「ななつ星」天草を新ルートに JR九州,
九州旅客鉄道(JR九州)は,豪華寝台列車「ななつ星in九州」を,熊本県天草を新たな立ち寄りち先とした新ルートで運行する。天草がななつ星の立ち寄り先になるのは,初めてである。
新ルートでの運行では,8月2日出発から9月27日に出発する3泊4日コースの4日目にバスや船を使って天草に立ち寄る。
3泊4日の4日目に鹿児島線の有佐駅(熊本県八代市)から専用バスと船を使って,4日目に有佐駅(熊本県八代市)で列車を降り,バスで移動してホテル「天草 天空の船」(同県上天草市)で昼食を楽しむ。船のクルーズも体験し,世界遺産の三角西港も見学。観光列車「A列車で行こう」で,ななつ星が待つ宇土駅(同県宇土市)へ戻る行程となる
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ななつ星は熊本地震の発生から3週間にわたって運休し,5月7日に再開。被災により阿蘇まで鉄路で行けないため7月まで阿蘇に代わって福岡県柳川市を観光するルートで運行し,8月~9月は天草ルートに変更となった。
>>> 「ななつ星」運行再開, 熊本地震で一部ルート変更
JR九州は熊本地震の影響で運休していた豪華寝台列車「ななつ星in九州」の運行を再開している。大分,熊本両県を結ぶ豊肥線の一部が土砂崩れで不通のため,運行ルートは変更した。
「ななつ星」は3泊4日コースと1泊2日コースがあり,通常は両コースとも豊肥線を通って阿蘇山などを観光している。6月末までの代替ルートとして,3泊4日コースは鹿児島線を通り福岡県柳川市をバスで観光。1泊2日コースは久大線の由布院駅(大分県由布市)で降りて街を散策し,折り返すルートに変更。
●JR九州の「ななつ星」は,豪華車両による寝台観光列車・1泊2日のコースでは,博多駅を出発して湯布院や阿蘇に立ち寄る
・3泊4日のコースでは,宮崎,鹿児島など九州一円を周遊
3泊4日のコースでは,鹿児島から川内と八代を結ぶ肥薩おれんじ鉄道に乗り入れた。列車は隼人駅を午後2時 ごろ出発。鹿児島中央駅を経由し,夕日が美しいことで知られる第三セクター・肥薩おれんじ鉄道の海沿いの路線を走り,川内,薩摩高城,水俣の各駅に停車, 八代に到着する。
東シナ海を臨む新ルートは
・ 地元食材を使った料理を提供
・ 薩摩高城(さつまたき)駅(鹿児島県薩摩川内市)で停車し駅近くの海岸を散策
・景色を満喫できるよう一部区間で徐行
・車窓から海岸線に沈む夕日を眺められる
関連情報 <九州新幹線> 7月4日から通常ダイヤに復帰
JR九州は熊本地震の影響で運行本数を減らしている九州新幹線(博多−鹿児島中央)を,7月4日から地震前の通常本数(上下計125本)に戻す。
だが,熊本−新八代の一部区間では安全性を考慮して速度を落として運転することから,博多−鹿児島中央の所要時間は通常より約6分長くかかる。 九州新幹線は4月14日の地震で回送列車が脱線して全線不通となったが,5月27日に全面再開している。