてその無意味さを知るためだった。そして八代はそのことを見透かしていた。だからノートに書き出せと言ってきた。

・悔しいことに、あいつは、まだ僕の教師でもあった。そして考えていた以上に恐ろしいやつだった。

★★長くなりましたので記事を分けます。
続きと感想はこちら→  Another Record あらすじ続き・感想


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Last updated  2016.04.25 22:54:21
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