鹿児島をあらわす「さつま」を冠した「さつまあげ」。それは,魚のすり身に味をつけ,菜種油で揚げたものです。
さつまあげの由来は,諸説あります。その一つは,弘化3年(1846年)頃、琉球より伝わったとされています。当時,琉球にはチキアーギと呼ばれる魚肉のすり身を油で揚げた食べものがありました。それを薩摩に持ち帰り,独特の製法でつくり上げたのがさつまあげのはじまりと言われています。
もう一つの説は,薩摩の名藩主と呼ばれている28代藩主「島津斉彬公」が紀州のはんぺんや,てんぷら等を見て独自に研究し,海の幸として当時豊富な資産を持っていた薩摩藩ならではの魚料理の一つとして定着したのとの説です。
まち楽 鹿児島といえば…?「黒豚、焼酎、・・・」と,おいしい名物が盛りだくさんです。また、薩摩切子などの美しいガラス製品や三角錐の形をしたお猪口「そらきゅう」など、工芸品も大変魅力的です。