《2004年、英国ロンドンで結成されたロック・バンド。TVTとの契約を獲得し、06年にシングル「トゥー・レフト・フィート」でデビューを飾った。同年秋、1stアルバム『ソー・ディス・イズ・グレイト・ブリテン?』をリリース。“テムズ・ビート”と称されるムーヴメントの中心的存在とされ、注目を浴びる。ギタリストが時にフィドルも演奏するというユニークなスタイルを持ち、トラディショナルな要素を感じさせる、楽しげなサウンドが持ち味。》~CDジャーナルより~
このバンドは昨年のサマソニ07に出演してますね。その3週間後にミュージックTVで見た、ビーチステージのライヴを見て、気に入ってしまいCDを購入したものです。
比較的オーソドックスなギターロックの曲調ですが、フィドルを使っているのが珍しく面白いです。
音圧は控えめながら、小気味の良いビートが気持ちよいです。あと、ヴォーカルが早口なのが特徴かな。要するにメッセージ色が強いです。
ごく日常のありふれた出来事を曲にするのって、案外難しいのではないだろうか。さらにそれをユーモラスに聴かせるというのも、才能の一つ。【ホロウェイズ】ってそんなバンドだと思う。
もてなくて、けして格好良くない男子が描く幻想。ダンスフロアで踊っていたら、可愛い女の子が微笑みかけてくれた。自分ってもしかしたらイケてるのかもしれない。嬉しくなって、バーカウンターに彼女を誘って、有り金はたいて酒をおごった。気が付いたら仲間もいつのまにか消えちまって、家に帰る(電車賃もなし)方法もなくなってしまって、途方に暮れている。情けないお話の「DANCEFLOOR」。
あるいは、街に立ちつくす娼婦の寂しそうな目を見て、ほっとけなくて話しかけてしまった。同情心ではなくて、心から救ってあげたいと思った。そんな心優しき青年の姿を歌った「MOST LONELY FACE」。
自然体で、素朴で、天然な優しさ。ホロウェイズのギターロックは、ほのぼのとして、心温まる感じです。オルガンなんかもさりげなく鳴ってたりします。リズムもちょっぴり控え目にレゲエ調。それがこのバンドの奥ゆかしさなのかもしれない。
トラッドぽい「TWO LEFT FEET」も好き。
エレキギターはテレキャスターがメインギターみたい。良くも悪くもテレキャスター。伸びが無く細切れ、硬くてハッキリした音。ロックンロールするにはこれで充分でしょう。
初期の【U2】をイメージさせる、少年が映っているブルーカラーのジャケットも好感度大です。
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