冬に流行のインフルエンザ。ウイルスが鼻やのどに入り込んで感染すると38度以上の高熱や頭痛、全身の倦怠感、関節痛などが突然表れます。高齢者で重症化しやすく命の危険もあります。
ウイルスの増殖を抑える薬は複数あります。口から吸入するリレンザやイナビルのほか、入院が必要な重症患者には点滴薬のラピアクタが使われます。服用は症状が出て48時間以内が基本です。
肺炎球菌という細菌による肺炎にも注意が必要です。高齢者では呼吸不全や多臓器不全につながります。肺炎は日本人の死亡原因第3位で、全体の55%が肺炎球菌への感染が原因とされます。抗生物質で細菌を死滅させる治療法が有効です。