カテゴリ:クラシック全般
こんばんは、ほうとうです。
10日(土)、ザ・シンフォニーホールで行われた、オルフェウス室内管弦楽団with辻井伸行 の演奏会に行って来ました。 曲目は、アレンスキーのチャイコフスキーの主題による変奏曲、ショパンのピアノ協奏曲第1番 ホ短調(リー・シューインによる同団のための編曲)、前半アンコールは、ショパンの黒鍵の エチュード、ルロイ・アンダーソンの忘れられし夢。 そして後半が、ムソルグスキーの展覧会の絵(J.ノーボスによる同団のための編曲)、 レクオーナのスペイン組曲「アンダルシア」よりアンダルシアとチャイコフスキーの弦楽 セレナーデよりワルツ。 同ホール正面入口階段突き当りには、大きな「松」の絵が飾られていますが、客席周囲の ホワイエ通路には色々な美術品が飾られています。 音楽だけ楽しむのではなく、美術も楽しめるよう配慮されているわけですね。 この室内管弦楽団は50数年前、ニューヨークで設立されたのですが、多彩なプログラムを演奏 するにもかかわらず、一切指揮者を置かず、団員が話し合って表現を決めています。その特徴は、 清冽、大胆で見事なアンサンブルと言えるでしょう。また、管楽器がそれぞれ1人というのも 珍しい。普通は2管という2人が一般的です。(フルオーケストラでは、3~4管となる。)その ため、楽器の持ち替えが普通で、フルート奏者がピッコロを、オーボエがコールアングレ(イング リッシュ・ホルン)を、クラリネットがバス・クラリネットを傍らに置いて、必要に応じて吹き 分ける、となって大忙しなのです。 さて、協奏曲では、同オケとの共演を長年にわたって積み重ねてきた辻井君がテンポやダイナ ミクスでオケを煽って、オケがそれを抑えるという面白い演奏となりました。でも、アンコール で、アンダーソン作品でハートウオーミングに締めてくれました。 後半の展覧会の絵。元々はムソルグスキーのピアノ曲なのですが、そのオリジナリティーと 発想性から多くの編曲(アレンジ)が行われてきました。最も有名なのが、フランスの作曲家 ラヴェルによる大管弦楽用の編曲ですね。その他、指揮者のストコフスキー、近衛秀麿、 ユッカ=ペッカ・サラステ、V.アシュケナージ、L.スラトキンらによる管弦楽版が16、ピアノ 協奏曲に仕立てたもの、吹奏楽版、室内楽版、器楽版、ロックやジャズ、冨田勲によるシンセ サイザー版などキリがないほど編曲されています。 今回演奏されたのは、同オケ専用に編曲されたものですが、編成に従いつつも多彩な管弦楽法 を楽しめるように工夫されていました。そのため、オケは大忙しですが、見事に演奏しており ました。 久しぶりにこのオケを聴きましたが、その個性は健在でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.02.12 10:39:08
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