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2016.11.13
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 夏目友人帳 伍 第6話 「音無しの谷」



     夏目友人帳5-6-80

☆前のお話は→ 第1話~第5話 あらすじまとめ

     夏目友人帳5-6-1

ひとりでおつかいに行った帰りに小物妖怪に追いかけられる夏目。逃げたが捕まった。小物妖怪は、こいつは友人帳の夏目で妖者を呼んで操るらしいから子分を呼べぬようまず喉を潰してしまおうと夏目の口の中に何かした。

     夏目友人帳5-6-2

・v・「夏目?」

そこに大きい妖怪が現れた。

     夏目友人帳5-6-3

手伝えば足くらいわけてやってもと小物妖怪。

     夏目友人帳5-6-4

・v・「あ、やっぱり、夏目レイコ」

大きい妖怪は小物妖怪たちを突き飛ばすと、夏目に住処に来いと言った。


     夏目友人帳5-6-5

・v・「とうっ」

     夏目友人帳5-6-6

夏目は声が出なくなっていることに気づいた。

     夏目友人帳5-6-7

・v・「着いた。この谷」 声が出ない夏目。
・v・「瘴気にあてられた。喉、やられてる。しばらく声出ない」
・v・「待ってて、レイコ。超薬捜してくる」「わかった任せろ。超魚とってくる」
夏目 (違う)

     夏目友人帳5-6-8

夏目は、地面に字を書いたが、字は読めない妖のようだ。

     夏目友人帳5-6-9

・v・「レイコ来た。超うれし~い」
夏目 (ごめんな、俺はレイコさんじゃないよ)

     夏目友人帳5-6-10

・v・「とうっ」
大きい妖怪は魚をとったり、きれいな花を見つけると摘んだり、

     夏目友人帳5-6-11

たぶんどれか効くとヘビやトカゲも並べてくれた。
塔子さん心配してるだろうな。どうすればここから帰れるんだろう。それにこの声ずっとこのままだったらと夏目が考えていると、レイコ来てと大きい妖怪が呼んだ。

     夏目友人帳5-6-12

・v・「これ」
夏目 (何かの陣? わっ目が回る)

     夏目友人帳5-6-14

・v・「目、回る~」「レイコ、笑った」
夏目 (そうか、励ましてくれたのか)
・v・「そういえば、友人帳はどうした。レイコ、どこにある? 友人帳」

     夏目友人帳5-6-15

そこに斑が来て、やっと見つけたぞ、こんな辺鄙なところで何をしている。つまみの分際で私から逃げようなどと思うなよと言ったが夏目のパンチでニャンコ先生に戻った。
先生:「このたわけ、スットコドッコイ」

     夏目友人帳5-6-16

・v・「お~ウリ坊。客が増えた。にぎやか大好き~」

ニャンコ先生を振り回して喜ぶ大きい妖怪。     


     夏目友人帳5-6-18

先生:「なんだ、こいつは。おい、夏目」

     夏目友人帳5-6-19

先生:「どれどれ...まあこの程度ならほっといても2、3日でとけるかもしれん。まったく、しょぼい声封じの術をかけられおって」

     夏目友人帳5-6-20

先生:「おつかいひとつこなせないとは、しょうもないやつだ」
   
     夏目友人帳5-6-21

先生:「おい、でかいの、世話になったな。レイコの知り合いか」
・v・「レイコ、やっと来た~」
先生:「よく見ろ、これは孫だ。残念ながらあれは他界した」

     夏目友人帳5-6-22

・v・「なんだ、そうか。レイコ来なかった」

     夏目友人帳5-6-23

     夏目友人帳5-6-24

・v・「ぎゅ~」
夏目 (また来るよ。レイコさんの話を聞きに)

家に戻って心配かけたことを謝る夏目。

     夏目友人帳5-6-25

声が出ないって大変、風邪かしらと夏目の額に手をやる塔子さん。熱はないようだ。滋さんが風邪なら卵酒が効くんだけどなと言った。

     夏目友人帳5-6-26

『卵酒』と聞いてニャンコ先生はwww

     夏目友人帳5-6-27

塔子さんがネギ湿布をしてくれた。

     夏目友人帳5-6-28

咳き込む夏目に、大丈夫か貴志と滋さん。ちょっとネギ臭かったかしらと塔子さん。

    夏目友人帳5-6-29

夏目 (声が出ないと不便だな)

