円安の影響を受け、近年、訪日外国人の数は飛躍的に増加しています。2011年には約620万人だったのが、15年には約1970万人と3倍以上の伸びとなっています。なお,訪日外国人増加に伴い,ホテル不足が深刻化しています。
ホテル不足にともない,アパホテルでは,普段は1万円弱の部屋が週末や大雪などの天候により、3万円程度にまで引き上げられています。アパホテルのこうした価格戦略は,レベニュー・マネジメントもしくはイールド・マネジメントと呼ばれています。
その仕組みは,収益の最大化を目指して当初の需要予測と現在の実績とを比較し、商品およびサービスの供給量や価格を柔軟に変更する管理手法です。ホテルの客室、およびレストランや航空機の座席の数は固定化されているため、こうした業界において価格を重視したアグレッシブなレベニュー・マネジメントが展開されています。
アパホテルの場合、通常、上限は正規料金の1.8倍と決められており、価格の上げ下げの裁量は各ホテルの支配人に与えられているようです。こうした条件のもと、稼働率×平均客室単価を最大化させることが支配人の腕のふるい所というわけです。
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■ アパホテル -
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アパホテルは,出張のビジネスパーソンを主な顧客としています。東京都心で19箇所のホテルとマンションを自己資金で買うなどして,2011年から東 京23区内でほぼ毎月1店舗のペースで出店しています。地方では有力なホテルとアパホテルパートナーズとして提携し,インターネット予約などでも共有化も 図っています。
■ アパホテル,人気の理由は♪
・ベッド:やや幅広のベッドと,枕に羽毛するなど細かい気遣い。
・机:机(奥行き50cm)と大きめで、机上には蛍光灯が設置されている。
・テレビ:液晶大画面であり,最新映画などのコンテンツも充実。
・ズボンプレッサー:無料貸し出し用を廊下に置いてある。
・エアコン:部屋ごとにエアコンが設置されており,自由に温度調節ができる。
・チェックアウト:11時でゆっくりできる。