バラの土に対する私的考え、水はけに対する間違った考え方と雪の温室。
こんなに寒い所でバラ栽培をしています。今年何回目かの雪ですが、辺り一面白くなったのは、今朝が初めてです。今週一杯は、寒い日が続きそうなので、ちょっと心配。外はこんなに寒そうですが、一歩温室に入れば春のように暖かです。燃料代もかさむし、そろそろ休ませようか、なんてつい考えてしまいます。ところでザ・ローズショップのバラの苗の土についての質問があったのでこの場をかりて、私の土に対する思いや考え方を書きます。一言でいって、ザ・ローズショップのバラ苗の土は天下一品だと密かに自負しています。土の良し悪しは一体なにで決まるのでしょうか。水はけの良さ?保水性の良さ?保肥力の良さ?某本にはこんな事が書かれていました。 土の排水性、保水性も考えてあげましょう。根自体は水につからず、 根の周りの土が水分を確保できるようにします。こんな事できるのか、とつい考えてしまいます。こんなのもありました。 バラは、水はけがよく、保水力、保肥力に富んだ土が理想です。そんな矛盾した土なんてあるの?とつい疑ってしまいます。そんなことを頭に入れながら、私の作った土を検証しましょうか。ザ・ローズショップの鉢バラ苗の一番の特徴は、 重い、と言う事です。私は単純に、重い鉢のバラが良い土で育てられたバラ、だと思っています。そして管理しやすく、充分な地力を持ったすばらしい土だと思っています。鉢苗を選ぶポイントは、ズバリ鉢の重さです。重い土は、粘土質の土の場合が多いのですが、私は粘土質の土が大好きです。なぜなら、この土ほどたくましく力強く自然の養分にみたされた土はない、と惚れ込んでいるからです。水はけが悪い、なんて思っている人はちょっと待って。水はけ、ってどういう事か、考えてみましょう。上から水をあげたら下からすぐ水が出てくる、そんな土の事。そんな土だったら保水力も保肥力もあるはずない、と思うのですが。一般的なバラ苗生産者(様々な植物の鉢もの生産者も含め)が一番気を使うところは何か、と言うと、実は鉢の重さと大きさなのです。当然のことです。コスト計算をすればすぐ分かる事ですから。粘土質の土の水はけは?本当に単なる粘土層だけの土は、当たり前ですが、水は抜けません。しかし、有機物やピートモスなどを上手いバランスでミックスした土は、ざるのようにすぐには水は抜けませんが、2、3分で静かに抜けていきます。この土こそがまさに、水はけがよく、保水力、保肥力に富んだ土、ではないでしょうか。こんな思いで土作りをしています。こんな土の水やりですが、 乾いてからたっぷり(水をやりすぎない、土の表面が白くなってから)。ザ・ローズショップの土は天下一品?なので土の入れ替えなどしなくても春にはすばらしい花が咲きます。春一度、鉢バラとして観賞してから外に植える事をお薦めします。