     夏目友人帳5-6-30

術をかけたやつを探しに行こうと夏目。

先生:「わざわざ探しに行かなくても向こうから来るだろう」

     夏目友人帳5-6-31

先生:「逃がした魚のでかさを知っているはずだ。それに声を奪うなど陰湿な連中だしな」
夏目 (それならやっぱり早く声を取り戻さないと。あいつらがここに来て塔子さんや滋さんに何かあったら困る)

ニャンコ先生の酒がなくなった。

     夏目友人帳5-6-32

先生:「行くか、こんな腑抜けた状態のお前をひとりにして、横取りされたらたまらん」
先生:「夏目、今夜は裸で寝ろ」

     夏目友人帳5-6-33

先生:「さっき滋が言っていた卵酒とやらを飲んでみたい。ほんとに風邪をひけば塔子が作ってくれる。裸で寝て熱を出すのだ」

     夏目友人帳5-6-34

咳き込んだ夏目の背中をニャンコ先生がさすってくれた。

     夏目友人帳5-6-35

夏目:『ありがとう先生。って言っても聞こえないんだよな。あの妖にも助けてもらった礼を言っていない。レイコさんだと間違えて俺を助けてくれた妖。声が戻ったら会いに行こう。今日のお礼とレイコさんの話を聞きに』

     夏目友人帳5-6-36

塔子:「さっき西村くんから電話があって、帰りに田沼くんたちとプリント届けに来てもいいかって」

     夏目友人帳5-6-37

塔子:「そうね、早く良くなるといいわね」

     夏目友人帳5-6-38

塔子さんは今日は蜂蜜大根シロップを作ってくれた。

     夏目友人帳5-6-39

犬の会の妖たちが訪ねてきた。

     夏目友人帳5-6-40

この妖怪に襲われたと夏目が絵を見せると、ヒノエが、それは隣町の毛むくじゃらという妖で、集まると質が悪い厄介なやつらだよと言った。

     夏目友人帳5-6-41

先生:「こいつが喋れんといろいろと面倒なのだ。さっさと治す方法はあるか」

     夏目友人帳5-6-42

術を解くより瘴気を取り除くのが先だが薬は夏露草を煎じて作るので、この時期にはあるかどうか。一週間もすれば治るから大人しくしているんだねと言われた。

夏目 (先生は2、3日で治ると言った)
先生:「ん? 2、3日も一週間も同じだろ。小さいやつめ」

     夏目友人帳5-6-43

先生:「案ずるな。私がお前に成り代わって学校に行ってやる。いつかのようにな」
夏目 (それだけは、やめてくれ)
先生:「弁当は栗ごはんがいいな。塔子に言っといてくれ」
夏目 (声が出ないと名前も返せないんじゃないか)
先生:「知るか。いい機会だ夏目。友人帳を私に譲るんだ。そうすればこのまま声が出なくても何の問題もない」

     夏目友人帳5-6-44

八原の先の日当たりのいい岩場なら残っているかもしれないから探すと中級が言った。
夏目 (ありがとう、中級)

     夏目友人帳5-6-45

中級:「水臭いですぞ夏目様。我らに遠慮は無用でございます」

夏目:『もし俺が友人帳を手放したら、妖に追われることも減り平穏な日々を送れるだろうか』

     夏目友人帳5-6-46

暇だとゴロゴロするニャンコ先生。

夏目:『もし俺が友人帳を手放したら縛られたままの妖たちはどうなるんだろう。レイコさんを知るあの妖もひょっとして友人帳に名があるんじゃ...』

     夏目友人帳5-6-47

私ほどの有段者になると酒の匂いだけでほろ酔い気分になれるのだと言っていたニャンコ先生が、窓の外を見て驚いた顔をした。

     夏目友人帳5-6-48

・v・「ごめんください」

     夏目友人帳5-6-49

先生:「なんでお前が来るんだ」
・v・「友人帳に名前がある。返してもらいに来た」
夏目 (やっぱり)
先生:「しかし、その荷物は何だ」
・v・「名を返してもらったら旅に出る」

     夏目友人帳5-6-50

・v・「あの谷、昔にぎやかだった。でももうずっと私ひとりになった。ある日そこにレイコという名の客が来た。山道に迷ったと言っていた。

・v・「暇だから勝負しようと一緒に遊んだ。超楽しかった。にぎやかだった昔思い出すくらい。レイコまた来るかも。待つの楽しかった。でも来なかった」

・v・「もういないなら、もう待たぬ。預けた名を返してもらって、にぎやかな谷もう一度探す」

夏目は声が出なくてもとりあえずやってみるかと友人帳を手にした。急に部屋が真っ暗になった。停電か?

