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2024/05
2011/01/19
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カテゴリ:預貯金
なんかJALのニュース見るなあと思っていたら、破綻から1年ですか。そうですね、昨年の1/19に会社更生法申請してますので、本日でちょうど一年です。だいぶ円高傾向で黒字が上ブレしているようですが、不採算路線の撤退も多かったですね。ヨーロッパ行きもだいぶ撤退しちゃって、イタリア行きもなくなったしなあ。まあ、ビジネス路線じゃないので、採算が悪いんでしょうけど、観光客としては寂しい限りです。あとは羽田が絡まない路線の撤退も多かったですね。わたくしは東京に住んでいるのでいいですが、飛行機同士の乗り継ぎとか飛行機と新幹線の乗り継ぎとか、地方から地方への移動が面倒になった人も多いのでしょう。

さて、本日はJALと並ぶ昨年の破綻会社日本振興銀行です。ニュースにちょっと出ていましたので今週中に来るだろうと思っていましたが、うちにも日本振興銀行から定期預金の承継に関する諾否の問い合わせがまいりました。個人的には、全預金一括で○×ならば、面倒なので承継しようと思っていましたが、個別に○×を選べるようです。こうなってみると、個別に有利不利を判断しなければなりません。事業譲渡日は4/25になるようでして、報道されていた通りですが、リストアップされた預金はすべてこの日以降に満期が到来するもので、別途それ以前に満期になるものも保有しているのですが、リストからは外れています。むろん、4/25以前に満期がくるものは満期解約の予定ですが、仮に解約を忘れて自動継続してしまったものは、基本的には破綻後預け入れ預金となりそのまま承継されるということのようです。

まず、利息ですが、破綻日までの利息は、変なことさえしなければ、いずれにせよ保証されています。要するに、回答書とは別に通常の中途解約をすれば激安中途解約金利になってしまいますが、現在まで預金を保持していた人がそんなアホなことするとは思えません。そして、承継を承諾しなければ、回答書が届き次第、破綻日までの利息とともに返金されます。こうすることにより、激安の中途解約利率ではない特例中途解約が受けられるというわけです。

承継を可とすれば、破綻日までの利息はもとより、4/25に予定される事業譲渡日前日までは振興銀行の金利が適用されるため、特例中途解約より、破綻日の昨年9/10から4/25まで7ヶ月半の利息が上乗せされることになります。事業譲渡後は、1,3年定期の金利は、3/31時点の都市銀行金利のうち、最も低い金利にアジャストされるようです。そして、5,10年定期は3年定期と同率とのこと。3/31の金利はわかりませんが、今ならば、1年ものは都市銀行横並びで0.03%なのでこの金利に、3年ものは多くは0.06%なんですが、なぜかみずほだけ0.04%なので、3,5,10年もの金利は0.04%となります。

もう一つのパターンとして、承継をいったんは可とするものの、やっぱ満期まで待たずに途中解約するというパターンがあります。実は、この場合も激安な中途解約利率ではなく、結局特例中途解約と同様、破綻日までの利息が得られるようです(株式会社第二日本承継銀行 定期預金規定第5条(3))。ただし、承継銀行の規約ですので、譲渡完了後、すなわち4/25以降の話だと思いますので、それまでに資金が必要な場合は、承継を否として特例中途解約する必要があるでしょう。

以上のように、ヘタなことさえしなければ、どのパターンでも破綻日までの利息は約束されていますので、差はありません。第3のパターンを無視して、すぐに特例中途解約か承継後満期解約かの二者択一とし、差の部分だけに注目して有利不利を考えてみます。

まず、特例中途解約を選んですぐに返事をした場合、いつまでに返金が受けられるか不明ですが、7-10日くらいはかかりそうに思えます。今は集中するでしょうから、場合によってもっとかかるかもしれません。しかし、切りがいいので譲渡日の3ヶ月前の1/25に返金が受けられると仮定して計算を行うこととしました。承継後満期時に得られる利息は、破綻前の分も含みますが、差の部分だけを問題にすれば、昨年9/10から4/24までの振興銀行利息と4/25以降の承継銀行利息の和です。この差額に相当する利息を放棄して1/25に返金を受けるか、それとも満期まで保有して差額利息を受け取るかの選択となります。

