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カテゴリ:電験_理論
ブリッジ回路のベクトル軌跡の問題。 回路は、 電源→点a→抵抗r→点b→抵抗r→点d 電源→点a→抵抗R→点c→インダクタンスL→点d と、点a~dに対して直列回路が並列になったブリッジ回路。 電流はa→dに+方向とったとき、 点cから見た点bの電圧のベクトル軌跡を考える。 点b、cの電圧をそれぞれVb、Vcとすると、分圧の式より、 Vb=E/2、Vc=E・R/(R+jωL)であり、 V=Vbc=Vc-Vbなので、(この辺の詳細はここ、補足で) V=E・R/(R+jωL)-E/2 =ER・(R-jωL)/{R^2+(ωL)^2}-E/2 これを計算し(補足参照)、実部をx、虚部はyとおき、 x^2+y^2を計算すると、結局(E/2)^2となる。 これは、中心を通り、半径E/2の円軌跡を描くベクトル図となる。 ここで、ベクトル図のとり得る範囲を考えると、 ω=0の時、y=-0(-側から0に近づく)で、x=E/2 ω=∞の時、y=-0(-側から0に近づく)で、y=-E/2 また、x=0になる点を考えると、R=ωLの時であるため、 ω=R/L。 この時のyは-E/2となる。 つまり、ベクトル軌跡はωが0~∞において、 (E/2,0)→(0,-E/2)→(-E/2,0)を通る半円となる。 これだけでも、yは負の値しかとらないのは解かりそうなもんですが、 yの式を考えると、分母は2乗和の式なので、正。 分子はωLRであり、全て正の値をとる為正。 つまり、y=-jωLR/{R^2+(ωL)^2}≦0となる。 よって、yは負の値のみをとる。 注意点などを、補足にて。 さて、ところで、ベクトル軌跡ってなぁに? ベクトル軌跡って、ベクトルの軌跡ですよね。 ここで混同してしまいそうなので、ベクトル軌跡の軸は、xとyであり、 実軸と虚軸ではない、という事です(よね?)。 ここでやってる事は、実部をx、虚部をyとして、x^2+y^2を求める、 つまり、大きさを求めているわけです。 これが一定であり、ωを変化させた時にその位相だけが変化する。 その軌跡を描くのがベクトル軌跡。 ただ、実軸・虚軸じゃない? と書きましたが、その各ωでのポイントは位相を表し、 つまり軌跡の描く角度で位相各がわかる、と。 多分ですが、その辺りの考え方から発展させて安定判別とかになってくのか? と思われるので、割と重要なのかなぁ、と思った次第です。 (つまり機械とかの教科に繋がる、かも?) 以上です。明日からは何かな~。 二次試験の問題集も手に入れたいなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/05/22 03:15:01 PM
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