     夏目友人帳5-6-51

あの連中ならやりかねんから様子を見て来るとニャンコ先生は外に。

先生:「どわ~」
夏目 (先生、どうした?)

まずい、友人帳が。貴志くん大丈夫と塔子さんの声がした。まずい、塔子さんに何かあったら。

     夏目友人帳5-6-52

見つけたぞ夏目と毛むくじゃらの妖怪たちが現れた。

毛むくじゃら:「あの妙な猫ダルマとでくのぼうも隙をついて打ち倒してやった」

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夏目 (これだけは、絶対に渡さない)

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斑:「やめておけ。あれでこの私を打ち倒しただと。小物どもよ。見えないのをいいことに不意打ちとは」

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斑:「私を怒らせるとどうなるか教えてやろう。機嫌が悪くて加減ができんぞ。見逃してやる。一度だけだ。今のうちに去れ」

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毛むくじゃらの妖怪たちは、声はお返しいたしますと言うと逃げて行った。

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明りがついた。塔子さんも無事だ。「よかった」声が戻っていた。

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大きい妖怪は「超痛い」とのびていた。声が戻った夏目は名を返す。

     夏目友人帳5-6-59

夏目:『我を守りし者よ、その名を示せ』

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レイコ:「本当にこの谷がにぎやかだった時があったの?」
・v・ 「そう、花も鳥も妖も人も超たくさんいた。にぎやか大好き」

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レイコ:「変なの、こんなにさびれた所にいるのに」
・v・ 「遊ぼ、人の子」
レイコ:「いいわよ、どうせ暇だし。その代り私と勝負しない?」

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人の遊びをしてみたいと言うとレイコは石けりの陣を書いた。

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・v・「とうっ」

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レイコ:「私の勝ちね」
・v・ 「負けた~でも楽しかった」

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・v・ 「超にぎやかになった」
レイコ:「そうね、ほんとは私もたぶん好きよ、にぎやかなの」
レイコ:「きっと、楽しいでしょうね」
・v・ 「また遊びに来る。人の子」
レイコ:「レイコよ。あなたの名前は?」

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夏目:「ひだか、名を返そう」

     夏目友人帳5-6-71

夏目の回復祝いに妖たちが集まった。

夏目:「いろいろとありがとう。中級、ヒノエ」

中級:「我ら犬の会。呼ばれたとあればいつでも馳せ参じますぞ」

夏目:『レイコさんもにぎやかなことが好きだったのかもしれない』

     夏目友人帳5-6-72

ひだか:「花も鳥も妖も時経つ毎消えていった。もうレイコもいない。もう未練ない」

     夏目友人帳5-6-73

 夏目:「そうか、ごめんな。レイコさんじゃなくて」
ひだか:「それ、さっきも言った」
 夏目:「聞こえないって言ったじゃないか」

     夏目友人帳5-6-74

ひだか:「レイコ、来なかった。でも孫が来た。超うれしかった。うれしいこと超大好き~」

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ひだか:「とうっ」

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     夏目友人帳5-6-77

先生:「アホめ」
夏目:「何がだよ」
先生:「とうっ」

     夏目友人帳5-6-78

帰り道、滋さんと一緒になった。心配かけてすみませんと言う夏目に、大したことなくてよかったなと滋さんは言った。

     夏目友人帳5-6-79

先生:「これでやっと飲みに行けるわ」

玄関で、おかえりなさいと塔子さん。

夏目:「ただいま」

【感想】
・v・ ひだかという名前だったんだね。超かわいかった。友だちになりたいかも。とうっ。

★次回は特別編「ニャンコ先生とはじめてのおつかい」だそうです。
これってOVAだよね。前に見たけどこっちの記事は書かなかった~
*書いたほうはこちら→ いつかゆきのひに


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夏目友人帳 21 [ 緑川ゆき ]

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Last updated  2016.11.13 00:32:07
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