スウェーデン・デンマーク旅行記51:ケア―スウェーデンとニポン いんげさんのレクチャー
久しぶりに、福祉先進国 北欧高齢者ケア視察の旅のこと、書きます。...あ、昨日消えちゃったヤツです。昨日中に書こうと思ったんですけど、昨日は09:00~19:00まで昼ご飯食べる暇も休憩もなしノンストップだったので、くたびれ果てて、書き直しできませんでした。...ウチ帰ってサバの味醂干し、うまうま食べてソファで寝ちゃいました(足つってイタくて、目、醒めたんですけど)今日は真面目記事です。ついでに言うと、真面目記事もう1本書きます。そんで、今回は、かな~りすごい方でいらっしゃるいんげさんのレクチャー、基本編です。スウェーデンとニポン、「当然ながら文化・習慣、国の組織が違う。システムを考える際にはまず地域の特性を知る必要がある」というところからレクチャーは始まります。日本と比べて、スウェーデンはまず人口密度が違います。スウェーデンは2.19と、少ないわけです―人工は900万少々。しかも北部のキルナ市。面積はスウェーデン最大ですが人口は2万4千です。一方、最大の都市は南に位置するストックホルム。周辺のベッドタウンも含め人口は100万(それでも、札幌より少ないですね)。つまり南部にスウェーデンのほとんどの人が生活しています―時間がないので未確認ですが、たぶんこれには地形が関連しているのでしょう。以上が、地理というか地政学的特徴。高齢者ケアについて2005年のデータでは、市自治体が直接運営する公共の施設が87% 民間委託が13%とりわけ在宅ケアは、公共の施設が90% 民間委託が10%―選挙で政権交代したので、今後民間委託が増えると思われるそうですが、『三つの財団(Tre Stiftelser)』(こちらからこちら)は数少ない民間委託、しかもとてつもなく歴史のある民間委託財団といえます。ニポンの感覚からいうと、民間委託の少なさにびっくりします。小泉純一郎とトヨタの奥田とかオリックスの宮内たちの『官より民へ』キャンペーンに私たちはまんまと乗せられましたし、実際、公務員の生ぬるさに、私自身も少なからず同意しました(実際、公務員―実は一部―の不勉強ぶりは目にあまりました。ただ、冷静にふり返ってみると、不勉強なのは実はウケ狙いの議員で、それは「ナントカ還元水」松岡や「産む機械」柳沢に象徴されており、大多数の公務員は、無勉強―『不勉強』ですらない―くせに声を荒げて恫喝する議員への説明に忙殺されています)。税金という私たちのお金で、まず、システムを適切に構築するのは、たぶん公務員で、いきなり民間に任せるということは無理があるように、今は、考えます。加えて医療ケア、人口千人に対して、医 師 スウェーデンが2.9人 日本が1.9人看護師 10.2人 7.4人ベッド数 3.7床 16.4床また、1回の平均入院日数 スウェーデンが8日 日本が34日つまり、ニポンは医師も看護師も少ない上に平均入院日数が多い。したがって、メディカル、コメディカルスタッフは入院患者さんへのケアやキュアに時間をかけざるを得ないことが、容易に推測されます。もっとも、スウェーデンサイドでは、病院が少ないのではないか(でも医師や看護師数は日本より多い)、入院日数が少ないのではという声があるようです。プライマリケアに関して地域の地区診療目標としては「1,500人の患者を診る」ですが、実際には2,250人を診ている現実があるとのことです。実際に、メディカル、コメディカルスタッフは、スウェーデンでも数値目標が達成できていません。あ、講師のいんげさんと通訳のともこさん、こちら↓ 左が講師のいんげさん、右が通訳のともこさんさて、ここで、マスメディアを含めたプロバガンダについて考えます。少なくともここ20年間、政府・行政・マスコミはニポンには医師が多くなりすぎる/なりすぎているだから医師の養成機関が養成する医師は、今後、少なくする必要があると繰り返し述べていました。そしてそれを補強するかのような、彼らにとって都合の良いデータが繰り返し繰り返し引用されてきました。その結果が産婦人科・小児科のこのありさまです。産む場所がない、産んでも診てもらえない私は、おちゃらけテーマで(穴の開いたコインは珍しいというウソ、ブッシュドノエルというウソ)について書きましたが、それと同じことがここにもあるのではないか?と考えます。―おまけ―鼻乗せパックンコマ割り、続き↓↓←ときにはまじめになんなきゃならないときだってあるさ!人気blogランキングへ←と、思うなり