奄美群島、国立公園の指定予定地の変更案承認
「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の世界自然遺産登録に向け、今月20日に開かれた鹿児島県の国土利用計画審議会は、奄美群島の自然公園地域について、国立公園の指定予定地の変更案などを承認しました。
今春に予定されている奄美群島の国立公園指定は、来年の世界自然遺産登録の前提条件となっています。20日開かれた鹿児島県の国土利用計画審議会では、世界自然遺産登録に向け、奄美群島1市9町2村での国立公園の指定や、国定公園の解除による自然公園地域の変更案などが審議され、承認されました。
「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の世界自然遺産登録を巡っては、今月1日、政府がパリのユネスコ本部に推薦書を提出しています。今後は、今年の夏から秋ごろにユネスコの諮問機関、国際自然保護連合IUCNの現地調査が行われ、来年夏のユネスコ世界遺産委員会での審査を経て、登録されるか否かが決まる見通しです。
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●奄美国立公園計画原案 世界遺産候補1万3000ヘクタール
「奄美・琉球」(鹿児島県,沖縄県)の世界自然遺産登録に向け,環境省は奄美大島や徳之島など奄美群島5島の12市町村の陸・海域計7万5393ヘクタールを国立公園に指定する計画である。
環境省案によると,奄美群島国立公園の面積は,奄美大島(加計呂麻島,請島,与路島を含む),徳之島,喜界島,沖永良部島,与論島の陸域4万2294ヘクタールと,海域3万3099ヘクタール。世界遺産候補地については,規制が厳しい「特別保護地区」「第1種特別地域」のうち,奄美大島の約1万1000ヘクタールと徳之島の約2400ヘクタールを軸とする。
名称は「奄美群島国立公園(仮称)」で,来春にも指定する。このうち国内最大規模の亜熱帯照葉樹林が広がり,アマミノクロウサギなどの希少生物が生息する奄美大島と徳之島の計約1万3000ヘクタールを中心に世界遺産の候補地となる見通しである。