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桜井ジャーナル:マスコミが報道しない事実    ―見えない「帝国」の闇 【非公式情報】    


調査ジャーナリスト=桜井春彦 三一書房創立60周年記念出版 唯一の超大国の行なってきた戦後の秘密破壊工作の実態を具体的に検証する巨編。「読書人」「共同通信」など各誌賞賛。自分のいる足場に深淵がひらくような衝撃にみちる一冊。CIA、キッシンジャー、ダレス、ウォール街、ブッシュ一族…政治経済の癒着と「国家テロ」の意味を洞察する。権力と対峙するリスクを冒そうとしない研究者、メディアには絶対に書けない著者渾身の力作。イラクでは地獄の門を叩き「大本営発表」を連発、国内では監視システムを強めて民主主義を封殺。すでにあの輝けるアメリカには「自由と民主主義」はない。進行中の「テロ対策を口実としたファシズム化」戦略が明らかに。付録としてキューバ侵攻作戦の「機密文書」収録、秘密破壊工作に関する全事項と関係者をインデックス化。人物ダイヤグラムも多数。

著者の新作。米―イラン問題を描破する。

桜井春彦のリリースする最新情報。インタヴューコラム。ネット社会、イデオロギー問題を語る。
2009/07/10
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 アメリカ政府や韓国政府のコンピュータがサイバー攻撃された。ターゲットの中には、ホワイトハウス、国防総省、ニューヨーク証券取引所、NSA(国家安全保障局)、国土安全保障省、国務省、Nasdaq、ワシントン・ポスト紙などが含まれている。韓国政府は朝鮮、あるいは同国を支持するグループが実行したと言っているが、発信源を特定することは難しく、現段階では断定するだけの証拠は明らかになっていない。

 その一方、イスラエルがイランのネットワークにハッキングしているとする情報も流れている。イランの核プログラムに関する情報を集めると同時にサイバー攻撃を仕掛けているというのだ。

 イスラエルは1980年代の前半からトラップドアなどを組み込んだソフトをダミー会社経由で各国政府や国際機関に売却、自動的に情報を入手する仕組みを作り上げてきた。この工作は、INSLAWというアメリカの会社が開発したシステム「PROMIS」の横領事件で広く知られるようになった。

 このシステムは情報の収集と分析を行うために開発されたのだが、非常に優秀で、日本の法務省も1979年には注目して会社側に接触している。

 INSLAWはアメリカの司法省と仕事をしていたのだが、ロナルド・レーガン政権になると司法省から嫌がらせを受け、倒産に追い込まれてしまう。会社側は司法省がPROMISを横領したと裁判に訴え、破産裁判所と連邦地裁は会社側の主張を認め、下院の司法委員会も両裁判所が出した判決と同じ内容の報告書を公表している。つまり、司法省が民間企業の開発した商品を横領したということを判事が認めたということだ。

 この判決は最終的に最高裁でひっくり返されているが、そのソフトがアメリカとイスラエルの情報機関へ別々に流れ、それぞれがトラップドアを組み込んだというのだ。イスラエル側でそのソフトを売っていた人物が「ミラー・グループ」の発行人だったロバート・マクスウェル。ヨルダン政府にも売り込み、同政府が集めていたパレスチナ人に関する情報をイスラエル政府は居ながらにして入手することができた。勿論、治安対策/弾圧に有効だった。

 1970年代からアメリカの電子情報機関NSAやイギリスのGCHQは地球規模の通信傍受システムECHELONを築いてきたが、コンピュータ技術の進歩でECHELONの能力も飛躍的に向上、例えば、ECHELONで情報を収集してPROMISで記録と分析ということができるようになった。

 1990年代に入るとアメリカとイギリス(UKUSA)による情報支配が世界的な問題になるのだが、日本のマスコミは取り上げようとしない。個人的な体験で恐縮だが、一般に「左翼」と見られている記者/編集者も、この問題に触れようとしなかった。結局、記事を取り上げてくれたのは「軍事研究」(2001年2月号)だ。

 この問題は拙著『テロ帝国アメリカは21世紀に耐えられない』(三一書房)でも詳しく説明しているので、是非ご覧ください。(2009.07.09)





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Last updated  2009/07/10 01:07:23 PM


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