”あなた一度死んだ方がいいですよ・・”
02年冬、福井・永平寺で座禅が縁で知り合った僧侶から、
鳩山はそう言葉をかけられた。
初対面だった僧侶は、党代表(当時)の鳩山に政治家の覚悟が足りないと感じ、
修行僧に教えを説くように、己を捨てる覚悟を求めたのだ。
その後も鳩山は年に1、2度会い、教えをこうてきた。
”自分を譲らない限り、他者と一緒にやれない。
友愛は厳しいし、切ない観念。
現実の理念として追求するには劇薬だ。”
友愛の意味をそう解説されると、鳩山は納得がいったように、
表情をほころばせた。
僧侶は一方でこうも感じていた。
”友愛に関して強い意思がある。
このタイプはまず普通、政治家にならない。
むしろ宗教性の人だ。”
この僧侶の言葉が血肉となったのか、鳩山は今月1日、
猟官運動が厳しくなった党内の状況に苦言を呈し、
”己を捨てる覚悟が一番政治家に求められている”
と語った。
2009年9月25日朝日新聞より
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