テーマ:たわごと(25914)
カテゴリ:身の回りのこと
「なら書くな」って突っ込みたいところでしょうが、まあご勘弁を。
むかーし昔から、ヨーロッパとか中近東などには唯一絶対で全知全能の神様が存在します。 ところが、近代に入って神様はどこかに放り出されて、世界の中心は人間になりました。 哲学は神学の婢(はしため)であるなんて言われた時代は遠く過ぎて、 いろいろな哲学者がいろいろな哲学を考え込んできました。 哲学者だけじゃありません。 経済学者も政治学者も心理学者も社会学者も、 世の中の森羅万象を解き明かそうといろいろな理論を考えてきました。 で、たとえば経済学。 人は経済に関するさまざまな情報をもとに合理的な判断をする と言うことになっていますが、そんなもん無理に決まってます。 情報は誰にもどんなコンピュータでも処理しきれないほど あふれ返っている上に、その情報をどう解釈するかという 問題なんて輪をかけてクリアするのは無理です。 全知全能の神様ならできるのでしょうけど。 あるいは民主制。 古代ギリシャでも近世の都市国家でも現代の国民国家でも、 衆愚政治に陥ったあげくにボロボロになった例はいくらもあります。 民主制は民度が非常に高くないとまともに機能しないようです。 はたまた、巷にあふれる成功法則。 これって精神状態とか考え方を完全に制御しろっていう 感じのものがじつに多いですよね。できりゃ苦労しないって。 実際のところ、成功法則で成功に向かっていると思ったら、 じつは心の中で巨大なシャドウを飼っていたりして、 結局えらいことになってしまうなんて話もありますね。 で、何が言いたいのか。 近現代という時代は、神様を世界の中心から放り出したかわりに、 人間そのものに神様同然の能力を持っていることを求めてるんじゃなかろうか。 てなことを考えたわけです。 (たわ言終了) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 8, 2004 07:45:01 PM
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