消費者庁実施の「扇風機使用者に対するアンケート調査」によると,異常音など不具合を感じたことがあると回答した人が,約27%に上った。扇風機の経年劣化による火災事故が相次いでおり,消費者庁は暑さが本格化するのを前に,「不具合を見つけたら直ちに使用を中止して」と注意喚起している。
「扇風機使用者に対するアンケート調査」は5月,扇風機を使用している20~86歳の1800人にインターネットで実施。製品の不具合を感じたことがある人は482人(26.8%)で,約半数の242人はその後も使用を続けていた。
最も多かった不具合(複数回答可)は,「異常な音がする」(10.8%)で,「羽根が回らない」(8.3%),「モーター部分が熱い」(7.3%)が続いた。
現在使っている扇風機の使用年数は,5~10年が592人と最も多かったが,20~30年が118人,30年以上も59人いた。
家電製品の経年劣化による重大事故は,昨年3月までの8年間で計279件。うち扇風機は91件と最多で,住宅が全焼して住人が重傷を負う事故もあった。 扇風機事故では,製造後30年以上経過した製品が9割を占めており,消費者庁は「製造年や標準使用期間を確認してほしい」と呼びかけている。
⇒⇒ 消費者庁 ⇒ 扇風機等の家電製品の経年劣化事故に御注意ください ⇒ http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/new_2016.html#M06
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