破綻日から事業譲渡日までは7ヶ月半、227日ありますので、これは1年365日の約62%。よって、定期預金の利率の62%相当の利息は得られるわけで、1.7%の定期預金なら、破綻日から譲渡日までの利息も税込みで元金の1%を超えます。よって、今後1年以内(来年1月末まで)に満期が到来する預金ならば、元となる定期預金の金利にも依存しますが、金利1%程度、あるいはそれ以上の預金とみなすことができ、今解約して返金を受けても同等の高金利な定期預貯金はありません。満期が1年超、2年以内でも、0.5%以上の金利の預金とみなせるので、これも現時点では他に見られない高金利ですね。要するに1-2年以内に満期到来の場合、多分承継した方がベターな場合が多いと思われます。むろん、満期日と元となる定期預金の金利次第ですので、詳細な計算は必要です。

承継後の金利は0.04%とかほとんどゼロに等しくなるでしょうから、実体として満期がいつであろうと手にする利息は絶対値としてはほとんど変わらないという計算ですから、長期になればなるほどおおむね反比例して年率で表現した利回りは低下します。例えば、満期が4年先とかになると、今度は1年当たりの差額相当の金利が0.2-0.3%とか低いものになってしまいます。ここまで行くともっと良い利回りの定期預金が今でもありますので、満期まで保有するのは得策ではなさそうです。要するに、3-4年先以降に満期が到来するものは、多分特例中途解約して、返金を受け、別途預け直すところを探した方がベターな場合が多いでしょう。むろん、こちらも満期日と元となる定期預金の金利、それから預け直す先があるかどうか次第ですので、詳細な計算など必要です。なお、私は3年以上先に満期が到来する預金は持っておりませんので、無責任な意見でもあります。

問題は2-3年先くらいの中途半端な場合です。私の手元には今から2年8ヶ月後、2年11ヶ月後満期の預金があります。いずれも5年定期ですので、3ヶ月後の事業譲渡日近辺でアバウト半分経過という状態です。これを満期まで保有した場合の金利(年率)を詳しく計算してみたところ、0.44、0.45%という計算になりました。これは、今解約したときとの差額分のみの話です。

これは結構微妙ですねえ。預貯金の中では今現在では多分トップクラスのなかなか良い金利なんですが、そもそも、3年もの0.45%の定期預金に今預けるかと言われると、ちょっと積極的にはなれません。低金利時代なので、定期預金もなるべく短期、1-2年で回したいときですから、無理して低金利の3年ものに預けることもないでしょう。しかも、3年、0.45%は社債など他の方法を使えばわりと簡単に稼げる金額でもあります。例えば、SBI債に1年預けるとかでも十分ですし、現在販売されている東武鉄道のスカイツリーボンド(年0.60%、3年)でも上回れる金額です。しかし、銀行預金の方が安全であることも間違いありません。悩みどころですね。

で、最終的な私の判断は、2-3年後に満期を迎える場合は、各個人の状況にもより、ケースバイケースじゃないでしょうか。私の場合は、2月初めに満期が到来する定期預金(実は日本振興銀行のものも含まれている)があって、近々またも流動性資金がわりと発生する見込みです。よって、今返金を受けてもちょっと預け先に困るような状態になります。定期預金と言っても、せいぜい新生銀行の2週間定期に置いておくくらいでしょうか。なので、2年数ヶ月先の2種の定期も結局そのまま承継することとしました。解約するなら、置いておいても利息は増えませんので、なるべく速く返事をした方がいいということで、急いで計算しましたが、まあ、結局承継方針となりましたので、ゆっくりと構えております。ただ、2月初めに満期が到来する定期預金がなければ、少なくとも1つあるいは両方とも解約したかもしれませんので、まさにケースバイケースでしょうね。







追記:

同じような状況にある振興銀行預金者のためにちょっと追記しますが、特例中途解約をする場合はなるべく早めに回答書を送った方が早めに資金回収できるのでいいと思いますが、今回の私のように、全部承継方針ならば、あせって返信する必要ありません。ていうか、返信するとそれだけ選択肢を狭める結果になるので、むしろ返信しない方がよいです。最終的に返信忘れても希望通りになりますので。

まあ、あり得ない話だと思いますが、例えば、2ヶ月後に金利があがって、3年定期1%とかの預金ができるかもしれません。この場合はもちろん、特例中途解約して預け直した方が良いということになりますので、その選択肢は残しておくべきでしょう。また、こんなことがなくても、単に気が変わるってこともあるかもしれません。よって、私も締め切りの4/8近辺まで回答書は出す気はありませんし、出し忘れてもOKという気持ちでおります。





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Last updated  2011/01/19 07:33:09 PM
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