10月8日から運行を開始した観光特急「A列車で行こう」は,JR鹿児島,三角線の熊本・三角間を38分で結び,土日祝日などに1日2往復します。列車名の「A」は天草の頭文字を表しており,三角駅からは定期船に接続し,天草観光も楽しめます。
車体は黒と金を基調とし,車内には木がたっぷりと使われディーゼル列車で全席指定。同名のジャズの名曲「A列車でいこう」を アレンジした曲が車内のBGMとして流され, 高級感を演出したムードを醸し出しています。
車両のデザインは,九州新幹線「つばめ」,黒特急「隼人の風」や「指宿のたまてばこ」を手掛けた水戸岡鋭治さんが担当。外観は黒や金色を基調にするなど統一感をもたせています。
▼水戸岡鋭治さん--「あったらいいな」を形にする
大胆なアイデアで,常識破りの列車を生み出してきた水戸岡さん。その発想の原点は,実は「あったらいいな」を形にするという,シンプルな考えに基づくということです。子どもが大好きなおもちゃがずらりと並ぶおもちゃ屋さんのような列車。お年寄りから幼い子どもまで楽しめる,懐かしさあふれるSL。さらには,本革のシートと大きな窓を実現した通勤列車。水戸岡さんは,既成概念にとらわれず,自由な発想で「あったらいいな」のアイデアを膨らませ,形にしてきました。